こんばんは。
「気づき」と「人間力」の教育 一尾塾の一尾 茂疋です。
「勇気はいかに回復されるのか」
第二章
勇気、自信、リラックス
(本から引用)「一番最初から共同体感覚を理解することが必要である。
なぜなら、共同体感覚は、われわれの教育や治療の中のもっとも重要な部分だからである。
勇気があり、自信があり、リラックスしている人だけが、人生の有利な面からだけでなく、困難からも益を受けることができる。
そのような人は、決して恐れたりしない。
困難があることは知っているが、それを克服できることも知っており、すべて例外なく対人関係の問題である人生のあらゆる問題に対して準備できているからである。
人間的な観点からすると、対人関係的な行動に対して準備ができていることが必要である。」
共同体感覚の話。
感覚だから、これがこうだからこう!みたいな論理的な部分は少ないかなと思う。
共同体感覚の話をするときは、自己受容、他者信頼、他者貢献感という話をする。
ここでは、勇気、自信、リラックス。
勇気・・・困難を克服する活力。ちょっと大変そうだけど、やってみよう!と思える。
自信・・・これはおそらく、自己受容的な感覚のほうが強いように思える。また、今ある自分は他者の役にたつ存在であると信じられるということにもつながるかも。
リラックス・・・これはどういう解釈をすればいいかなぁと思ったが、信頼できる友人とともにいるような感覚だろうか。
困ったときは語源。
re・・・元の状態にもどす lax・・・のばす、ゆるめる
とのことなので、
「もとの状態に緩める」「状態をもとへ緩める」
自然体といった感じかな。
ここで触れられている共同体感覚についてざっくり言うと、
困ったことが起きたとしても、とりあえずちょっと考えてみよう、やってみようと思えていて、失敗もあるだろうけれども、それはそれでなにか得ることもあるだろうし、なんらかの役に立つこともあるだろうと思えていて、妙に気張らずに、力の抜けている感覚、ということになるかな。
逆に、
なにかあると、うわー無理、できないわ~と最初っから思ってしまっていて、失敗しちゃいけないよな~、うまくいかなかったら意味ないよ~と思っていて、とにかく何かしらうまくいかせなっきゃ!と肩に力が入っている状態が、共同体感覚を育成させたほうがいい状態ということかな。