**唐獅子牡丹・22**


「芸能プロの仕事、私は辞めてほしいと思ってるのよホントはね」


「何故ですか?」


「何を考えてるんだかわからなくて、あの子みてると危なげなのよね。たまにしか顔


出さないんだけどね」


「誰かを騙して連れて行きそうな気がするんですか?」


「またそんなこと言う、」


「だって・・・」


「ちがうよ。弟は立派にタレントを育ててるよ。あれでなかなか見る目があって、発想


も面白いと思うよ。」


「ふーん・・」


「話がそれちゃったね、どこまで話したっけ?」


「賭けの代金のかわりに馬を押し付けられたって・・・」


「あそうだったわね。


「その馬があの”あお”なんですか?」


「そう・・雨の降る晩にやって来たようだけど、貧乏所帯に馬を飼う場所なんかあるわ


けないのに」


「売ればいいじゃないですか」





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                *******



           ちょっと気分転換




akkenのブログ  共感、反感、悲喜こもごも       チュニック出来上がりました!


    ホントは12月25日に完成したのですが、な           


    んだかんだで、UPするのが遅れて・・                            

                               





 



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    愛する人にプレゼントしました(*^o^*)












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  **唐獅子牡丹・21**


 「で、私が産まれるときの、ひどい状況って?」


「このころ、クニさんは、負けてばかりの博打を止められずにいてね・・それがあると


き、どうしたことか勝っちゃったのよね。」


「・・・?」


「相手がこれでしょ」


と、右手の人差し指の先を右頬に斜めに這わせる。


「自分で持て余してた馬を、お金を払う代わりにクニさんに押し付けたの、ひどい話


よ。」


「ふーん・・・それで?」


小母さんは、天井を見上げたまましばらく黙ってしまった。


 その首筋が、透き通るように白いのを、不思議な感覚で見つめながら、話の続き


始まるのを待った。見た目の色黒さとは裏腹に、今まで見てきた色の白い人達と


は比較にならないほど、首の白さは抜きん出ていた。そこに控えめに輝く銀色


の十字架・・・


「きれい・・」



「これ?小母さん一応キリスト教徒だから・・」


「一応?・・・」


「うん、ものごころついたときからもってたの、弟も持ってるの」




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           ちょっと気分転換


 

                     数年前の、蘭展  熊本グランメッセにて                        

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 今年、初の更新です。今までずーっとブログのページを開けずにいました。PCの


問題ではなく・・・数々、身に振りかかる難問を解決できずに落ち込んでいる時に、


たまたま、ピグライフの面白さを知ってしまったのです。はまってしまいました。


 暮れに完成したチュニックの画像をUPしようとしたら、akkenの愛機(PC)、デジカ


メのSDカードを認識しなくなって、また、やる気なくして・・・・・・・


 なんて、いい訳ばかりしてますが、今年もどうぞよろしくお願い致しますm(__)m


     ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇         ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇













 


  


  


