アイスリボン プリズムホール大会2023 in 東京ドームシティ
2023年11月3日(金・祝)
14時15分開場/15時00分開始
観衆:248人
【オープニング】
今年最大のビックマッチとして行われた東京ドームシティ・プリズムホール大会。オープニングでは大会出場の所属選手10人が入場ゲートのステージに横一列に並び、いぶきが大会スタートを宣言した。
◆第1試合 シングルマッチ15分1本勝負
○櫻井裕子(7分49秒 ギブアップ)小池真優香×
※胴締め式ドラゴンスリーパー
10月9日横浜リボン以来、1か月ぶりの参戦となった小池がプリズムホール大会のオープニングマッチに登場。櫻井とのシングル戦に挑んだ。ロックアップから櫻井の腕を取りに行った小池だが、櫻井に切り返され、コーナーに追い込まれると顔面踏みつけ攻撃を浴びる。エルボーの打ち合いから小池がクロスボディを決めカバーもカウントは2。小池がボディスラムを狙うが、こらえた櫻井が逆にボディスラムを決めカバーもカウントは2。櫻井がコブラツイスト。
ロープに逃れた小池に櫻井がはりつけドロップキックからカバーもカウントは2。コーナーに小池を投げ、櫻井が飛び込むもこれをかわした小池が横入り式エビ固めもカウントは2。櫻井の両手を掴んで振り回した小池がカニばさみでテイクダウンさせて変形のアームロックを決めブリッジしながら絞め上げる。
ロープに逃れた櫻井をコーナーに振っての串刺しニーを決めた小池がボディスラムからカバーもカウントは2。
櫻井がカウンターのタックル、串刺しエルボー、ボディプレスでカバーもカウントは2。櫻井のブレーンバスター狙いをこらえた小池が首固めもカウントは2。さらにスクールボーイもカウント2。ロープに飛んだ小池だが、櫻井がカウンターのビックブーツで吹っ飛ばしカバーもカウントは2。
櫻井がドラゴンスリーパーを決め、さらに胴締めでグランドに持ち込みギブアップを奪った。
◆第2試合 タッグマッチ20分1本勝負
松本都&○咲蘭(13分41秒 ♡さらんらっぷ♡)しゃあ&chou・chou×
昨年11月26日『1242』大会以来となる松本都のアイス参戦のパートナーは咲蘭。対戦相手は愛媛プロレスのしゃあとhotシュシュのchou・chou。共に初タッグでの一戦は都vs chou・chouでスタート。トーキックでchou・chouを倒した都が踏みつけ攻撃も起き上がったchou・chouがドロップキックでカバーもカウントは2。都がかかと落としもかわしたchou・chouが横入り式エビ固めもカウントは2。chou・chouのバックに回った都がchou・chouの手と足を取って都ポーズを決めさせ丸め込むもカウントは2。咲蘭vsしゃあへ。咲蘭がフットスタンプからカバーもカウントは2。バックの取り合いからしゃあがchou・chouに交代。咲蘭が手の甲へのフットスタンプ。代わった都がMIO、咲蘭を巻き込んでのおてんばダッシュ。
都がフットスタンプからカバーもカウントは2。chou・chouをエプロンに出しロープにはりつけて都が顔面踏みつけ。
咲蘭もこれに加わる。都がグランドの変形コブラツイスト。しゃあが入り、都にコブラツイストを決める。さらに咲蘭が入り、しゃあに乗っかってしゃあの腕を絞め上げる。
代わった咲蘭がchou・chouにキャメルクラッチ。決めたまま鼻フック、髪を掴んで振り回し、レフェリーの注意を受ける。
代わった都をchou・chouがボディスラムに決めカバーもカウントは2。代わったしゃあがドロップキック。
咲蘭がアシストに入り、都と2人でしゃあをロープに振るが、しゃあがカウンターのネックブリーカードロップを2人に決める。都が卍固め。咲蘭がchou・chouをパロスペシャルに決めフォロー。
都としゃあがエルボーの打ち合い。都がソバット、かかと落としからカバーもカウントは2。代わった咲蘭がドロップキック。2発目をかわしたしゃあがストンピング、エルボー。咲蘭も打ち返し、おんぶスリーパー。
