1月9日『新春横浜リボン2017』試合結果 | プロレスでハッピー!アイスリボン!!

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「新春横浜リボン2017」
2017年1月9日(月・祝)関内・ラジアントホール
12時試合開始/11時30分開場
観衆:284人(超満員札止め)

◆第1試合 タッグマッチ20分1本勝負
尾崎妹加&○テキーラ沙弥(8分47秒 グラン・マエストロ・デ・テキーラ)長崎まる子×&松屋うの

今年最初の横浜リボンのオープニングマッチはまる子vs妹加、テキーラvsうののダブル同期対決。開始早々、テキーラに丸め込みを連発し、闘志むき出しで挑んだうのだが、妹加にパワー対決を挑み、吹き飛ばされ、セイバーチョップをまる子に誤爆するなど、暴走ぶりも随所に。そして動きの良さが目立っていたのは、前回の道場マッチで絶好調ぶりをアピールしていたテキーラ。最後もまる子との攻防でまる子の猪突猛進を切り返すと、グランマエストロ・デ・テキーラを決め、まる子から初フォールを奪取。絶好調ぶりを結果を出すことで証明してみせた。

◆第2試合 タッグマッチ30分1本勝負
×松本都&SUSHI(10分55秒 ギブアップ)宮城もち&佐藤光留○
※腕ひしぎ十字固め


都に対して敵意むき出しのもちが佐藤光留とのタッグで都潰しに乗り出した。試合は都vsもちでスタートするが、いきなり「ブス!」「デブ!」とののしり合いながらのエルボー合戦を展開。先手を取った都がSUSHIを呼び込み、新春らしくもちのお腹で餅つきするなど、ペースを握るが、今年初の女子プロレスでの試合の相手が都であることに不満たらたらの光留からはシビアな関節技、打撃を浴びてしまう。都のピンチにSUSHIがアシストに入る。セクシーポーズで迫るもちには「人前で股開いたりしたらアカン!」と説教し、光留にはカウンターの蹴りを決め追い込んでいく。しかし、SUSHIがフィニッシュ狙いに出るタイミングでSUSHIにタッチを迫る都。その迫力に思わず交代してしまったSUSHIだが、直後、光留の腕十字固めに都があっさりギブアップ。仕掛けた光留含め、全員が唖然とする中、起き上がった都はSUSHIに八つ当たり! 

◆第3試合 タッグマッチ30分1本勝負
アジャ・コング&×星ハム子(12分26秒 ウィール・ウィンドウ)世羅りさ&雪妃真矢○

約1年半ぶりにアイスリボン参戦を果たしたアジャ。ハム子とのタッグで、現ICE王者の世羅と正規パートナーの雪妃とのアジュール・レボリューションと対戦。アジャに対して真正面から挑んでいったアジュレボだが、そのたびアジャに吹っ飛ばされ、なかなかペースが掴めない。苦しい展開の中、アジュレボはタッチワークを駆使ながら、徐々にスピードで掻き回す作戦に。そしてアジャの一斗缶攻撃がハム子に誤爆したところを逃さず、雪妃がウィールウインドウでハム子を丸め込み、逆転のカウント3を奪取。

 

ハム子からフォールを奪った雪妃はマイクを掴むとまっすぐにアジャを見るなり「勝った!アジャ様―っ!自分、7番勝負終えたんですけど、その中にアジャ様がいらっしゃらなくて…お願いしたいことがあります。私とアイスリボンのリングでシングルマッチをしていただけないでしょうか?」とアジャにシングル戦を要求した。これに対してアジャは「7番勝負のオファーはもらってたんだよ。でも私忙しくてね。どこでやるんだ?」と具体的日程を尋ねる。「29日に両国大会というのがありまして、お忙しいでしょうが、いかがでしょうか?」と雪妃。スタッフに日程を確認したアジャはOKが出たことで雪妃の対戦要求を受諾。7番勝負の延長戦とも取れる雪妃とレジェンドのシングル戦が決定した。