  **唐獅子牡丹・20**


 「クニさんは、どんなにお金に困ってもバクチを止められなかった様でね、里美さ


ん、金繰りに苦労してた。私は、子供連れて実家に帰った方がいいって何回も勧め


たんだけど・・女の人がお金を稼ぐことが難しい時代だったから・・里美さんの実家も


親御さんが亡くなって代替わりしてくると、そうそうは無心もできなくなって窮乏を極め


た頃、二人目を身ごもった」


「それが・・・」


「それが、あきちゃんよ」


「私・・」


「里美さんはこの子は産めない、でも始末するお金もないと言って、随分無茶なこと


たよ」


「無茶なこと・・?」


「そう。高いとこから飛び降りてみたり、真冬に盥に水張って浸かってみたり・・・でも


どんなことしても、お腹の子は流れてくれなかった。私は見かねて、産まれてきたら


私が育てる。だから、もうそんなばかなことはやめてって頼んだ」


「ほんとに引き取って育てるつもりだったんですか?」


「いざとなったらそうしようと思った。多恵ちゃんも可愛らしかったし、里美さんの産む


子なら可愛いだろうと単純に思って、里美さんを説得した。」


「で?」


「この子はどんなにいじめても、必ずこの世に生を受ける運命の子なんだよって言っ


たら、里美さんも諦めたというか、奇妙な努力に疲れ果てて、産む決心をしてくれた


のよ」


 自分に降りかかる禍を、妙なる趣として福に転じて顧みることのできるほど、齢を


重ねていたならいざ知らず、小学校を卒業したばかりの私には、要忍耐な告知だっ


た。





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           ちょっと気分転換



Yさん: 音譜らーららーら^ん


Zさん: しー、静かに


Yさん: え?


Zさん: 静かに合掌して、イエスキリストさまの誕生をお祈りするのよ。騒いでると


     マリアさまも出産に集中できないでしょ


Yさん: ごめんなさい


Zさん: 産まれたら、大いに飲んで騒いでお祝いしていいからね


     24日は静かに祈る日、25日は盛大に祝う日よ。


Yさん: Zさんキリスト教の幼稚園出身だもんね。


Zさん: 実家は浄土真宗、嫁いだ先は天台宗だけどね。



     ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇      ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇     ◆◇◆◇◆◇◆◇


akennのブログの希少かつ貴重な読者の皆様


 2011年のブログの更新は今回をもって最終とさせていただこうと思っています。


 毎日更新される方、日に何度も更新される方、敬意と驚嘆と感激の思いで、訪問


させていただきました。また、ご自分のは更新されず訪問してペタくださる方、共感


を持ってペタ返させていただきました。


 稚拙なakennのブログはまだ来年も、そろりそろり牛歩ながら続きます。ペタは年内


もさせていただきます。 


 時節柄、ご自愛くださいますよう。 有難うございました。


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  **唐獅子牡丹・19**


 

「里美さんとクニさんはね、富山の薬売りの人の紹介で知り合ったらしいんだけど・・


クニさん、戦争で体悪くしてて弱々しかったから、里美さん、自分がついててあげなく


ゃと思ったのかしらね・・里美さんの実家は資産家らしくて、随分反対されてたよう


だけど、それでも娘の望むように、嫁入りの支度も十分に、当面困らないようにと持


参金まで持たせて・・」


「里美伯母ちゃんとは、親しかったんですか?」


「仲良くさせてもらったよ。知らない町に嫁いできて心細い人を放っておけなかった


し、里美さんも、親もなく外国人の貧しい私に親切にしてくれた。親元から送って来た


米や野菜をよく分けてくれて・・・よくしてくれた。あの人のことは決して忘れない」


と言って涙ぐんだ。


「里美さんは、美人だったけど、逞しくもあった。バクチがらみで、やくざが家に押し


かけてきた時なんか、いち早くクニさんを逃がして、自分は大きなお腹でやくざと渡り


合って追い返したんだからね・・そのあと産気づいて、生まれたのが多恵ちゃんよ」


「ふーん。だから多恵ねえちゃんしっかり者なのか」


「母親を早くに失い、父親があれじゃね、しっかりするしかないもの」


「あきちゃんを産むときはもっとひどかった・・・」


「え?私を?」



 来た。やっぱりだ。              

                




 


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         ちょっと気分転換



                                                                                               


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斜向かいのメリーさん三代目(女の子)


akkenが2階のトイレに入ると、必ず犬小屋から飛び出して、


最短距離の柵ぎりぎりのところで、尾っぽ振り振りワンワ音譜


 窓から手を振ると、その場ターンでまたワンワンラブラブ


                        母が一階のトイレに入っても知らんぷり得意げ


                          2階のトイレに息子と旦那が入っても知らんぷり得意げ

                        

                          akkenは、ご近所の手前恥ずかしいけど、とっても嬉しいニコニコ


                        この現象、初代のメリーさんから2代目、3代目と受け継がれて           


                            て・・・不・思・議  !?





