富士山（ふじやま）から日光連山を望む。奥にそびえるのが男体山
GW中に日光連山への登山をすると決め、天気の崩れのない昨日に決行予定だったけれど、前日にネットで確認したら、5月初旬はアイゼンが必要とのこと。持っていなかったので、断念した。今日、ニュースでは遭難・滑落の報もチラホラあった。計画は夏へ移行しよう。というわけで、きのうは亡き愛犬チョコとの散歩コース、地元の富士山（ふじやま）へ、折り畳み自転車を走らせた。
2年目突入のコロナ禍による自粛生活。連休の殆どを自宅での草むしりに費やしたのだから、野外へ出たい欲求は強まるばかり。気持ち良い汗をかきたいとペダルを漕いだ。行きは登り坂。さすがに急な坂では乗ったままでは限界がきて、歩き始めた。「昔だったら、（自転車を）降りなかった」と体力の衰えを感じながら、景色を楽しむ。
風薫る五月。チョコがいたなら、クンクンと鼻先を動かして空気の匂いを嗅ぎ分けていたに違いない。藤の花、さつき--もうすぐワラビやゼンマイ等の山菜も芽吹くだろう。
チョコと歩いた散歩道。何度も何度も歩いたね、チョコよ。直ぐ近くでウグイスの鳴き声が響き渡っていた。
それにしても、日頃の運動不足を痛切に感じた。年齢的に何もしなければ筋力は衰えるばかりだ。夏までに基礎体力を上げねば登山は苦しいものになるだろうな。歩く、漕ぐを実践しよう。ハアハアと荒い呼吸をしながら、BARRY GIBBの「GRAND ILLUSION」が頭の中で響いていた。「CLIMB A MAUNTAIN, SAIL AN OCEAN, GO AROUND THE WORLD A MILLION TIMES,HERE IN THE VALLEY OF THE BLIND----」と。所詮、この世で生きていること自体が「大いなる錯覚」なのかもしれない。そう思える年齢になった。「僕のワンダフルライフ」じゃないが、ワンコのように「未来や過去を振り返らず、今を生きる。今を楽しむ」ことに専念しよう。
BARRY GIBBのアルバム「IN THE NOW」の2曲目。特徴的なギターリフがロックしている
これ、本格的なサイクリングを楽しむには物足りないシロモノ。移動には確かに便利なのだが。