ロープに逃れたしゃあに咲蘭がドロップキックでカバーもカウントは2。しゃあがカニばさみから鎌固め。都がカット。しゃあがランニングネックブリーカードロップ。代わったchou・chouがドロップキックからスタンドでのサーフボード、ドロップキックでカバーもカウントは2。chou・chouが腕ひしぎ十字固め。都がカットし、chou・chouをコーナーに振って串刺し連係、サンドイッチ式で都がシャイニングウィザード、咲蘭がドロップキックを同時にヒット。
咲蘭がカバーもカウントは2。都と咲蘭がそれぞれ対角のコーナーに上がり、Y字バランスを決めるがchou・chouとしゃあが咲蘭をひきずり降ろし、ダブルのドロップキックでchou・chouがカバーもカウントは2。咲蘭がドロップキック2連発でカバーもカウントは2。
chou・chouがコーナーに咲蘭を振るが飛び込みをかわした咲蘭が高角度回転エビ固めもカウントは2。chou・chouが咲蘭を羽交い絞めにしてしゃあがミサイルキックも咲蘭がかわし同士討ちに。
都が入り、chou・chouに後ろ回し蹴りをヒット。咲蘭が♡さらんらっぷ♡を決めカウント3を奪った。
◆第3試合 シングルマッチ15分1本勝負
○SAKI(8分22秒 体固め)しのせ愛梨紗×
※ブレーンバスター
2日後にプロデュース興行を控えたH!FlyのしのせはSAKIとの初シングル戦に挑んだ。握手の腕を引き込み、ブレーンバスターを狙ったSAKIだが、これをこらえたしのせがスモールパッケージもカウントは2。SAKIが逆さ抑え込みもカウントは2。SAKIのビックブーツをかわしたしのせが横入り式エビ固めもカウントは2。しのせがタックル連打もこらえたSAKIがタックル1発で吹っ飛ばす。しのせの髪を掴んでコーナーに投げようとしたSAKIだが、しのせが「パパに言いつけるぞ!」と抵抗。思わず手を離してしまうSAKI。
さらにロープ際にしのせをはりつけにして顔面踏みつけも「パパに言いつける!」としのせの父親であり、元プロレスラーの篠瀬三十七さんに世話になっているSAKIを動揺させる心理戦に出るしのせだが、SAKIもしのせのボディにパンチを入れるもレフェリーがチェックするとグーではなくチョキを示すと抗議するしのせをボディスラムに決めカバーもカウントは2。SAKIが逆エビ固め、逆片エビ固め。
ロープに逃れたしのせの左腕と足を持ったSAKIがしのせを振り回し、投げ捨ててカバーもカウントは2。SAKIが串刺しニーからリバーススプラッシュもしのせがかわす。
しのせがドロップキック、串刺しボディアタック、ロープに飛んでのクロスボディ3連発でカバーもカウントは2。しのせがコーナー2段目からのクロスボディ、さらにコーナートップからのクロスボディを続けて決めカバーもカウントは2。
しのせがドロップキックでカバーもカウントは2。しのせがタックルを決めSAKIを吹っ飛ばすとエルボー連打。SAKIがカウンターのビックブーツからまたもボディブローを決め、カンパーナ、リバーススプラッシュでカバーもカウントは2。
◆第4試合 シングルマッチ15分1本勝負
○ちゃんよた(11分02秒 片エビ固め)海乃月雫×
※エロティックハマー
海乃の9月17日成増大会以来となる復帰戦は、共にプロレスラーを目指していた頃に知り合い、その後はすれ違いで交わるタイミングがなかったちゃんよたとの初シングルマッチ。試合はロックアップでスタート。ちゃんよたがロープに追い込むも切り返した海乃が顔面掻きむしり。腕の取り合いから海乃がちゃんよたの腕に噛みつき。レフェリーに止められると、今度は腕を引っ搔く海乃。ちゃんよたがタックルで吹っ飛ばし、コーナーに詰めての踏みつけ。さらにファイヤーマンズキャリーからリフトアップ。
高々と持ち上げて前方に投げ落としカバーもカウントは2。ちゃんよたの飛び込みをカニばさみでロープ際に倒し、上体をエプロンに出すと海乃が場外助走つきの顔面蹴り。カバーもカウントは2。
海乃がフェイスロックから首と足を刈っての絞め上げ。逃れたちゃんよたをロープに振ろうとする海乃だが、ちゃんよたがロープを掴んでこらえる。
海乃が顔面搔きむしり。海乃が自らロープに走るがちゃんよたがキャッチしてパワースラム。ちゃんよたがコーナーに詰めてのタックル連打から串刺しラリアット。ちゃんよたがアルゼンチン・バックブリーカーを決めながらスクワット。
