**唐獅子牡丹・4**
朝、家を出発して数時間、お昼近くになっていた。多恵姉ちゃんは玄関の鍵をあ
け、先に中に入って
「さあ、どうぞお入りください」
と言って私を招き入れた。
こもった匂いがする。窓が一つしかない。玄関は畳半畳ほど。そこから半間幅の廊
下が続き、突き当たりに半間幅の流し台のある台所となっており、廊下の横に6畳
間が一間。これで全てである。もっと以前、幼い時に来たことのある家とはどこか違
う気がする。
「多恵ちゃん、帰ってきたの」
近所の小太りの小母さんが、窓から顔をのぞかせる。
「あら、あなたあきちゃんなの?大きくなって」
私のことを知っている様子だ。私は完全に忘れているが。
「前に来た時はまだ、こんなに小さかったもんねえ。すっかり賢そうな顔に、ひょっと
したら多恵ちゃんよりべっぴんさんになるかもね。ハハハ、しばらく泊まって行くんで
しょう?」
からかい半分のお世辞を言って、笑いながら、公園の方へ歩いて行った。
「あきちゃん、服を着替えて」
それから、二人で、多恵姉ちゃんの勤めている会社が作っているインスタントラーメ
ンを食べた。お腹がペコペコだったので美味しかった。
「あきちゃん、明日から一人で留守番出来る?実を言うと、仕事もう休めないの」
私を連れてくるために、母に方便を使ったのだろう。
「うん、大丈夫」
母も見栄を張って、お小遣いを多めに持たせてくれた。
公園の向こう側にあるという貸し本屋さんで、漫画を借りて存分に読もうと決めてい
る。
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ちょっと気分転換
チュニックを編もうと思い、
隣町の手芸品店まで
編図と材料買いに行きました。
はてさて、出来上がりは、いつになりましょうやら
