**唐獅子牡丹・12**



この伯父ちゃんは、どういう人なんだろう。


誰も答えは教えてくれない。


馬小屋からの帰り、公園で遊んでいる子供たちに誘われて、みんなと一緒に夕方


近くまで、ドッジボールや缶けりをして遊んだ。


 一人減り、二人減りして残り三、四人程になると、何処からか一人の紳士が現れ、


「一人ずつ歌を歌って聞かせてください」


と言う。


 私以外の子たちは、顔見知りとあって、すんなり要求に応じそれぞれ得意の歌を


披露した。


「君は歌えるの?」


他の子も


「あきちゃんも、歌ってよ」


「君は、あきさんなのか」


「そうよ、中村の多恵姉ちゃんのとこの・・」


「従妹です」


「そう。君も何か歌って」


「はい、じゃみかんの花咲く丘を歌います」


 その頃の私の十八番の歌を、気持ちを込めてフルコーラス歌いあげた。歌うこと


は好きだったので、かなりうまく歌えたという自信はあった。


「いい声だね。歌も上手、高音がよく伸びて聴き惚れたよ」


と拍手したあと、握手をもとめてきたので手を差し出した。温かい掌だった。


他の子も上手、上手と褒めてくれた。


「僕は、明日も来るから、また歌ってね。」


と言って、去って行った。


「この近所の人?」


「さあ?でもこの公園にはよく来るよ」


「ふーん」


 と言いながら、明日は”涙の連絡船”を歌おうと決めていた。




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     ちょっと気分転換

                ・ 


 先月

チュニックを編もうと思い毛糸を購入しました(*^▽^*)
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一日数十分、何日もかけてやっとここまで 編みました。でも、何かが変 ・・     
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やっぱり、目数が初めから間違っていました。全部ほどきました。また、始めから編みなおしです。昨年もこんなことやってました。学習しない人です。(・・。)ゞ
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ちなみに、こちらが昨年の作品・・
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゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚







  **唐獅子牡丹・11**


「ねえ、この馬なんに使うの?」


 谷家も以前、耕運機を購入する前、農耕馬として馬を飼っていた。でも、この中村


農家ではないし、博労をやってるわけでもないだろう。


「何にも使わないよ。この優しい目を見てごらん。」


「なんで、この馬飼ってるの?」


「さあ、なんでだろうね」


「はあ、忘れたの?」


「餌はね、市場の人達が売れ残りをただでわけてくれる。」


「小屋の家賃も、安くしてもらってるしね。みんなでよくしてもらって、ここまできた。も  


う老いぼれだから長くはない」


 伯父ちゃんは、愛しそうに馬をなでる。


ツカ叔母さんの「悪い人じゃないんだけどね兄さん」


母の「里美姉さんは苦労した挙句にコロッと死んでしまった」


 二人の台詞の意味を知りたくなる。この伯父ちゃんどういう人なんだろう。





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           ちょっと気分転換

                     ・ジャイアント


Zさん : ねえ、よその国からミサイル打ちこまれたらどうしたらいい?


Yさん : 落ちる前に迎撃ミサイルで打ち落とす


Zさん : 打ち落としたらもったいなくない?


Yさん : もったいない?


