ミッドサマー』や『ヘレディタリー/継承』などを手掛けた新進気鋭の映画製作・配給会社“A24”スタジオの新作ホラー映画『X』

上記2作もいまいちでしたし、「X(エックス)」じゃなくて「✕(バツ)」だとか上手いことディスられてたりと、結構酷評されてるみたいですが、B級ホラーは得意分野ですし(笑)色んな意味で怖いもの見たさで鑑賞してきました。

湖畔の農村の老夫婦に、使ってない小屋を借りてポルノ映画を撮ろうとやってきた若者たちが惨殺されるという、一昔前の低予算のB級ホラーにありがちなたしかに古臭い設定ではありますが、逆にそういう往年のスプラッタームービーを彷彿とさせるところは個人的にはかなりアリな感じでしたし、不気味な老夫婦の存在、油断したところにドキッとさせられる絶妙な切り替わりタイミング、目を覆いたくなるイタいシーン、ちゃんと回収される伏線と、思った以上にちゃんと作ってありますし、全体的にかったるいゆっくりとした流れもそこまで眠くなるものでもなく、その分突然の殺戮シーンを引き立ててて、子供にはあまり見せられませんが、王道ホラーとしては私はかなり面白かったですけどね。。。★★★☆75点。内容は薄っぺらいですが(笑)

加えてネタバレになりますが、こういうホラーには珍しく、このおばあちゃんを主人公にした続編(というより前日譚ですが)の予告まであって、なかなか興味をそそります。

あのテレビの演説も最後にこの事件と繋がりますが、あれはまた別の続編に繋がるのかなとちょっとシリーズ化にも期待したい一本。