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**唐獅子牡丹・18**


「あきちゃんが、女衒なんていうからこの歌連想してしまった。」


「からゆきさんて、なに?」


「多恵ちゃんに訊いてごらん。女衒て言葉出したからには、からゆきさんか、野麦峠


の本でも読んだんだろうから。それとももっとむかしの、花魁の話かねえ」


「ノムギトウゲ?オイラン?」


私は、忘れないように反芻した。あとで多恵姉ちゃんに聞かなくては。


「私の弟は、東京の芸能人事務所のスカウトっていう仕事をしてる。女衒はしてない


と思うよ。ふふふ・・・・みんなそんなふうに思ってるの?」


「さあ・・・ あの小父さんが小母さんの弟さんとは知らないみたいですけど」


「そうでしょうね、全然似てないし、めったに家にも寄らないから]


「アメリカの映画俳優に似てると思います。エデンの・・・」


「エデンの東、ジェームス・ディーンでしょ。そうなのよ似てるのよね何故か」


「小母さんは、奥さまは魔女の隣のおばさんに似てます」


「え、あの人に?残念もうちょっと美人に似てるっていってもらいたかったな」


 私はしまったと思った。あのテレビドラマに出てくる詮索好きのおばさんに似てると


われて嬉しい筈はない。


「似てると言えば、里美さんは、原節子に似てたねえ」


「原節子?」


「知らない?きれいな女優さんだったけど・・ホントきれいだったよ里美さんも」


「ふーん」


「あんなきれいな人が、なんでよりにもよってあんなバクチウチと一緒になったのかし


らね」


「バクチウチ・・」


 なるほど、伯父ちゃんはギャンブル好き。





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             ちょっと気分転換




Hくん : こないだ、ちょっとしたことで嫁さんが家飛び出してったんすよ


私   : あらら、引き止めんかったと?


Hくん : そんなひまもないくらい、あっちゅう間でしたから。もうこんなんいやあー


      って叫びながら


私   : どんなん


Hくん : それからが大変で


私   : どう大変やったと?


Hくん : 子供にメシ食わせて、風呂にいれて・・この風呂入れがおおごとで、自分も  


      体洗わなし、子供も洗って、出た後は冷やさんように素早く拭いてやって

      

      パジャマ着せて・・・それから明日の保育園に行く準備、寝かせつけるのに

     

      絵本を繰り返し繰り返し読んでやって、連絡帳の記入やらなんやら・・


      朝は朝で、また子供にメシ食わせなし・・・もうホント疲れました


私   : ふむふむ


Hくん : それで俺思いました。こんな大変なこと毎日毎日ようやるねって。これは

    

      手伝わないかんねって。


私   : 雨降って地固まったか・・ よかったよかった


       

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  **唐獅子牡丹・17**


 

「売れるって、だれにですか」



「だれ・・・・?って」


「あの小父ちゃん、ゼゲンしてるんでしょ」


「女衒なんて、よくそんな言葉知ってるね、一時代前の言葉、誰に聞いたの?」


「・・・・・・」


「多恵ちゃんね。フフフ・・本の読み過ぎじゃないの、いまどき女衒なんていないよ


というと、唐突に歌い始めた


 ♪暗い海辺の船着き場 見送るものは波ばかり


  買われてゆくのは からゆきさん


  心一つが 身のたより


  遠いボルネオ 旅のはて ♪


 

 おどる白波 おどる胸 はるばる帰る故郷は


  唐から帰った からゆきさん


  人は冷たく 身は細く


  空の陽までが 目に痛い ♪



 哀感溢れる切ないメロディライン、 全く聴いたことのない歌だった。


「この歌、知ってる?知らないよね」


「知りません」


「知らないで結構、それで、日本は平和なんだから・・・」


「何の歌ですか?」


「昔、貧しい家の娘たちが外国に出稼ぎに行ったという、つらい歌」





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          ちょっと気分転換

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 佐賀県武雄市・御船山




                             









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  鍋島藩ゆかりの回遊式庭園

               

