引退繁殖犬 ロク | ダニエルのBEEGEEなブログ

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大好きなTHE BEE GEESのALBUMや情報について、思うままにつれづれと。愛蔵盤で振り返るBEE GEESの軌跡を紹介したい。

 昔、新聞社に在籍していた時、「ロクさん」というお偉方がいらっしゃった。入社試験の2次役員面接のお歴々の中のお一人で、人格者たる風貌に私は紙面の論陣を張るようなお方だと思った。その面接でもいくつか、鋭い質問を浴びせられたように記憶している。

 ところが、入社後、そのお方のことを周囲のみんなが「ロクさん、ロクさん」と親し気に言うのを聞いて、ある先輩に「なぜ苗字を呼ばずにロクさんって呼ぶのですか? 名前にも六という数字はないですよね」と問うたことがある。その先輩はその時は「なんでだろうね?みんながそう言ってるので気にしたことはなかった」と返答したが、約1週間後に「分かったよ」と嬉しそうに言い放った。 「ろくでなしのロクなんだって」と笑いながら言った。かつての労働争議に関連し、労働者から経営陣への転身という選択をしたのだろう。「ろくでなし」という評価は労働組合視点からの揶揄を含んだ愛称だった。

 

 その「ロクさん」と年末に「ご縁」があった。繁殖引退柴犬「ロク」を引き受けたことだった。「ろくでなし」どころか、ブリーダーは「20~40匹以上の子を産み、十分働いてくれた穏やかな性格の犬」熟女といったところだ。これも天の計らいなのか。成り行きに身を任せたい、気が付けば、そんな年齢にもなった。

 思えば愛犬「チョコ」を失っって1年以上が経ち、天涯孤独となった日々の生活の中で、つまらない生活が続いた。チョコとの日々が生活に大きな潤いをもたらしてくれていた。たった一人の食事や飲酒にもチョコが隣で付き合ってくれていた。だから「1人で生活できるなんて羨ましい。俺もひとりでゆっくりと生活したいものだ」と、無謀にも考える御仁がもし仮にいたなら、「何を寝言を!」と諫めたい気持ちにもなる。実際に、満足感を得られるのは限られた日数のみに違いない。

 

 というわけで、新年は「ロク」とともに迎えることになる。ことしは何と言っても「MY BEE GEES'BOOK」をまとめることができた。彼らの長い歴史を「愛蔵盤」という視点で自分なりにまとめられたことに満足している。おかげ様で「驚愕」「大作」「労作」「BEE GEESへの深い愛」などなど、賛辞のお言葉を多数頂きました。ありがとうございました。

 人生の第4コーナーに差し掛かり、さてゴールまでどんな展開になるのか。ペースを崩さず、走り切りたいと思う。

 

本年中は大変お世話になりました。来年もよろしくお願い致します。皆様にとって良い年になりますよう、心よりご祈念申し上げます。

 

  愛犬「ロク」はどうも、街もネオンも知らない田舎娘だったようで---,.でも、散々、苦労したのだろうな。おとなしい性格の雌犬。MAURICE GIBBのこんな曲があったけど。

年末に聴きたい曲をもう1曲。「THE BUNBURY TAILS」より「SEASONS」