米盤「E・S・P」CDのトール・ケース(ロング・ボックス) | ダニエルのBEEGEEなブログ

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 今さらだが、CDのトールケース。これも今となっては珍しい。最近、「E・S・P」(写真中央)を手に入れた。ロングボックスで検索すると、米で1985年〜1995年ぐらいまで、つまり、CDが初めて世の中に出回った際、アメリカではレコードの餌箱にピッタリ合うサイズにと、更には盗難(万引き)防止用にと考案された体裁(形)だったらしい。しかし、その後、地球環境保護の観点から過剰包装が見直され、急速に姿を消した。日本でもアメリカ系某〇ワーレコードで1992年ぐらいまでは見られたそうたが、以降姿を消したようだ。

 

 日本のレコードのオビ同様、購入者は箱を捨てて、CDケースのみを保存した。「E・S・P」発売の1987年といえば今から37年も前のこと。今さらながら「そんなに経つのか!」と驚嘆するばかりだが、今となってはどこを探してもこのロング・ケース入りの米盤は見つからない。故に当時のものが現存しているというだけで「稀少価値有り」となるのである。右に写っている「HIGH CIVILIZATION」が91年リリース。当然ながら89年発売の「ONE」のトール・ケースもどこかに存在する。これらのロング・ケースを持っている人、どの位いるのかな? 

 

  この1987年発売の「E・S・P」。日本市場では、この時CDとアナログ盤の両方が発売になった。お恥ずかしい話だが、私はCD再生機は持っておらず、敢えてアナログLPを購入したのだった。(以前にも記した)だから当然、CDというメディアが初めて発売になった時、アメリカの市場ではこんなトール・ケース(ロング・ボックス)で売られていた事実は知らなかった。その後、ボックス・セットなどの所謂「大特集盤CD」でロング・ボックス形があって、(写真左上「TALES FROM THE BRTHERS GIBB」)上下2枚分のCDや、更には見開きで4枚のCDが入っているが、ご覧の通り、さほど長くはなく、当時の「E・S・P」箱サイズとは似て非なるものだ。

 

 CD初期にアメリカで発売されたこのトール・ケースは下の部分だけにCDが収納されるようになっていて、上部分については空スペースになっているだけのシロモノだ。だから「過剰包装」と言われても仕方ない。で、CD自体をよーく観察してみると、ディスクにプリントされた

左からUK盤(ヨーロッパ盤)925 541-2、USA盤9 25541-2、日本盤32XD-720、ドイツ盤7599-25541-2

 

文字は日本以外は黒一色。できるだけ製作費を安価にとの配慮が窺える。西ドイツ盤についても文字は黒のみ。そこにいくと、日本盤は外側に赤いリングが施してあって、見た目が華やかで美しい。しかも、日本盤には帯が付いている。まあ、そうは言ってもこれらのCDはCD最初期盤には違いない。改めてその存在価値を見直すこととなった。