こんばんは。
「気づき」と「人間力」の教育 一尾塾の一尾 茂疋(いちお しげひこ)です。
「勇気はいかに回復されるのか」第一章は
失われた勇気人生の課題とはなんなのか?
その課題から逃避するということはどういうことか?
そして、なんのために逃避するのかということが前回。
今回は、
逃避するための手段について。
ちなみに
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マークは本書のアドラーの言葉を引用。
![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/269.gif)
支配できる状況に自分を制限する
「三つの現実的で、差し迫った人生の課題から距離を取り、支配できると感じられる状況に自分を制限する」![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/142.gif)
仕事であれば、今までやったことのないことはやらない。友人関係であれば、知らない人とは会わない。愛の課題であれば、異性に対して消極的になるってことかな。
なじみの状況に留まる
「私はあまり遠くまで行ってはいけない。なじみの状況に留まっていなければならない。人生は危険に満ちているので、それを避けなければならない。」
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1と共通するところはあるけれど、視点が自分を制限するだけではなく、自分の居場所も制限するということかな。
行きつけの場所しか行かないし、サークルの仲間内だけで盛り上がっていたり、家での引きこもりはまさにこの例なのかな。家はこれ以上ないなじみの場所でもあるわけだし。
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劣等コンプレックス
「劣等コンプレックスは、それに対して人がしかるべき適応していない、あるいは、準備ができていない問題を前にしたときに現れる。そして、それを解決できないという確信を強調する。」![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/142.gif)
普段の生活のなかでは、劣等コンプレックスは顔を出さないということ。
自分が普段あまりやったことがないときにこそ、劣等コンプレックスはでやすい。
そう考えると、最近私の周りで盛んに行われいる「貿易ゲーム」なるものも、普段そういったことをやったことがない場合は、まさにこの劣等コンプレックスが顔を出すのかもしれない。
そのことによって、普段は気づかない劣等コンプレックスに気づくことができ、次へのステップへと移れるのかもしれない。
気づかないことには変われないし。
「劣等コンプレックスは、常にストレスを創り出すので、常に優越コンプレックスに向かう補償的な動きが出てくるだろう。しかし、それは問題の解決の方向へは向けられない。優越性への動きは、このように、人生の有用ではない面へと向かうだろう。本当の問題は棚上げにされるか、排除される。」![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/142.gif)
優越コンプレックスの補足がないので、日本風にいえば、「虎の威を借りる狐」ということ。
これ、とにかく資格をとる!、ということに走る人に言えることかも。
本当の課題は自分が何をやりたいのか、どういう生き方をしたいのか、あるいは、どんな力をつけなければいけないのか、ということなのに、とにかく資格をとればなんとかなるだろう、という思考。
そうなってしまうと、本当に変化しなければいけないのは、自分のものの見方であったり、考え方であったりするのに、それを棚上げしてしまう、ということにつながっていく。
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いばりちらすか、泣くか
「いばりちらして(状況を)支配するか、あるいは、泣き言をいって支配するかは、受けた教育次第である。自分の目的のためにもっとも有効だと思った方法を選ぶだろう。時には、一つの方法に満足しなければ、別の方法を試みるだろう。どちらの場合も目標は同じである。即ち、状況を改善するために(自分では)何もしないで優越感を得ることである。」
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まさに「甘やかされた子ども」ということ。
前回も書いたけれど、発達段階として、言葉を発することができるようになっているのにも関わらず、こういう行為だけで親がいうことを聞いたりしてしまうと、いばる王様泣く王様気分になってしまい、自分の課題から逃げることになる。
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水の力
「勇気をくじかれ、泣くことで、もっとも自分が思い通りのことができると思う子どもは、泣き虫になるだろう。」![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/142.gif)
泣くという行為を「water power」と改めて、その誤用を指摘。
大人でもよくあるような気がする。
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![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/274.gif)
シャドーボクシング
「劣等コンプレックスが、彼(女)(神経症者ら)にいう。「協力して成功することは、お前のためにならない」。彼(女)らは、人生の本当の問題から逸れ、自分の力を再確認するためのシャドーボクシングをする。」![](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/142.gif)
この部分は自分自身の理解が浅い。
本来ならしっかりと伝えなければいけないことを、相手には伝えず、飲んで愚痴ってやじることで、自分の心理的立ち位置を確保している、ということか。
次回は、どんなときに「勇気と自信を失うか」
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アドラー心理学入門編@瀬戸市
8月10日(月)→https://www.facebook.com/events/1439871019654376/
- 勇気はいかに回復されるのか―アドラー・アンソロジー/アルフレッド アドラー
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41q-o5m-dYL._SL160_.jpg)