私の場合、やはりこのGOLDEN ALBUMに立ち戻らなければ始まらないと思う。なけなしのお金をはたいて初めて新品のBEE GEES のALBUMを買った。中古品としてではなく、新品でだ(ODESSAは中古盤だった)。シングル「WORDS」のB面の「SINKING SHIPS」は知っていたけれど「TURN OF THE CENTURY」「WORLD」「JUMBO」「変化は起った」などは聴いたことはなかった。デビュー曲が「ニューヨーク炭鉱の悲劇」だということは知っていたが、たぶん、このアルバムで初めて聴いたのだと思う(記憶は曖昧だが)。

まだ、この頃はベストアルバムとか、コンピレーション、オムニバス・アルバムなどという定義さえ知らず、ただ、行きつけのレコード店に置いてあったから購入したのだ。その頃はBEE GEESの作品について何がいつ、どう発売されてるかなんて皆目見当さえつかなかったわけだが、丁度、その頃、日本音楽出版(株)から「NICHION ARTISTS SERIES」という写真、解説、訳詩、楽譜が掲載された約70ページ程度の所謂スコアブックが発売されていて、それを偶然、宇都宮の本屋で発見し、狂喜、購入した。72年の頃だったと思う。信じられないことにその 8ページと 9ページの見開きページには彼等のディスコ・グラフィーが詳細に掲載されており、既に日本で発売された彼等のALBUMやSINGLEがレコード番号とともに羅列、記載されていた。そしてこの 1冊により、彼等の過去のキャリアのほぼ全容を知ることができたのは当時の自分としては大いなる進歩だった。(ちと大げさか?)今思うと、本当にこの当時、彼等の情報は少なかったのだ。
(写真下、左が初版本で定価 500円。右は改訂版、定価 600円。初版本の時は日本音楽出版株式会社 発行になっているが改訂版は 株式会社 日音 と変わっている。)


(左が初版本の裏表紙。BEE GEES のS の字の間違いがお分かりか。)
この本では流石に発売日の情報はなかったけれど、時間軸で並べると次のような展開になる。数字上 2ケタは西暦末尾、下 2ケタは月を表す。
ALBUM SINGLE
・ラブ・サムバディー 6711
・ニューヨーク炭鉱の悲劇 6712
・マサチューセッツ 6801
☆BEE GEES 1‘ST 6802
・ワールド 6804
☆MASSACHUSETTS 6805
(HORIZONTAL) ・ワーズ 6806
・マサチューセッツ(4曲ステレット)
6806
・ジャンボー 6808
・獄中の手紙 6811
☆ゴールデン・アルバム 6812 ・ ワーズ (4曲ステレット) 6812
・ふりかえった恋 (68年中)
☆IDEA 6901
・スピックスアンドスペックス 6902
☆SPICKS & SPECKS 6903
(RARE PRECIOUS & BEAUTIFUL)・ジョーク 6905
☆若き日の想い出 6906
(RARE PRECIOUS & BEAUTIFUL VOL 2)
☆ODESSA 6907 ・スマイル・フォーミー 6907
(タイガース)
・若葉のころ 6908
☆オーストラリアの想い出 6909
(RARE,PRECIOUS & BEAUTIFUL VOL 3)
・トゥモロー・トゥモロー 6910
・ジョーク(4曲ステレット) 6910
・救いの鐘 6911
☆ゴールデン・ダブル・アルバム 6912
・想い出を胸に 7001
・ミリオン・イヤーズ 7004
・夏と秋の間に 7006
☆救いの鐘 7007 ・アイオー・アイオー 7007
☆CUCUMBER CASTLE 7008 ・レイルロード 7008
・想いでのくちづけ 7010
・ロンリーデイ 7104
☆ ロンリー・デイ(2YEARS ON) 7106 ・メロディ・フェア 7106
☆小さな恋のメロディ(初版) 7107
・カントリー・ウーマン 7109
・イン・ザ・モーニング 7110
☆イン・ザ・モーニング 7111
☆トラファルガー 7202 ・過ぎ去りし愛の夢 7202
☆マイ・ワールド・ベストコレクション 7203 ・マイ・ワールド 7203
(ビー・ジーズ、初来日 72年 3月)
☆ノスタルジア 7207
・ラン・トゥ・ミー 7208
☆ビー・ジーズの新しい世界 7210
(TO WHOM IT MAY CONCERN)
(今回はラン・トゥ・ミーまで。☆はALBUM。・はSINGLE。あくまでも日本盤発売日。レコード番号は今回省略させて頂きました)
私が購入したGOLDEN ALBUMは68年12月発売。こうして見ると驚くべきことに69年だけで 6枚ものALBUMと 6枚のSINGLEを出すという超々ハイペース。私がBEE GEESを意識し始めた頃、既に行きつけの周囲のレコード屋には「 2YEARS ON」さえもなく、たまに宇都宮のショップを見て「 2YEARS ON」や「トラファルガー」が置いてあればよい方であった。たぶん、72年の頃だった。ではなぜ、「ゴールデン・アルバム」があったのか。簡単にいうとベスト・アルバムだったからだろう。恐らく、その当時の需要はシングルが中心であり、「マサチューセッツ」や「ホリデイ」「ワーズ」「ニューヨーク炭鉱~」「ワールド」を収めたベスト盤は売れたのだろうと思う。短期間に少数枚ずつ発売された他のALBUMよりも`賞味期限`が長かったのだろう。(笑)
(つづく)