  紅葉まっ盛り

     

     



 次世代に命を繋ぐ


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    引き継ぎ中


                                              見事にバトンタッチして


                                                 

     燃え尽きて見せましょうぞ


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   宝当あたりクリ                        


    宝くじあたってくり

       (買わねば)                                 
       

   お兄さんこっちむいてヨ                                    

       シャイやんね                                     



                                                                                  

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 井手ちゃんぽん


 国道34号沿い


  有名人の色紙がズラリ

 

 野菜たっぷり、味ハッキリ、コク深、つるシコ麺でした







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  唐獅子牡丹・16


 多恵ねえちゃんちに滞在する最終日、漫画を返し終えて、古本屋さんを出ると、公


園の横の道を歩いて行く見覚えある男性の後ろ姿が目に入った。角の家から出てき   


て歩きだしたという様である。その角の家から一人の女性が出てきて、男性の方を


ばらく眺めた後、家に戻ろうと振り向いたときに私と目が合った。


  ・・・え?あの小父さんこの家の人だったの・ それにしては誰も、何処の誰だか      

    知らないみたいだったけど・・・


「こんにちは・・」


「こんちは、あきちゃん」


 その色黒の女性は微笑んだ。さらに、家の中に入ろうとしている体の向きを変えて


私の方に向かいながら、


「用事すんだなら寄ってかない?東京のお菓子あるから」


という。


 この小母さんとは話をしたかった。けれど、ゼゲンかもしれない人の知り合いでも


ありそうなこの人と関わったら、多恵ねえちゃん怒るだろうな、と思った。が、好奇心


は押さえられず、一分後には彼女の茶の間に鎮座していた。


 淹れたお茶を卓袱台に置きながら


「こっちには?いつまでいるの?」


「今日の夕方まで」


「あそう、じゃ間に合わなかったね・・・」


「は?」


「写真、弟があきちゃんを撮ったでしょ。現像が上がるのがよ。この子は売れるって」


「売れる・・・」


 私は全身の毛孔が縮み上がっていくのを感じた。もし猫のように尻尾が生えてい


たらそれもピンと立ってしまって、心情さらけ出し状態にちがいない。尻尾なくてよか


ったと思った。




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         ちょっと気分転換

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 藤江氏魚楽苑

 

