『いつかの少年…』 -60ページ目

君は一生の想い出の人。

眠れる気がしねぇ。雨音がしなくなった。そういや静かだと逆に寝れないんだった。


僕は22歳。彼女ナシ。

別に男が好きなわけじゃない。ただいい出会いが無いだけさ。っつうか、女の子と接することがないだけさ。


童貞じゃないよ。もちろん素人童貞でもない。むしろプロの方にお世話になったこともない。


そんなことはどうでもいいんだ。僕が若干Mっ気があることなんかどうでもいい。


僕はよく自分のくっだらねぇ過去を思い返す。全く持って不毛な行為だ。でも、思い返す。


充実してなかった高校時代。


僕には好きな人がいた。

とっても素敵な人。


だからどうしたってわけじゃないけど、よくその人のことを思い出すんだ。


今はなにしてるのかなって。元気かな、体壊してねぇかなぁ。


気持ち悪い話だよな。未練たらしい。でも思うのは勝手だからいいじゃないっすか。


本気で好きになった人。一生頭につきまとうのかな。そんなんでこの先やっていけるのかな。


僕が女の子っ気が無い理由。恋をするのが怖いから。傷つくのが怖いから。夢中になりすぎて自分を見失ってしまいそうだから。


今まで何人かの女性とお付き合いしてきたけど、うまくいかなかった。

僕が本気でのめり込めないんだ。全部俺のせい。


大好きだった人を忘れたくて、付き合ったりしたこともあった。最低。傷つき傷付けた。


そんでわかったのよ。今の僕には人を好きになることはできないって。


自分が夢中になれる人と出会うまで、恋はしない。これが最期の恋って思える人と出会うまで。



いつになったら出会えるかな。

死ぬまでには出会いたいな。

星になりたい。

雨音がうるさい。台風が来てるんだって。そんなもん知ったこっちゃねぇけどな。だからどうしたんだよ、天気なんかどうだっていいよ。


俺は昔から星を眺めるのが好き。まぁ嫌いな奴はあんまいねぇと思うけど。


すんげー遠い星を見上げるんだ。あの星はどんな星なんだろ。一つ一つきっと特徴があるんだろうなって。


よく人は死んだら星になるって言う。俺はそのことが本当であってほしいと思うんだ。


人それぞれ、この世に生まれてからいろんな人生を歩んで死んでいく。どんな人生を過ごそうが、結局みんな死ぬんだ。


でも最期には、きれいに輝く星になれたら嬉しいじゃない。どうせ死んじまったんなら、優しく地球を見守る存在になりたいじゃない。


俺の人生はろくでもないけど、死んだら、夜空に人一倍輝く星になりたいな。


風に吹かれて。

外の空気が好き。


だだっ広い、誰もいないとこが好き。


僕は思い悩む時、必ず景色のいいとこに行って黄昏るんだ。


きれいな景色を見てると、自分なんかこの地球上でちっちゃい存在なんだって思えて気が楽になるんだよ。


僕は一人が好き。自由だから。気使わなくていいから。

でもやっぱ寂しい。誰かにそばにいてほしい。わがままだ。僕は矛盾してる。


所詮、僕なんかその程度の生き物だ。理想と現実の狭間で、悩み葛藤し、ゆらゆら揺れているんだよ。


いつもそう。だから、本当の自分を探しに一人きりできれいな景色を眺めるんだ。


今日は月が海を照らしていたよ。