37. 客主ケクチュ❶ 2015
私は商人系の韓国ドラマが好きです。
朝鮮王朝時代の経済活動がどうだったか
知りたいからです。
韓国のドラマはご存知の様に殆どが王様を中心にした朝廷を主役に据えています。
私も確かに最近では王様が出ないと何とかの無いコーヒーみたいになってしまっては居るのですが、どうしても血生臭い政治陰謀劇や勧善懲悪物になりがちです。
最近では+α(プラスアルファ)イケメン中心のラブストーリー史劇になって居て現代ドラマの時代劇版です。
若い人や女性に歴史や時代劇を好きになってもらう為の手段としては良いとして、歴史を立体的に知ろうとする場合物足りないです。
前にも述べましたが、記録国家であった朝鮮王朝時代、歴史の研究に於いて民間の記録が少ないのが根本的に隘路になって居ます。
日本の様に、民間で長く経済活動を記した記録などが少ないのです。
それは商業が賤業とされ蔑視された朝鮮の歴史とも関連があるのでしょう。
植民地時代や戦乱を経て今尚分断されて居る現実のせいかも知れません。
庶民の生き生きとした姿や商工業に携わる人々のドラマが見たいです。
でも全く無い訳では無く、伝説の商人キムサンオクを描いたドラマ「商道」や「巨商キムマンドク」などなどがあります。
今回千葉テレで41話からなるドラマ『客主』が放映されたので見始めました。
U-NEXTを始め配信サービスもされて居るので観た方もいらっしゃるでしょう。
1979年にソウル新聞で1465回と言う長期に渡り連載されたキムジュヨンの人気歴史小説をドラマ化しました。
「客主」は、正義感と男気の強い漢(おとこ)チョンボンサムを中心に、19世紀末の褓負商ボブサン(朝鮮の行商人)たちの世界を描く。
松坡商人チョソンジュン、酌婦出身メウォル、白丁の娘で妓生となり紆余曲折の末ボンサムの配偶者となるウォル、鉱山職人出身で官職に上がったイヨンイクなど実在の人物と虚構人物が入り乱れ、過去時代の大小歴史を蘇らせる。
文献資料がほとんど残らない褓負商ボブサン(行商人)の話を小説に書く困難は並大抵ではなかった。
作家は言う。
それでも何か書き足りないとの考えを消すことが出来ませんでした。
主人公チョンボンサムを最初の構想通り殺さず生かしたのは、いつかきちんと仕上げなければという考えからです。
そんな時4年前に、ウルチン蔚珍に昔の行商人の帳簿がそのまま保存されていることを確認して最後の10巻を書き込むことが出来るという確信が沸きました。』
(中間省略)
「客主」は、商人と庶民を主人公にした韓国初の歴史小説として評価されて居る。
『パクチョンファ先生とユジュヒョン先生などの歴史小説は、ほとんどが王朝中心の宮廷史を扱ったものです。
私が1990年代末に共和国を訪問した時本屋に行ってみると、北の歴史物はほとんどが庶民史ですね。
あちらの政権の基をなすのが何なのか悟る事が出来ました。
(引用 ハンギョレ2013.10.2)
次にあらすじを。
朝鮮後期、チョンボンサムという貧乏人が老朽化した客主を相続し、正直に力強い商人になるまでの道を歩む。
商人に悪い取引を仕掛けることによって彼らを抑圧しようとする官僚的な力と衝突するとき、ボンサムは大きな成功を収めた後でも行商人としての彼の謙虚な初心を見失うことなく、最終的に彼の時代の産業とビジネスのやり方を貫く。
(引用 英文Wikipedia)
でもちゃーんと結ばれそうで結ばれなさそうな恋愛三角関係も有り、ソワソワしながら観る要素もタップリ詰まっており、世界に入り込めばハマる事間違い無しです。
日本の俳優の福山雅治の若い時に見えて仕方有りません。
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