■試合後の雪妃


「7番勝負をやるって話をいただいたときから、頭に浮かんでいた大先輩っていうと、アジャさんでして、7番勝負はスケジュールが合わなかったということで、7番勝負は終わったんですけど、今日、タッグマッチで当たらせていただくことになったので、勝ったらお願いしようと思ってました。今までOZアカデミーのほうで対戦させていただいたことはあるんですけど、凶器を使ったり、反則をしたり、そうではなくて、純粋にデビューしたときの青いほうの雪妃真矢で、その状態でいつか対戦させていただきたいなと。OZでやるのとは心持も違いますし、裸一貫でぶつかる感じでしょうかね。(アジャの印象は)長く活躍されている選手で、多くの方に愛されて、女子プロレスのアイコン的な存在と思っています。」

◆第4試合 トライアングルリボン15分1本勝負
△豊田真奈美vs△藤本つかさvs△つくし
※時間切れ引き分け

タッグを組むことの多い豊田、藤本、つくしの3人がそれぞれ別コーナーに分かれてのトライアングル戦。藤本とつくしはどちらが豊田に好かれているか、どちらの愛が大きいかを競う形となり、試合前からバチバチ状態。藤本が豊田に「つくしが控室で豊田さんのことを重いって言ってました。」と大人げない告げ口をしたり、藤本の串刺しドロップキックをつくしがよけたことで豊田に当たったにも関わらず「あいつ、わざと避けましたよ。(豊田)ママのこと、狙ってました。」とつくしが切り返したりと、心理戦が随所で展開されていく。その中で例によって、つくしが、さらに藤本が豊田との共闘を裏切り勝負に出たりと、結果的に1人翻弄されることになった豊田。試合は激しく攻守が入れ替わることとなり、決着がつかないうちに15分ドローに終わってしまった。試合後、藤本とつくし2人を両サイドに健闘を称えた豊田がマイクを手にし、「あんたたち(後楽園で)すごいいい試合をしたから、ちょっと今日の試合、2人の中に入るのが怖かった。やっぱり自分の技を2人にあげたのは正解だったなって、あの試合観てて思った。2人で(タッグ)組みな。面白い。」と藤本とつくしの本格タッグ始動を勧めるが、藤本は「豊田さんにそういう風に行って頂けて光栄です。本当に嬉しいです。でも自分はもうちょっと待っていたい人がいるんですよ。今、どこで何やっているかわかんないし、自分勝手なやつなんですけど、もうちょっと待っていた友だちがいるんです。」と現在、やや距離が空いているあの“フレンド”への思いを語った。そして つくしは「ママ、いつも私たちのこと気にかけてくれているんですけど、この3WAYが選手権試合だったら、ドローはベルト剥奪ですよ。つくしがママにアイスリボンのことをたくさん教えてあげます。なので2017年、アイスリボンにたくさん参戦してください!」と豊田にアピール。これを笑顔で豊田が了承。最後は3人揃って観客の歓声に応え、手を繋いで帰った。 

◆第5試合 シングルマッチ30分1本勝負
○柊くるみ(12分54秒 片エビ固め)弓李×
※ナッツクラッカー

1・3新春道場マッチでのメインの12人タッグで、都からフォールを奪った弓李は「これは下剋上です。」と不敵な笑みをみせると、藤本らキャリア組はもちろん、同じチームの世羅にも宣戦布告し、「今年は弓李の年にします!」と力強く宣言した。この弓李の勢いを買ってか、当初、予定されていた横浜大会の試合順が変更され、くるみvs弓李のシングル戦をメインに抜擢。アイスならではの現役JK対決が今年初のビックマッチを締めることになった。開始と同時に攻めに出たのは弓李。いきなり丸め込みでくるみを揺さぶると、グランドへと引き込んでいく。なんとか力づくで逃れたくるみがパワー全開でぶつかっていくが、弓李はくるみの攻撃を巧みに切り返し、再びグランドへ。くるみの動きをしっかりと研究した弓李の健闘が光る。右腕を攻められ、相手を一撃で吹っ飛ばすエルボーも、この日はヒットさせても思わず腕をカバーしてしまうなど、苦しい展開を強いられたくるみ。10分過ぎ、カウンターのラリアットをようやくきっちりとヒットさせると、このチャンスを逃すまいと、一気に勝負に出た。最後はダイビングボディプレス、ナッツクラッカーの2連発でフィニッシュ。食らいつく弓李を叩き潰してみせた。勝ったくるみは「まさか弓李とのシングルがメインに組まれるなんて、思ってもみませんでした。でもこうして女子高生2人がメインで試合できるアイスリボンはすごいと思います。またシングルしましょう!ありがとう!」と弓李と握手を交わし、マイクを渡した。

