見よ!「IDEA」の帯の焼けと劣化具合いを。約50年の歳月の自然な姿がまさにこれ。ホント、愛おしい。右は「マーブルス」の再発盤。整理していると、いろいろ出てくる
きっかけはオーストラリアで80年11月に再発売されたRSO盤のマーブルスの「THE MARBLES」だった。自分で購入したものの「こんなの持っていたんだ。へえー」などと感心してしまった。BEE GEESのレコードも再発盤も含めて、そろそろ、キチンと整理しなければならない。イギリス盤、アメリカ盤、ドイツ盤、それに日本盤と分類はしているものの、雑然と並んでいて、時々何がどこにあるのかさえ分からなくなる。
そればかりじゃない。近頃は「買ったはずだ。あるはずだ」と思って探したところで、いっこうに見つからず、「おかしいな?」なんてこともしばしばだ。額に眼鏡を上げて、「俺の眼鏡はどこに?」なんて間抜けな所業と同じで、探しもののCDがパソコンのキーボード横にチョコんと置いてあったなんてことも。その一方で、若かりし頃のことはハッキリ覚えているのだから、典型的な「老いぼれ」パターンに陥らないようにと日々努力を重ねている。
BEE GEESのオリジナル・アルバムのレコードが赤ベコのRSOラベルに変わったのは「LIFE IN A TIN CAN」からだ。同時にレコード番号も「PM」から「MW」に変わった。あの頃はぜーんぜん気にしていなかったレコード番号だが、確かに「LIFE IN A TIN CAN」と「MR.NATURAL」が発売になった頃、「1ST」の再発盤が出ていた。既に68年リリースのオリジナルの日本盤は廃盤で、レコード屋さんのエサ箱にあったのは英米盤と同じKLAUS VOORMANN(BEATLES の「REVOLBER」のジャケデザインをした画家、兼ベーシスト)デザインのジャケットだった。ご承知のように日本オリジナル盤の「1ST」はサイケデリックなデザインで、日本独自のジャケだったが、再発盤は本国イギリスでのデザインを踏襲した。また、お馴染みのイエロージャケの「ベスト・オブ・ビー・ジーズ VOL.1」は日本では当初発売されなかったが、75年にRSO盤で「VOL.2」の後にリリースされている。
初盤オリジナル SLPM1392 再発盤 MW2101 再々発盤 MWF1061
ということで、今回は再発盤LPについて頭の整理を(シングルは割愛)≪Ⓑはベスト盤。赤字が再発と再々発盤。☆はオリジナル盤≫
ⒷMP2263 パーフェクト \2,000 72年11月
☆MW2066 ライフ・イン・ア・ティン・キャン \2,000 73年4月
MW2069 ビージーズ ファースト(再) 73年7月
ⒷMW2073 ベスト・オブ・ビー・ジーズ VOL.2 \2.300 73年8月
73年 9月 2度目の来日
ⒷMW5002 ポートレイト・オブ・ザ・ビー・ジーズ\2,000 73年11月
74年10月 3度目の来日
☆MW2099ミスター・ナチュラル(幸せの1ペンス)\2,30074年11月
MW2100アイディア(再) 来日記念盤\2300 74年11月
MW2101ホリゾンタル(再) 来日記念盤\2300 74年11月
ⒷMW9837/8 パーフェクト(2枚組) \3,000 74年11月
ⒷMW2113ベスト・オブ・ビー・ジーズ VOL.1 \2,300 75年5月
ⒷMW3002スコープ・オブ・ザ・ビー・ジーズ \2,300 75年5月☆MW2132 メイン・コース \2,300 75年 8月
MW9061/2オデッサ(再)\3,500 75年8月
MW2129イン・ザ・モーニング(再)\2,300 75年10月
MW9069マイ・ワールド・ベスト・コレクション(再) 75年10月
MW2151トゥー・イヤーズ・オン(再)\2,300 76年1月
MW2152キューカンバー・キャッスル(再)\2,300 76年1月
☆MWF1012 チルドレン・オブ・ザ・ワールド \2,500 76年11月