さらにバックフリップでカバーもカウントは2。ちゃんよたがブレーンバスターを狙うが反転した海乃が首固めを狙うも、ちゃんよたがこらえる。海乃がロープに飛んでのドロップキック。ちゃんよたがカウンターのダブルハンマー。
海乃がバックドロップ。エルボーの打ち合いからちゃんよたが飛び込みラリアット。海乃がDDT、スワン式ミサイルキック、フィッシャーマンズ・スープレックスでホールドもカウントは2。
海乃が片足ドロップキックでカバーもカウントは2。海乃がコーナー最上段からのフロッグスプラッシュもちゃんよたがかわし、スライディングラリアットでカバーもカウントは2。
ちゃんよたが海乃を抱え上げるもバックに回った海乃が高角度エビ固めもカウントは2。海乃がカサドーラもカウントは2。海乃がバックに回るもちゃんよたがキャッチし、体勢を切り替えてのシュバインでカバーもカウントは2。続けてちゃんよたがエロティックハマーを決め、海乃からカウント3を奪った。
◆第5試合 インターナショナルリボンタッグ王者決定戦 時間無制限1本勝負
星いぶき&×松下楓歩(16分53秒 片エビ固め)杏ちゃむ&YuuRI○
※スワントーンボム
※杏ちゃむ&YuuRIが第61代タッグ王者となる
10月22日大阪大会のタイトル戦がドローに終わり、はく奪となったリボンタッグ王座。前王者チームの『1111』がスケジュールの都合で出場がならず、結果的にいぶき&楓歩のはたち~ずと、杏ちゃむ&YuuRIのQ.V.の一戦が新王者決定戦として行われることになった。試合はQ.V.の奇襲でスタート。
楓歩を2人でロープに振り、YuuRIがバックキック、杏ちゃむがフェイスクラッシャーを決めカバーもカウントは2。杏ちゃむが脇固め、膝十字固め、STFとグランドで攻め込む。いぶきがカットに入るとYuuRIも入り、YuuRIがいぶきを、杏ちゃむが楓歩を同時にフェイスクラッシャーに決め同時カバーもこれをキックアウトしたはたち~ずが今度は同時ドロップキックから杏ちゃむにダブルドロップキック。楓歩が杏ちゃむにサソリ固め。
ロープに逃れた杏ちゃむにはたち~ずがPK連係。楓歩がカバーもカウントは2。杏ちゃむが低空ドロップキックを頭部に決めカバーもカウントは2。楓歩がタックルを決め代わったいぶきが串刺しボディアタック、フェイスクラッシャーでカバーもカウントは2。代わったYuuRIにはたち~ずがはりつけドロップキックの連続攻撃。いぶきがカバーもカウントは2。YuuRIがいぶきの足を払ってサッカーキック3連発から側頭部への低空ドロップキックでカバーもカウントは2。
YuuRIがランニングネックブリーカードロップでカバーもカウントは2。今度はいぶきがランニングネックブリーカードロップ、ダブルチョップでカバーもカウントは2。
代わった杏ちゃむがいぶきをフェイスクラッシャーでカバーもカウントは2。杏ちゃむがキャメルクラッチ。YuuRIがロープに飛んでの低空ドロップキックをヒットし、杏ちゃむが低空ドロップキックでいぶきを場外に落とす。YuuRIがエプロンからトぺコンヒーロ。杏ちゃむがプランチャを決める。さらに両チームが場外戦を展開。はたち~ずがQ.V.を入場ステージに持ち込みいぶきが杏ちゃむに、楓歩がYuuRIに同時コブラツイスト。
リングに戻ると杏ちゃむがいぶきにフィッシャーマンズ・スープレックスでホールドもカウントは2。いぶきが膝蹴り2連打でカバーもカウントは2。はたち~ずが連続ドロップキックからいぶきがライトニングスパイラルでカバーもカウントは2。いぶきがアッパーエルボーでカバーもカウントは2。いぶきが投げ捨てジャーマン。
杏ちゃむがすぐに起き上がりハイキック。両者ダウン。代わった楓歩がYuuRIに串刺しエルボー、タックル、STOからPKを狙うもかわしたYuuRIが横入り式エビ固めも反転した楓歩が低空ドロップキックでカバーもカウントは2。YuuRIが飛び掛かってのスリーパーでグランドに持ち込み胴締めスリーパー。
いぶきがカット。YuuRIが楓歩に619、アシストに入った杏ちゃむがサッカーキック、YuuRIがPKでカバーもカウントは2。いぶきがアシストに入り、はたち~ずがダブルバックドロップからダブルジャックナイフも杏ちゃむがカット。
はたち~ずがQ.V.を同時ブレーンバスター。楓歩がYuuRIにミサイルキックでカバーもカウントは2。