   写真はピンボケですが、紅葉はきれいでした。

    雪舟さんゆかりの庭園です


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  **唐獅子牡丹・15**


 公園での出来事を、夜、多恵姉ちゃんに話した。


「昨日は、みかんの花咲く丘を一曲歌っただけだったけど、今日はいくつも歌った


よ。おまけにバシャバシャカメラで撮られたし、お小遣いまでくれた。写真は現像した


らもってきてくれるっって


「あきちゃん、その小父さんに歌ってあげるの、もうやめた方がいいと思う」


「なんで、?悪い人じゃないよ、優しいし」


「ゼゲンかも」


「ゼゲン?って何」


「人身売買する人」


「ジンシンバイバイ?誰かと別れさせるの?バイバイって」


「ハハハ・・ 何て言ったら分かるかな、はやい話が、人さらいのことよ」


「人さらい?さらってどうするの?」


「欲しがってる人に売るの」


「人を売るの?牛や馬みたいに?」


「牛や馬は売ってもいいけど、人は売ってはいけないの。闇の職業なの。悪いことな


の。売られていった人は大抵は不幸な目に会う。なかには、以前よりも幸せに暮ら


す人もいるかもしれないけど、そんなことはまず夢物語だから・・・その小父さんが来


ないうちに帰っておいで、ね、あきちゃん。」


 いつになく語気強く諭す多恵姉ちゃんの反応に驚きながら、


「わかった。けどそんな悪い人には見えないんだけど、あの人」


 褒められる快感を味わってしまった私は、残念だった。けれど、それ以上に多恵姉


ちゃんの愛情の方を強く感じて、諦めた。




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           ちょっと気分転換

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 ここまでボロボロになったら、もう捨ててもよかろ 


 うもん、この台拭き


 よかろ、こげんなるまでよう辛抱して、つこたた


 い




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  **唐獅子牡丹・14**  



 夕方近くになって、公園に行った。いつものメンバーが、わいわいがやがやと、地


面に竹棒で線を引いたり、ビー玉をはじいたり、走ったりしゃがんだりと、いくつかの


グループを作っていた。ビー玉の順番待ちの子がゴム飛びに参加したり、掛け持ち


で楽しんでいる。私は、”だるまさんがころんだ”に加わった。飽きてくるとこのグルー


の遊びは”花いちもんめ”に変わった。それにも飽きてくる頃、誰かが


「今度は何にする?」


「缶けり」


 缶けりは苦手だ


「私は、缶けりはちょっと・・」


「どうして?缶けり面白いよ、やろうよあきちゃん」


「でも・・鬼になったらね、ずーとやってなきゃなんないよ私の場合」


「なんだ、そんなこと心配ないない、やろやろ」


で、参加した。面白かった。


 小学校低学年から中学生まで、年齢も体躯も運動能力もさまざまな子たちが


集団で遊ぶ中で、自然に育まれた思いやりにほのぼのとしたものを感じた。どんくさ


い私がみじめな思いをすることもなく、ゲームは進行された。公園に来ている子の、


だ就学前の幼い弟や妹達も決して疎外感を抱くことなく、集団の中の一員として扱


われるべく、年長の子がうまく采配している。


 公園での締めくくりの、前日の紳士はその日も予告通りやって来た。首にカメラを


ぶらさげていた。私は思惑通り都はるみの’涙の連絡船’を歌った。


「あきさん、今度は’里の秋’歌って」


 ブランコに腰かけて漕ぎながら歌ってだの、木をバックにしてだのと注文されなが


ら、私は数曲うたった。紳士はカメラのシャッターを何度も切っていた。


「現像したらあげるからね」


と言って去っていった。


「カメラ持ってきたのははじめてだね」




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          ちょっと気分転換

                     ・


 83歳の母の、高齢者特有のにおいがしなくなりました。


周期的にできていた口内炎もできなくなっているようです。


以前より表情も明るくなって・・・よかったねお母さん


今年の初めから呑み始めたプロポリスのおかげかな・・気のせいか(^O^)/


 



 










  **唐獅子牡丹・13**


 次の日は、伯父ちゃんが馬小屋に行ったあと、公園を挟んで反対側にある貸し本


屋さんで漫画を2、3冊借りて、午前中読みふけった。


 お昼は一人で、インスタントラーメンを食べた後、貸し本屋さんの帰りに会った、妙


な小母さんのことを思い起こした。


 貸し漫画を抱えて、店を出て公園の方へ向って道路を渡ろうとしている時から、ど


うも視線を感じる。公園に入ってからその方に目をやると、やはり一人私を見てい


る。親の歳辺りか若干上くらいかな、色の黒い顔に艶のない黒髪を後ろで一つに束


ねている。ファッションには無頓着そうな印象の女性である。


「中村さんとこの、あきちゃん? クニアキさんとこの・・」


「はい、姪のあきです」


「大きくなったね、額縁に飾られた写真にはりついて離れようとしなかったあきちゃ


ん・・・



何を言ってんだかこの小母さん、どうやら私のことを知ってるらしい。この人になら私


の疑問を、長いこと心の中で恐れていた真相を素直に問えそうだと直感的


に感じた。


 漫画を早く読みたかったこともあって、戸惑いながら


「じゃ」と言ってその場を後にしたのである。


 ラーメン丼を洗いながら、あそこに行ったら、またあの小母さんに会えるだろう。


期待の結論を出して、漫画の続きを読み始めた。





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           ちょっと気分転換

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我が家の庭に咲いたさざんかと小菊です。きれいだったので

生けて 飾ってみました。 さざんかってもう少し寒くなってかと思っていたら、

もう咲いちゃって・・・
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