Zさん : だって、ものすごいエネルギーをもらえるってことでしょ。だったら、呑みこ     


      んで安全な電気に変える方法考えてくれないかな


Yさん : それでよその国を攻撃することがあほくさくなって、平和になるといいね


      ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚







  **唐獅子牡丹・10**


多恵姉ちゃんは、会社に行った。


「あきちゃん、今日は伯父ちゃんに付いてくるか?」


「え?あの映画館?」


あそこはあまり好きじゃない。


「違うよ、今日は、別のとこ」


別のとこでも清掃の仕事してるのか・・


「どんな映画やってるとこ?」


「映画館じゃないよ。馬、見せてあげようと思ってね」


馬・・これはまた、予想外の答えだな・・


「いいから、ついておいで」


 別に馬に興味はなかったが、他にしなければならないこともないので、暇つぶしに


ついて行くことにした。


「あきちゃん、今日は伯父ちゃんのお供?」


「ちょっと、わしの隠し子に会いにね」


道行く人と楽しげに会話しながら、伯父ちゃんは笑顔を絶やさない。


三十分ほど歩いて目的の町はずれの小屋に着いた。


伯父ちゃんを見ると、”あお”は喜んで、いななき、長い顔を上下させた。


伯父ちゃんは排泄物の始末、小屋の掃除を済ませて、”あお”に丁寧にブラシをか


けた。


脇の棚にキャベツやニンジン菜っ葉、リンゴなどが置いてある。


「あきちゃんも触ってみたいか?」


「ううん、いい」


小屋は臭いし、馬は怖い。伯父ちゃんの仕事早く終わらないかなと思った。


「伯父ちゃん、この仕事は何時に終わるの?」


と聞いてみた。


「仕事ねえ・・」


「あきちゃん、”あお”は伯父ちゃんの馬なんだよ」


「え・??」


馬が高値だということくらいは、私にもわかっていた。場末の映画館の掃除夫の伯


父ちゃんが、馬を飼えるなんて、私の思惑の範疇をはみ出している。


「ふーん、なんで”あお”って名前にしたの?」


「馬の名前っていうと”あお”だろ」


「ううん、ヒューリの方がかっこいい」


「ははは、名馬ヒューリか」




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          ちょっと気分転換

                     ・桜の気持ち?



Zさん : 北海道はもう紅葉は終わってますよね


Yさん : 九州は今からだけどね


Zさん : さくら前線は、九州からだよね


Yさん : そうね


Zさん : てことは、落葉樹は寒い地方の方が遅くに咲いて急いで熟して散って行く


      のね。花の命は短くてか


Yさん : なにが言いたいの?


Zさん : 寒いと急かされるなあ。私にはつとまらない。のんびり屋だから。


Yさん : いま、桜になったつもりで話してるんだね。姥桜でいつまでも狂い咲きして   


      るといいよ( ̄ー ̄; 



          
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  **唐獅子牡丹・9**



 夜は、二組並べた布団の一方に、多恵姉ちゃんと一緒におさまった。


「あきちゃん、「中村さんみたな」を聞いた?」


「中村さんみたな?それなあに?」


「お父さんが戦争に行った時のはなし」


 それは伯父ちゃんが戦争に行って、肋膜炎を患った時のことを、面白可笑しく脚色


して語る、この近所で知らない子はいないという話だそうだ。





「・・肋膜炎には、人の肝臓が効くらしいという男・・・


 ・・同じ病気で療養をしていたその男は、夜な夜な部屋を抜け出して・・・


・・ある雨の晩、その男のあとをつけてみると、灯りの点いていない真っ暗な部屋で


 何やら食ってる様子。折りしも鳴った雷の光に映し出されたのは、研究用に保存さ


れていた動物を食べている男・・・振り向いて俺をみた男は「中村さん、見たな」・・・

 

数日後に男は死んだ。男はあの部屋に人の肝臓が保管してあると思い込んで・・・


人の肝臓が自分の病気に効くと狂信仕切って・・・暗い部屋の中の研究用の動物を


端から食って・・・・・・」



 流暢な伯父ちゃんの語り口に、睡魔が勝てず、不覚にもそのまま深く眠りこんでし


まった。


 翌朝目が覚めたとき、眠りながら聴いたのに、前夜の話の光景が、まざまざと脳


裏に浮かぶのが不思議だった。


 「さあ、今日はみんなと公園で遊ぼうかな」



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         ちょっと気分転換

                    ・首痛に悩む旦那さんと私の会話 


             レジスタードトレードマークモテタ日よ 猫背の哀愁 いま首痛



旦那さん: また、首が痛いっちゃんね。練習(ゴルフ)のし過ぎかいな


私    : 首痛には、深刻な病気が隠れとう場合もあるけど、ま、あなたは、姿勢

       

       が悪いけんね、原因はそれよきっと


旦那さん: 年取ったけん、姿勢もわるなるさ


私    : うんにゃ、あなたは若い頃からひどい猫背やった。私がいっつも言いよ   


       ったやん、ひとの言うことはなんもきかんでさ、だけん今頃痛い思いをす   


       るったい


旦那さん: Akkenちゃん、化粧せんでも可愛いけど、今の台詞は可愛くないね


       普通優しい人は「首が痛いと?可哀そうに」やろ!