楓歩が変形ブロックバスター。いぶきがジャックナイフで合体カバーも杏ちゃむがカット。
楓歩がYuuRIをスパインバスターの形で持ち上げ、いぶきがランニングネックブリーカードロップの合体。
楓歩がマットに叩きつけてカバーもカウントは2。YuuRIが低空ドロップキック。Q.V.が楓歩を前後で抱え上げてマットに叩きつける。YuuRIがカバーもいぶきがカット。
Q.V.がいぶきを抱え上げ、杏ちゃむがDDTを決め、そのままYuuRIが投げ捨てジャーマン。
Q.V.が連続ハイキックを楓歩にヒット。YuuRIがバズソーキックでカバーもカウントは2。杏ちゃむがダイビングボディアタックを放ち、続けてYuuRIがスワントーンボムを決めカウント3を奪取。
Q.V.が第61代リボンタッグ王者となった。
YuuRI「無事にQ.V.が第61代インターナショナルリボンタッグ王者になりました!」
杏ちゃむ「私たちね、そんなに長いタッグじゃないんです。ただスケジュールも合わないし、タイトルマッチには参戦できない、道場マッチでやるしかないぐらいのタッグだったなって、最初は。でも2人の力を合わせればどんな大会にも出たいし、出させていただいてこのタッグができたからこそ、今の自分たちのベルトを巻いている立場があると思う。正直、私とYuuRIはTwitterにも書いたけど、動くYuuRIと、関節技の静かな部分を持つ私と。そしてサポート側の私と、最後にチャンスをもぎ取るYuuRIと。めちゃくちゃいいバランスだと私は思ってる。だから獲れたと思うんだけど、YuuRIはどうかな?」
YuuRI「杏ちゃむさんが言ってる通り、本当に私は動く。で、静かに関節技の天使と。私はこのスピードとパワーでやっていってるんですけど、やっぱりお互いが信頼し合ってるっていうのもあるし、杏ちゃむさんは、ずっと私をサポートしてチャンスを与えたいって言ってくださってるんですけど、それはもちろん嬉しいことだけども、どちらが獲っても2人が巻くことには変わりがないし、どちらが獲ってもいいと私は思っていて。でもやっぱ最後、私と楓歩が戦って杏ちゃむさんのサポート、私が凄い危ないときにも常に助けてくださって、やっぱ掴み取ったベルトだと思うので。はたち~ずもそうですね、やっぱ本当に強かったし、2人とも同い年で、あと同じアイスリボンのリングでずっとやってきて、切磋琢磨し合って、仲間の2人だと思うので。やっぱりあと楓歩に関してはね、元々ひーかほでベルトタイトル戦っていうのも決まっていたし、それが急遽欠場ってなって…。」
杏ちゃむ「悔しいよね。」
YuuRI「悔しいと思うんです。逆にその悔しさが今回力になったと思うし、ひかりさんへの愛情と尊敬があっての今回いぶきさんとのタッグ力だったと思うので。」
杏ちゃむ「でも一つ言えるのは、このベルト、もちろんアイスリボンのものだからこそ、所属の意地をもっと見せて欲しかったね。」
YuuRI「確かにね。」
杏ちゃむ「やっぱり今まで1111が巻いてきたじゃないですか。これ他団体に流出してるわけですよ。他団体に流出したことってめちゃくちゃ悔しいと思うんです。でも、また他団体に獲られて、アイスリボンは自分たちにベルトを持って帰れなかったんですよ。でも私たち今まで無敗なんで、しかもこれからも渡す気は一切ないので。アイスリボンは人が減ってる?なんか告知力が足りない?いろんなこと言われてるけど、だったら力をつけて他団体に流出したベルトを私たちからしっかり取り返してもらいたいです。次、私たちアイスリボンだけじゃなくて他団体のリングにもいろいろ上がってるので、どこのリングで防衛戦でも、どこのリングの挑戦者でもいいから、このベルトを獲りに来てほしいし、一番はこのベルトはアイスリボンのものだから、アイスリボンの選手の底力を見せて取り返してください。」
YuuRI「取り返しちゃ駄目です。私たちがずっと守り続けるんで。でも意地を見せて欲しいですね。私たちがずっと守り続けることにはやっぱ変わりがないので。」
杏ちゃむ「もっともっと、逆に若いメンバーがいるんだからさ、年もそう、キャリアもそう、もっともっと元気を見せてほしいなと思います。」
