☆ストーリー☆
舞台は江戸深川。
主人公は、22歳の古橋笙之介。上総国搗根藩で小納戸役を仰せつかる古橋家の次男坊。大好きだった父が賄賂を受け取った疑いをかけられて自刃。兄が蟄居の身となったため、江戸へやって来た笙之介は、父の汚名をそそぎたい、という思いを胸に秘め、深川の富勘長屋に住み、写本の仕事で生計をたてながら事件の真相究明にあたる。父の自刃には搗根藩の御家騒動がからんでいた。 ミステリアスな事件が次々と起きるなか、傷ついた笙之介は思いを遂げることができるのか。「家族は万能薬ではありません」と語る著者が用意した思いがけない結末とは。 厳しい現実を心の奥底にしまい、貸本屋・治兵衛が持ってきたくれた仕事に目を開かれ、「桜の精」との淡い恋にやきもきする笙之介の姿が微笑ましく、思わず応援したくなる人も多いはず。 人生の切なさ、ほろ苦さ、そして長屋の人々の温かさが心に沁みる物語。


はー…やっぱり宮部さんの時代物はいいですね。笙之介のように弱くても一生懸命生きている人が、結局一番強いんだ。あの人が笙之介を斬れなかったのは、そういうことだと思いたい。あと、また書道やりたいって気持ちになりました。


44『桜ほうさら』宮部みゆき
PHP

★ストーリー★
日本史上初めての会議。「情」をとるか「利」をとるか。本能寺の変、一代の英雄織田信長が死んだ。跡目に名乗りを上げたのは、柴田勝家と羽柴秀吉。その決着は、清須会議で着けられることになる。二人が想いを寄せるお市の方は、秀吉憎さで勝家につく。浮かれる勝家は、会議での勝利も疑わない。傷心のうえ、会議の前哨戦とも言えるイノシシ狩りでも破れた秀吉は、誰もが驚く奇策を持っ て会議に臨む。丹羽長秀、池田恒興はじめ、会議を取り巻く武将たちの逡巡、お市の方、寧、松姫たちの愛憎——。歴史の裏の思惑が、今、明かされる。


あー、面白かった!ここまで徹底的に現代語で書かれるとすっきり読みやすい(笑)信長の死に際、冒頭から笑っちゃったもん。

それぞれの思惑から根回しまで読み応えあったー。勝家がちょっと切なかったなぁ。映画、観に行っちゃうかも。


43『清須会議』三谷幸喜
幻冬舎

☆ストーリー☆
真田昌幸・幸村のために関ヶ原の決戦に間に合えなかった徳川秀忠は、家康から痛烈な叱責をうける。家康は真田父子に切腹を申しつける決意でいたのだが、真田信幸の舅で徳川家譜代の重臣・本多忠勝の戦も辞さぬ助命嘆願に屈して紀州九度山に蟄居させることとなる。わずかの家来だけをつれて九度山に移った父子は「関ヶ原の戦い」が再びおとずれる日を夢みて孤立した日々をおくる。


十年以上の蟄居がどれだけ精神的にくるか…それでも家康と戦うときを待つ真田父子の強さ(>_<)そして、じわじわと亡くなる人も増え…ラストでは大殿が危篤。ううー、早く続きを読まなくてはー!


42『真田太平記(八)紀州九度山』池波正太郎
文春文庫