私    : (・ε・)




       


       

                                                          



  **唐獅子牡丹・8**



 多恵姉ちゃん家に戻ると、ツカ叔母さんという人が来ていた。


「あきちゃん、伯父ちゃんには会えた?」


と親しげに話しかけてくれた。


「どうね、近頃兄さんは?」


多恵姉ちゃんは答えにくそうに笑っただけだった。


「悪い人じゃないんだけどね兄さん・・」


「あきちゃんは春休みの間はこっちにいるの?何もないとこだけど、ゆっくりしていき


なさいよ」


「はい」


「明日は、多恵ちゃんは仕事だろうから、家に来たらいいよ。娘もいるし。」


「ありがと、叔母ちゃん」


と多恵姉ちゃん。


 母親のような気づかいを残して、ツカ叔母ちゃんは帰っていった。


がめ煮の美味しそうな匂いが、食欲を刺激する。




 テレビもない、父と娘二人だけの貧しい家庭。貧しい親と子といえば、我が家も同


様だが、何かが違う。そこに漂う空気の色というか、自然な息づかいの心地よさみた


いなものが・・・



 銭湯に初めてはいった。脱衣場の扇風機に感心していると、


「あきちゃんは、五右衛門風呂に上手に入れるもんねえ。」


と多恵姉ちゃんは妙なことに感心する。


「私は、あの底板をうまく扱えないもの。慣れればあきちゃんみたいにうまい具合に


やれるかな」


「あんなのどうってことないよ。」


 そんなこと褒められてもちっとも嬉しくない。みんなの前で恥ずかしかった。五右衛


門風呂に入ってる女の子を想像されるだけで、顔から火が出そうだ。


「喉渇いた」


「コーヒー牛乳ね」


 今日だけ特別と言って、一本を二人で分けて呑んだ。この時のこの飲み物の美味


しさは格別だった。








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      ちょっと気分転換



今日は道草(本屋で立ち読み)が長くなり、買い物の時間が遅くなってしまいました。


あわてて、お惣菜コーナーに行くと、残り物は全て半額だったのは嬉しいのですが、


ポテトサラダとマカロニサラダしか残っていませんでした。私の作るポテサラにはマカ


ロニをいれます。なので両方を買って混ぜ合わせて、誤魔化そうかな・・


昨日の残りの肉じゃがもあるし、あと、パック入りの根菜の水煮でみそ汁を・・


なんかさびしいけどまイッカ・・


結局作ったのが、


マカロニ入りポテサラのオムレツ→旦那さん&可愛い息子用


残り物肉じゃがオムレツ     →母上&私用


あとは、前述のみそ汁 ・・トホ、 もっと真面目におさんどんしなくちゃ(><;)







  **唐獅子牡丹・7**


 映画館の入口には誰もいず、すんなり中に入れた。中の売店も人は不在。伯父ち


ゃんが何処にいるのかは分からないので、取りあえず劇場の中に入った。客席はが


らんとして、最前列の左端に一人だけ、スクリーンを見ている人がいる。字幕のスク


ロールが終わり、配信会社のロゴが現れて消えると、点灯され、館内が明るくなっ


た。たった一人の観客が立ち上がる、やはり思った通りそれが伯父ちゃんだった。


「伯父ちゃん・・」


声をかけると、振り向いてじっと私を見ていたが


「おう、あきちゃんか、いつ来た、一人でか?」


と言って微笑んだ。優しそうな笑顔だ。


さっき、多恵姉ちゃんと市場に一緒に行った帰り、私だけ寄った、」


「伯父ちゃんは今から仕事だけど、待ってるか?」


「仕事ってどんなことするの?」


「ここの掃除、」


「一人で?」


「こんな小さい処だから、一人で充分だ」


「私、先に帰ってるね」


と言うと、伯父ちゃんは上着の下の腹巻の中から百円札を出して


「これで何か」


と一枚渡そうとする。


「いらない」


「いいから、」


強引に手に握らせると。


「じゃ」


と言って仕事に取り掛かろうとする。


~せ―なーで 泣いーてーる 唐獅子ぼーたーん~


「有難う」


そう言って、通路を掛け上がってドアの外に出た。


柳並木を通って、水路の橋を渡る頃振り返って見た。変わらず誰もいない。


あんなに入りの少ない映画館の清掃をして得る収入なんて、たかがしれてる。だか


ら多恵姉ちゃん働きながら高校に行ってるんだろうな・・



母が、あるとき


「里美ねえさんは、苦労して苦労してその挙句にコロッと死んでしまった。」


と、誰かに話していたのを思い出した。





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      ちょっと気分転換

                ・

     