YuuRI「いぶきさんはこの後またタイトル戦があるんでね。そこは守ってもらって、私がまた挑戦しに行くんで、いぶきさん、シングルは守ってくださいね。」
杏ちゃむ「みんなベルト狙ってるから、周りを注意してKEEP OUTしておいていただけると。」
YuuRI「私たちはどんどんレベルアップしていくんで、今日はスーパーレベルアップしたんでね。」
杏ちゃむ「そうですね。これからもレベルアップし続けましょう!」
YuuRI「はい!」
◆第6試合 タッグマッチ30分1本勝負
アジャコング&○星ハム子(16分43秒 体固め)トトロさつき&藤滝明日香×
※ダイビングボディプレス
トトロ&明日香のアイス重量級タッグがアジャ&ハム子とのタッグ戦に挑んだ。ゴングと同時にトトロ&明日香が奇襲攻撃を仕掛けアジャを捉えるとダブルのタックル2連発もアジャは微動だにせず。
逆に無表情で2人をラリアットで吹っ飛ばす。代わったハム子がアジャに声を掛け、トトロに串刺しラリアットの2連発。続けてダブルのお・し・り・ダッー!からハム子がブルドッキングヘッドロックでカバーもカウントは2。明日香を呼び込みトトロ&明日香がハム子にダブルタックル。
さらにトトロがロープ際でハム子を踏みつけ。代わった明日香がボディスラム、さらにトトロを背負ってのおんぶプレスでカバーもカウントは2。場外戦からハム子が明日香をリングに戻してボディプレスもカウントは2。代わったアジャが明日香を踏みつける。
膝を衝けてカバーもカウントは2。明日香がアジャにエルボー攻撃。
受けて立ったアジャが前進しながら明日香をロープ際に追い込み逆水平チョップ。さらに代わったハム子がコーナーでの腹ウォッシュ。ハム子が明日香にサーフボード。代わったアジャが自軍コーナーで明日香に逆水平チョップ。
明日香がボディスラムを狙うがアジャが動かない。明日香がバックに回ってスリーパーを狙うが腕がロックできず。明日香がタックルを連発。動かないアジャが明日香をタックルで倒しエルボードロップも明日香がかわす。代わったトトロがタックルからの飛び込みラリアットでアジャを吹っ飛ばす。トトロが串刺しラリアット、ボディプレスもカウントは2。トトロがエルボ―連打もアジャが飛び込みラリアット。
代わったハム子がラリアットも、トトロもラリアットを決め打ち合いからトトロが打ち勝つ。ハム子が腹ウォッシュ連打からウラカン・ラナで丸め込みカウントは2。トトロがボディスラムでカバーもカウントは2。代わった明日香がトトロとの串刺し連係からボディプレスでカバーもカウントは2。エルボーの打ち合いからハム子が飛び込みラリアット。さらにシャイニング腹ザードでカバーもトトロがカット。
アジャが一斗缶を持ってリングイン。ハム子がカットに入ったトトロを羽交い絞めにするもトトロがかわし一斗缶がハム子を誤爆。
明日香がハム子をスリーパーに決め、浴びせ倒しからカバーもカウントは2。トトロがハム子をカミカゼ、明日香が続けてバックフリップでカバーもアジャが一斗缶でカット。アジャが明日香にラリアット。
トトロがハム子にラリアット。アジャがトトロに張り手を見舞い、アジャとハム子が明日香にサンドイッチボディアタック。ハム子がカバーもカウントは2。ハム子が続けてダイビングボディプレスを決め明日香からカウント3を奪った。
◆第7試合 ICE×∞選手権試合 30分1本勝負
[王者]○星いぶき(19分12秒 いぶning star)芦田美歩×[挑戦者]
※第37代王者初防衛に成功
第5試合でリボンタッグ獲得はならなかったものの、1試合のインターバルを経て、今度はシングルのタイトル戦を行うという1大会2試合、いずれもタイトルマッチという強行スケジュールでのICE×∞王座防衛戦に臨んだいぶき。そして挑戦者はデビューからわずか2カ月でシングル王座戦に挑むことになった芦田。今年最大のビックマッチのメインイベントはアイスリボンの未来を占う大一番となった。試合前の握手と同時に芦田が前蹴りをいぶきのボディに叩き込み、いぶきを倒すとカバーに入る。カウント2でキックアウトしたいぶきを2度、3度と抑え込む芦田。