「勝って世羅さんに言うことがあったのに、これじゃあ言う権利がありません。本当は今日、メインすごく怖かったし、逃げたくなるくらい緊張していて、でもこんなにたくさんの人に応援していただいて、すごく頑張りました。次は自分の力でフォールして、ベルト挑戦したいと思います。そして2017年は弓李の下剋上に期待してください。」と涙ながらに語った弓李。ここで世羅がリングへ。

世羅に「自分がそのベルトに挑戦するまで、そのベルト持っていてください」と弓李。世羅は笑顔で「わかった。持っているね。」と弓李に返した。すると本部席から「世羅―っ!」と大阪女子の山下が絶叫。「世羅、明けましておめでとう。ちょっと聞きたいことあるんだけどさあ。そのベルトって他団体の人間でも挑戦できるの?」と問いかけ、世羅がうなずくと「お前!私を指名しろ!」といきなり迫る山下。「お前が挑戦してくるんじゃないの?」の世羅の言葉に「お前が私に挑戦して…挑戦してきたいんだろ?今までの私と世羅の勝敗って、どっちが勝ち多いか知ってる?五分五分。」と山下。世羅は「1勝1敗2分けでしょ?」と補足すると「そろそろケリつけてもいいんじゃない。タイトルマッチではっきりさせてよ。だから!お前!オレを指名しろ!」と指名にこだわる山下に「いいよ。私もはっきりさせたいから、ICEのベルト賭けて決着つけよう。」と世羅は山下の挑戦を受諾。山下に1月29日の両国大会でのタイトル戦を打診するも、山下は「予定が入っている。」とそれをあっさり却下。そこで世羅は「じゃあ、3月26日の後楽園ホール大会なんだけど。」と振ると「後楽園!やってやるよ!」と山下。世羅の初防衛戦が3・26後楽園での山下戦に決定した。本部席からリングに上がってきた山下は世羅と顔をつきあわせ、一度は握手を交わすが、直後に世羅の胸元にエルボーを入れ、一気に両者が戦闘モードに。

セコンドに止められて分かれた2人だが、タイトル戦までの2カ月間、前哨戦を含め、どのような攻防が展開されるか注目だ。エンディングでは、その世羅のパートナーである雪妃のリアルバースデーを選手全員で祝い、雪妃が円陣を締めて、284人超満員札止めとなった2017年最初の横浜リボンは、昨年大晦日の勢いそのままに大盛況で幕を閉じた。



■試合後のくるみ


「2年ぶりのシングルで、やっぱり弓李はトライアングルのベルトを獲って、関節技もすごい研究してたので、関節技を使う人とあまり試合をする機会がなかったので、何来るか不安だし、すべて切り返されるしで、弓李がすごい成長していて、自分も負けていられないなと思いました。最初、様子見でやろうと思っていたんですけど、ぐいぐい来られてしまって、けっこうやばいんじゃないかぐらいだったので、怖いですね。今年の目標はタッグでもシングルでもベルトを獲ることなので、上半期は様子見でいって、後半からぐわっと自分を追い込んで、ベルトに挑戦できたらなと思っています。」

■試合後の弓李


「自分なんかがメインに立っていいのかなって気持ちがすごい大きくて、でも1月9日って絶対に来るじゃないですか。悩んでも仕方ないし、すごい緊張したけど終わってみてホッとしているんですけど、やっぱり負けて悔しかったりもします。2017年、弓李の年にする、下剋上をするって言ったので、そのためにはベルトが必要だと思ったので、去年の七夕で“グランドスラムをする”って掲げたので、2017年はグランドスラムをして、弓李の年で締めくくりたいなと思ってました。絶対に巻きたいなと思っています。(その辺の欲は)トライアングルのベルトがほしいと思い始めてから意識が変わりました。(くるみは)2年前もバケモノだったんですけど、久しぶりに対戦して怪物だなって思いました。(なかなかメインに立つ機会がなかったが)半分、あきらめかけていたんですね。自分なんか、他の人より劣っているから、試合さえができれば自分は満足だって思っていたんですけど、今日、試合をして、もっとぐいぐいいかなきゃ、負けてられないなって思いました。このチャンスを活かして、もっともっと上にいけたらと思います。」