超短髪だった高校生の頃の娘。


行列に並んでいたところ、割り込んで前に入ろうとした幼い坊やを制して、その母親



「駄目よ、割り込んじゃ。そのお兄ちゃんのうしろでしょ。ごめんなさいね」


と言ったので、娘は


「いやいいですよ。前に入ってください。ボクこっちにおいで」


と坊やを前に並ばせてあげたそうです。


「優しい、お兄ちゃんですね。有難う。でもこの子、女の子なんです」


って・・・о(ж>▽<)y ☆









  **唐獅子牡丹・6**


 市場に着くと、人気者は多恵姉ちゃんだった。


「多恵ちゃん、げんきだね。」


「多恵ちゃん、今日は魚でも煮るかい」


「多恵ちゃん、お供連れちゃって楽しそうだね」


「多恵ちゃん、お父さんは元気かい」


 市場って賑やかでいいな・・


 あまり料理が得意ではないらしい多恵姉ちゃんが買ったものは、コロッケ3個、絹



ごし豆腐1丁に煮豆・・ 買ったもの全部に占める煮豆の割合が大きい。


「煮豆はお父さんが好きなのよ」


「ふーん、私も」


「あとは、野菜の煮たのを、ツカ叔母さんが持ってきてくれると思うから」


「ツカ叔母さん?」


「お父さんの妹。優しいよ、いつも私のこと心配してくれる。」


「へえ、いい人なんだ。」


「そうそうあきちゃん、帰ったらお祖母ちゃんのとこに行こ。あきちゃんに会いたがっ


てた」


「多恵姉ちゃんのお祖母ちゃんが?」


 ここの人達ははよほど親切な人の集まりなのか、こんなに私に関心を持ってく


れて、何なんだ。


「私、途中でおじちゃんの映画館寄って行きたい」


「いいよ。私は先に帰ってるけど、道、わかるよね。」


「うん、もう覚えた」


「じゃ、もぎりの人に、中村の親戚の者です、って言ったらいれてくれるから」


    


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        ちょっと気分転換

                   


 元、勤めていた会社の上司、言葉をアレンジして言う癖がありました。



     小山田さん  ⇒  親玉さん



     通行止め   ⇒  交通止め



     仮払い    ⇒   空威張り



     辻       ⇒   地図



     曖昧     ⇒   アイマイミー



 なかなかのやり手所長で、相手かまわず大真面目に言ってるもんで



傍で聞いてると、可笑しくて、笑いを堪えるのに苦労したなと、懐かしく



思い出します。  (´∀`)





 





  **唐獅子牡丹・5**


 近所に住む、小学生から中学生までの、多恵姉ちゃんのいとこやそうでない女の


子や男の子が、がやがや集まって来て、家の前の路地は、紙芝居でも始まりそうな


にぎわいになってきた。


 一番最初にやって来たのは、小五の女の子。整った顔立ちの可愛い子が多いこ


の界隈にあって、ひと際目を引く明眸皓歯、笑顔が印象的な少女だった。屈託なく


「あきちゃん、遊ぼう」


と人懐こい。


(それにしても、なんで私のこと知ってるのかな。この子だけではなくて、他の子もみ


んな・・)


 言葉づかい、学校のこと、家族のこと、流行りの遊びのことなど、次々と質問してく


る。


「みんな、そこの公園で遊んでるから、あとでおいでよ」


と言い、路地から去って行った。


「ほらね、みんな集まってきたでしょ。」


多恵姉ちゃんが、笑う。


「なんでか、よくわからん。」


「あきちゃんのこと、みんな好きなんだろね」


「なんで・・」


「あきちゃん、市場に買い物に行こうか。」


「市場・・うん行く」


 二人並んで買い物に行く。水路の両側の並木道に都会の道を歩いているような


気分に浸る。それが可笑しいと多恵姉ちゃんが笑う。


 古びた映画館の横を通るとき、


「うちのお父さんは、ここよ」


と言った。


「え、ここって、今ここにいるの。映画見てるの?仕事にも行かないで?」


「ふふ、仕事よ」


「映画見るのが仕事・・」


 その映画館の看板には、刺青の背中や腕を露わに日本刀を持ったやくざな男た


ちばかりが描かれている。


(多恵姉ちゃんのお父さんて、一体どんな仕事をしているんだろう)




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    ちょっと気分転換

              ・わが社の会話



Hくん: もう、この人全然電話に出てくれん


私  : 納車先の人?