なんとかキックアウトしたいぶきはコーナーに下がるが、そこに飛び掛かった芦田がローリングバックキックを入れ、側転プレスで早くも4度目のカバー。カウント2でキックアウトしたいぶきにY字ドロップを落とした芦田だが、これはいぶきがかわす。起き上がる芦田に蹴りを見舞ったいぶきだが、身を低くしてかわした芦田がいぶきの軸足を払い上げ、いぶきをダウンさせるとヘッドロックへ。そのまま起き上がって絞め上げる芦田。
いぶきがヘッドロックを何度か取り返そうとするが、ロックが外れてもすぐにヘッドロックを決める芦田。腕の取り合いに移行し、いぶきが腕を決めたままバックに回ると、芦田は開脚して身を屈めロックを外し、またもヘッドロックへ。芦田をロープに振って逃れたいぶき。芦田はそのまま場外に。
場外に出た芦田は「いぶき、来いよ!」と挑発。いぶきがリングを降りるタイミングでリングに戻り、再び「いぶき、来いよ!」と芦田。いぶきがリングに戻るタイミングでまたも場外に降りようとした芦田だが、今度はいぶきがその動きに合わせて場外に降りると、芦田を踏みつける。エルボーで反撃に出る芦田にチョップを叩き込んだいぶきは場外ボディスラムで叩きつけリングへ。リング上で初めて正面から向かい合った2人。いぶきがチョップを連打するが、芦田は右ハイキックをヒットさせ、いぶきに片膝を衝かせる。
「そんなもんかいぶき!」となお挑発を繰り返す芦田。起き上がったいぶきがチョップを放つと芦田もハイキックで応戦。
いぶきがボディスラムから逆エビ固めへ。体勢が崩れるも、なお足を絞め上げるいぶき。ロープに逃れた芦田にはりつけドロップキックを決めたいぶきがカバーに入るもカウントは2。コーナーに芦田を振り飛び込んだいぶきだが、芦田はエプロンに逃れると飛び込んできたいぶきにエプロン越しのハイキック。開脚してアンダーロープをくぐるとスクールボーイで丸め込む。カウントは2。今度は芦田がいぶきをコーナーに振り、側転から串刺しエルボーでカバーもカウントは2。芦田がエルボー。いぶきがチョップで返す。
退かずにエルボーを繰り出す芦田。いぶきもチョップで返す。胸板を真っ赤にしながらも「いぶき、そんなもんか!」と挑発する芦田。ロープ際に芦田を追い込み、いぶきがチョップ連打。芦田をロープに振るが、いぶきが飛び込むと芦田が側転で逃れ片足ドロップキック。
芦田がカバーに入るもカウントは2。芦田が鎌固め、かかと落としでカバーもカウントは2。
いぶきがコードブレイカー、エルボーでカバーもカウントは2。いぶきがファイヤーマンズキャリーもバックに回った芦田がおんぶスリーパー。いぶきが後方に倒れるが、芦田はスリーパーを離さずグランドでの胴締めスリーパーへ。
ロープに逃れたいぶきは飛び掛かろうとする芦田のタイミングを外し、カウンターのネックブリーカードロップでカバーもカウントは2。いぶきがトラースキックも芦田もハイキック、スピンキックを返す。
両者ダウン。カウント7で上体を起こした2人は両膝を衝いたままエルボーの打ち合い。
さらに起き上がってのエルボーの打ち合いから芦田がカニばさみでいぶきをロープ際に倒し、低空ドロップキックからY字ドロップでカバーもカウントは2。芦田がチアガールもカウントは2。
ボディスラムを狙う芦田。こらえたいぶきがライトニングスパイラルからカバーもカウントは2。ロープに飛んだいぶきをキャッチした芦田がカウンターのブロックバスター。カウントは2。さらに芦田が初公開のジャーマン・スープレックスでホールドもカウントは2。
続けてジャーマンを狙った芦田だが、こらえたいぶきが前方回転のエビ固め。カウントは2。いぶきがエルボーで飛び込むも、かわしてバックに回った芦田が2発目のジャーマンもカウントは2。
芦田がスクールガールもカウントは2。驚きの表情をのぞかせたいぶきがエルボー2連打でカバーもカウントは2。なかなか起き上がれない芦田。起き上がったタイミングでハイキック2連発。
倒れない芦田にいぶきが張り手からハイキックを決め、前のめりに倒れた芦田をカバーもカウントは2。芦田を引き起こしたいぶきがいぶning star。
いぶきがカウント3を奪い、20分近い激闘を制した。
〈試合後のリング上〉
いぶき「芦田、おまえやるじゃねえか!今日どうだった? 緊張した?怖かった?デビュー戦よりも怖かったと思います。でも、そんな芦田がジャーマンで2回投げる。すごい!芦田は何があろうとプロジェクトの子たちにも負けずに、そしてまたベルトを狙って、芦田なりの強い根性で試合してください。そしてまたベルト懸けても試合しましょう。ありがとうございました。」