ⒷMW9919/20 パーフェクト
(TO PERFECTION 2枚組) \3,000 76年11月
こうしてみると、再発盤ラッシュは74年~75年。そして、私の中で「フィーバー現象」の始まりは以下、この辺からではなかったか。
↓
MWF1033 恋のときめき(アンディ・ギブ)\2,500 77年8月
☆MWZ8101/2 ビー・ジーズ グレイテスト・ライヴ
(HERE AT LAST)77年8月
MWZ8105/6 サタディ・ナイト・フィーヴァー(サントラ)
\3,800 78年2月
MWZ8107/8 グリース(サントラ)\3,800 78年8月
MWF1045 シャドー・ダンシング(アンディ・ギブ)\2,500 78年8月
MWA9101/2 サージェント・ペパーズ
・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド\4,000 78年9月
初盤オリジナルSMP1414 再発盤 MW2100 再々発盤MWF1050
このフィーバー現象にレコード会社も注目。過去のビー・ジーズのオリジナル・アルバムの再発・再々発盤のリリースに踏み切った。これらの盤の帯にはフィーバーを象徴するホワイトジャケットに身を包んだ3人のあのポーズが印刷されているのが、特徴だ。
MWF1050 アイディア(再々発)\2,500 78年10月
MWF1051 トゥー・イヤーズ・オン(再々発)\2,500 78年10月
MWF1052 トラファルガー(再発)\2,500 \2,500 78年10月
MWF1053 トゥ・フーム・イット・メイ・コンサーン(再発) \2,500
78年10月
MWF1054 ライフ・イン・ア・ティン・キャン(再発) \2,500
MWF1055 ミスター・ナチュラル(再発) \2,500 78年10月
MPF1199 セサミ・ストリート・フィーバー \2,500 78年12月
☆MWF1058 失われた愛の世界 \2,500 79年3月リリース
ⒷMWF1060 ビー・ジーズ・ゴールド \2,500 79年5月
MWF1061 ホリゾンタル(再々発)\2,500 79年5月
MWF1062 キューカンバー・キャッスル(再々発)\2,500 79年5月
MWF1068 ミュージック・フォー・ユニセフ・コンサート\2,500
79年8月
MPF1257 小さな恋のメロディ(サントラ)(再発) \2,500
79年10月
ⒷMWZ8109/10 ビー・ジーズ グレイテスト・ヒッツ \3,800
79年11月
MWF1077 アフター・ダーク(アンディ・ギブ)\2,500 80年3月
28MW0004 アンディ・ギブ グレイテスト・ヒッツ\2,800 81年1月
初盤オリジナル MP2088 再発盤 MW2152 再々発盤 MWF1062
こうして、LPレコードの発売自体を振り返ってみても、ビー・ジーズのファン層が大きく「マサチューセッツ」世代「メロディ」世代「フィーバー」世代とに分けられる。これらの再発・再々発盤をどれ程の枚数を発売したかは不明だが、今となっては再・再々発盤の帯付きレコードを探しても、入手が難しいのが現状だ。某中古レコード店の店主に言わせると「帯付きは中国系の顧客が買いさらっていってしま」ってないのだそうだ。
初盤オリジナルMP2165 再発盤 MW2151 再々発盤 MWF10151
Ⓑ38MW0029/30 ビー・ジーズ ヒストリー \3,800 82年12月
28MW0035 ステイン・アライブ(サントラ)\2,800 83年7月
28MW0037 ステイン・アライブ・ダンス・ミックス・アルバム
\2,800 84年3月
Ⓑ35MW0038/9 ビー・ジーズ レアリティ(2枚組) \3,500
84年12月
以上、今回は再発・再々発盤LPについてまとめてみた。漏れがあるかもしれません。間違いは訂正しますので、ご指摘を。