Hくん: そうなんすよ、お得意さんの奥さんなんすけどね。昼寝でもしてるんすかね


私  : ・・・


Hくん: だって、うちの奥さん、勤めに出る前専業主婦の頃、昼間子供と一緒にガン


     ガン寝てましたよ。俺知ってますもん


私  : Hくんが知っとること、奥さんは知っとうと?


Hくん: 知らんすよ。言いません。我が家の平和のために



   そうそう、平和は家庭から、偉いねHくん


    Hくんには分からん、奥さんの苦労もあるんやけんね得意げ 


 




  **唐獅子牡丹・4**


 朝、家を出発して数時間、お昼近くになっていた。多恵姉ちゃんは玄関の鍵をあ


け、先に中に入って


「さあ、どうぞお入りください」


と言って私を招き入れた。


こもった匂いがする。窓が一つしかない。玄関は畳半畳ほど。そこから半間幅の廊


下が続き、突き当たりに半間幅の流し台のある台所となっており、廊下の横に6畳


間が一間。これで全てである。もっと以前、幼い時に来たことのある家とはどこか違


う気がする。


「多恵ちゃん、帰ってきたの」


近所の小太りの小母さんが、窓から顔をのぞかせる。


「あら、あなたあきちゃんなの?大きくなって」


私のことを知っている様子だ。私は完全に忘れているが。


「前に来た時はまだ、こんなに小さかったもんねえ。すっかり賢そうな顔に、ひょっと


したら多恵ちゃんよりべっぴんさんになるかもね。ハハハ、しばらく泊まって行くんで


しょう?」


 からかい半分のお世辞を言って、笑いながら、公園の方へ歩いて行った。


「あきちゃん、服を着替えて」


それから、二人で、多恵姉ちゃんの勤めている会社が作っているインスタントラーメ    


ンを食べた。お腹がペコペコだったので美味しかった。


「あきちゃん、明日から一人で留守番出来る?実を言うと、仕事もう休めないの」


 私を連れてくるために、母に方便を使ったのだろう。


「うん、大丈夫」


母も見栄を張って、お小遣いを多めに持たせてくれた。


公園の向こう側にあるという貸し本屋さんで、漫画を借りて存分に読もうと決めてい


る。



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         ちょっと気分転換


    チュニックを編もうと思い、


      隣町の手芸品店まで

       

       編図と材料買いに行きました。


    はてさて、出来上がりは、いつになりましょうやら



akkenのブログ  共感、反感、悲喜こもごも-20111023015301.jpg
 









  **唐獅子牡丹・3**


 渡し場近くの終点に電車は止まった。多恵姉ちゃんは、親切な車掌さんに再度お


礼を言って私の手を取って降車した。


「お大事にね」


車掌さんはにこやかに手を振った。


渡船の切符売り場で


「大人一枚、子供一枚」


二人分の料金15円を払って、船に乗る。


「あきちゃん、具合はどう?船大丈夫かな」


「もうすっかりよくなった。あの・・・」


「ん?あっという間に着くよ、船酔いなんかしてる暇ないから大丈夫って」


「ううん、あの・・ごめんね多恵姉ちゃん」


「気にしない、気にしない。あきちゃん連れていったら、みんなびっくりして集まって来


るよ」


「みんな?」


「うん」


「うちの近所では、あきちゃん有名人よ。」


「なんで?」


「可愛いから・・・ほらもう着いた。足元気をつけてね」


私を引っ張って、今度はバスに乗りこむ。


バスの車窓からの景色は殺風景だったが、もうすぐ到着すると思うと、こころなしうき


きする。


 多恵姉ちゃん家は、芝生のないちょっとだけ広めの公園の出入り口の、道を挟ん


だ向かいにあった。


 家々が寄り添うように密集している。


私の住んでいるところは、土の道路の轍の真ん中に草が生えたりしているが、


ここは、どんなに狭い路地でもきれいに舗装してある。それだけで、私は都会だと思


ってしまった。





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      ここでちょっと気分転換

                    ・我が社


 昨日(21日)は午後から社長は留守でした。(ほっ)







仕事がはかどります。


会計ソフト、各書類、給与計算ファイル、銀行関係、各種保険関係等々


全ての事務処理が、社長のデスクのPCでしかできないようになっています。。


社長が在社中は、なかなかじっくり出来ないです。


人なつこっこくて、デッカクてとってもいい人なんですが、


社長元気で留守がいい!ってか(ごめんなさい)m(__)m