芦田「いぶきさん、こんな新人が、私がベルトに挑戦したいという生意気な挑戦を受け入れてくださって、ありがとうございました。私は映画のプロジェクトの一環でプロレスを始めましたが、せっかくやるんだったらベルトに挑戦したいとずっと思ってきました。なので、今回こういう貴重な経験をさせていただいたことは、私の人生の中で本当に本当に本当に、貴重な経験だと思います。ただ、いぶきさんもアイスリボンの先輩方も同期も知っていると思うんですけど、私は大の負けず嫌いです!今日もいぶきさんからベルトを奪いたいと思って来ました。なので私は明日からもっともっと練習を重ねて強くなって、いぶきさんにまた挑戦表明したいと思うので、覚悟して待っていてください!いぶきさん、本当にありがとうございました。会場の皆さんも応援してくださって本当にありがとうございました。」
いぶき「自分がベルト奪取してからようやく2ヵ月ぶりの防衛戦で、やっと1回防衛しました!8月26日の後楽園ホール大会でも言った通り、私はこれからもずっとずっとずっと!アイスリボンの顔でいるぞーっ!」
※楓歩がリングに上がる。
楓歩「いぶさん、タッグありがとうございました。次は挑戦者としてお願いします。」
いぶき「楓歩が来ることを待ってたよ。楓歩とはこの間SKIP大会でやり合い過ぎて、自分が後楽園か後楽園以上の大会じゃないと楓歩とシングルはしないって約束しました。なので、12月31日、後楽園ホール大会のメインでこのベルトを懸けてお願いします!」
楓歩「お願いします!」
※2人が握手。
いぶきがリング周りの選手たちに「このまま、ウチらが勢いづいて、お前らも勢いづけよ!そんなもんかお前ら!後楽園ホールまでに勢いつけろ!わかったかーっ!」と言うと、リング下にいたハム子が「はーい!」と答える。
いぶき「ハム子だけ返事してんじゃねえよ!」
握手回りのあと、いぶきがマイクを持ち、「今年最大のビッグショー1日目が終わりましたーっ!でも、まだまだこれからですよ、 皆さん、 明日明後日お待ちしてますので、ぜひプリズムホールにお越しください。」とし、「プロレスでハッピー!アイスリボーン!」で大会を締めた。
〈試合後の星いぶき、松下楓歩〉
※はたち~ずが揃ってインタビュースペースに現れる。
いぶき「芦田が(トーナメントを)上がってきたのが予想外だったので。芦田のことを考えてなかったので。別に余裕ブッこいてるわけじゃないけど、芦田の根性はつえーなって。このまま芦田にはいろんな方向に向かっていってほしいなと思います。」
――ビッグマッチのメインの相手としてふさわしかった?
いぶき「たぶん、芦田とじゃなかったら、ここまでいってなかったんじゃないかなって。自分を本気にさせてくれた相手だなっていうのは今日認識しました。(キャリア)3、4年と言ってもいいぐらいの力はあるかなと思いました。」
――試合後、ICE×∞挑戦を表明しました。
楓歩「大晦日になっちゃいましたよ(笑)。前回のシングルでいぶきさんが試合後に、次、 楓歩とシングルするときは後楽園以上の大きいところでって言ってくださったので、自分も大晦日がいいなと思ってたので、そこを選んでくれて嬉しいですね。」
いぶき「楓歩だから、やっぱり特別な場所でやりたいって気持ちがあって。12月31日って2023年の締めくくりの大会だと思うので、そこで楓歩と…負けても勝っても戦っても良し。組んでも良しっていう関係でいたいなと思います。」 楓歩「負けてもいいんですね?」
いぶき「いやダメだけど。100パー勝つけど、楓歩のこと読めないんで、まだ。勝っても負けてもって感じで言った。」
楓歩「自分、今までリボンタッグとトライアングルのベルトしか挑戦したことがなくて。ICE初めてなんですよ! 念願じゃないですけど、やっとって感じで。芦田が2ヵ月で挑戦してて、自分はもうすぐ2年なのに挑戦したことがなくて。本当にやっとやっとの挑戦で。でもその相手はいぶきさんがいいって思ってたから。満を持しての挑戦ですね、自分は。」
――やるからには一発で?
楓歩「はい!」
――獲れそうですか?
いぶき「厳しいぞ~。」
楓歩「獲れるんじゃないかなと。その時の自分は強いので。」
――生え抜きの2人で大晦日を締めくくる。
楓歩「それもありますし、今の所属に対して、大阪でも言ったんですけど、ここ (いぶきと楓歩)ばかりが出しゃばってていいのかなって思ってます。今日だって誰も上がってくる空気なかったし。あんなにトーナメ ントで、私が私がってなってたのに、今日誰も来なかったじゃないですか。自分一直線で挑戦が決まったんですよ。しかも大晦日に。これはもう見せるしかないなと思ってます、自分たちにしかできない戦いを見せたいなと思います。」
いぶき「さっきもマイクで言ったんですけど、ウチらだけが勢いづいて他の子たちが勢いづいてないアイスリボンなんて面白くもないし。逆にこっちが大変になるっていうか、アイスリボンは一致団結っていう言葉が似合ってると思うので、みんなで勢い付いて12月31日の後楽園大会を成功させて終えたいって気持ちがあるから、みんなにはもっともっと勢いづいてほしいなって、出しゃばってほしいなって思います。自分で言うのもなんですけど、アイスリボンのトップと言ったら自分か楓歩だなって思ってるので。やはり2023年を締めくくる大会でどっちが真のトップになるのか、そのまま自分がトップでいられるのかっていう覚悟を見せる大会になるかなと思います。」
楓歩「自分は正直、今のいぶきさんより強いアイスリボン選手はいないと思っていて、大晦日、どこまで適うか分からないですけど、そこで勝って自信をつけて、今後のアイスリボンを引っ張っていきたいなと思います。」
――今日のリボンタッグ戦に関しては?
楓歩「メイン後の挑戦表明してから、ICE×∞のことで頭がいっぱいなんですよ!タッグは…2回挑戦して獲れなかったから…自分はもう一回はたち~ずで挑戦する気持ちではいます。絶対ベルト獲りたいので。ここにベルトは似合うと自分は思っているので。いつか。」
いぶき「楓歩には清水ひかりっていうタッグパートナーがいて。でも、自分はひかりちゃんの代わりにはなれないけど、アイスリボンの未来を背負った2人で、あのベルトを獲って自分たちが先頭に立って、アイスリボンを引っ張っていきたいなっていう。」
――2人でベルトを独占するぐらいの気持ち?
楓歩「自分は本当はそのつもりだったんですよ、今日は!Xにも書いたけど、ここで獲っていぶさんに挑戦表明して、ベルトをここで争いたいなと思ってたので。まあ、切り替えていきましょうってことで。」
〈試合後の芦田美歩〉
「負けず嫌いなんで、私は。すっごい悔しい気持ちもありますが、ここまでトーナメントから全力を尽くしてやりきったって言えます。悔いはないです。そして、いぶきさんはやっぱり強かったです。」
――いぶき選手を相手にここまで戦えた要因は?
「う~ん…(涙で言葉に詰まる)。やっぱりここまで来るのに自分1人の力では絶対に来れなくて。アイスリボンの先輩方、同期、コーチの皆様、そして友だちや家族の支えがあったからここまで来れているので、その恩返しがベルトを獲ることだと思っていたので、ただその一心でいぶきさんに向かい合いました。」
――胸元がいつにも増して真っ赤ですが?
「痛かった~!挑戦者だと絶対逃げない、逃げちゃいけないと思って、来いよ!とか言ってたけど、あの言葉は言ったわりに嫌でした。でも、これもいぶきさんの愛情だと思って受け止めます。」
――ジャーマンは初公開ですが?
「毎回、私は試合のたびに新技を持って来ているのですが、今回も絶対新しい技を取り入 れたいと思っていて、体の柔らかい自分の特技を生かした技はジャーマンなんじゃないかなって思って。今日までトレーニングをしてきました。」
――またベルトを狙っていきますか?
芦田「獲りたいです。こんなもんじゃないぞ!っていうところをいぶきさんにも、アイスリボンの皆さんにも、応援してくれる皆さんにも見せたいですね。こんなもんじゃないんで!今日は負けましたけど。」
――ベルトの手ごたえは感じましたか?
「全然ダメだったじゃん、手もつけられないみたいな感じはなかったんじゃないかなって思っていて。一つ一つの打撃の力っていうのが、私が10だとしたらいぶきさんは100ぐらい。それに私が耐えて耐えて、忍耐強さだけで試合続けていたっていうのが、後半は強くなっていたので、自分の打撃力を強化すればいけるんじゃないかなと今日やってみて思いました。あのいぶきさんのチョップの威力が私にも欲しいです。」
――プロレスをやってよかったですか?
芦田「(涙ぐむ)本当によかったと思います。良かったです、本当に。」
――試合中も涙を浮かべるシーンがあったが?
芦田「もう試合が続けられないかもしれない、このままだと自分との戦いに負けてしまいそうっていう。自分への悔しさというか、自分の弱さへの悔しさみたいなところで、まだいけるのに、いけないかもしれないと思ってる自分に悔しくなって、ちょっと涙を流してしまいました。でもそういう時に応援してくださってるお客さんとかセコンドについてくださってる先輩方の声っていうのが凄く力になって、本当にありがたかったです。プロレスでチャンピオンになってる人も、ベルトを防衛し続ける人も、本当に凄いなって思って、プロレスをやっているすべての人を尊敬しなきゃいけないって凄い思いました。本当にプロレスって素敵なスポーツです。」