TODAY'S
 
仕事をください



前回の記事は

こちら





シェフの目が過剰に気になりすぎた私

初歩的なミスだらけになり

仕事をもらえなくなりました。



5人で行う仕事の山を

2人でこなすシェフ&スーシェフ

猫の手も借りたい環境

時間に追われ

尋常じゃないスピード感のキッチンは

更にピリピリし

戦場のよう




その中で私の周りだけ時が止まった感じ

16時間勤務中

冷蔵庫の前で立っている

洗い場に溜まったお皿、調理器具

仕事見つけた!と思って手を出すと




「洗い場さんの仕事を奪うな」




夕方にみえるアルバイトの方の仕事でした。

もう私の事は見えてないのかと思ってたけど

あ、見えてたんだ!笑




そんな不思議な感覚。

シェフの手が空いた瞬間見計らって




「仕事をください!」




「。。。お前できないでしょ」




シェフも心身共に余裕がなくなってる様子。

アルバイトの頃可愛がってもらってた私と

今の私は何が違うんだろう...




立っている間は

邪魔をしないように

人が来たら移動して

また立ってる

仕事を見てる

長い長い1日




「仕事を下さい」

チャンスを下さいって。

この一言を言うのが仕事のようになる。




同じ答えを言われ

勇気がどんどん無くなり

重い重い言葉になっていきました。




何ヶ月続いただろう...

ついにキッチンにさえいれなくなり

ホールのパントリーに行くように言われ

お客様からは見えない

ホールの方の作業スペースにいる事に。




ホールの方はみんな優しくて

私をずっと見守ってくれていたので

私はほっとした気持ちに。

久しぶりに普通の、

ホールの方同士の温かい会話を聞き




あ、みんな笑ってる...

笑ってもいいんだ...




と感じました。

いつからか私は「笑ってはいけない」

そんな環境にどっぷり入っていた事に

気付きました。

今思えば随分、

精神的にも限界だったと思います。



。。。。。。。。。



今私も親になり、思うこと。

もし私の家族がこの環境にいたら


「 ここだけが全てじゃないよ〜 」


と言ってあげたいな。

渦中にいる人は前しか見れない

横にも道があるなんて

もう見えてない



選択肢を広げてあげる

視野を広げてあげる

それでもやりたいのなら寄り添う



自分の経験から気づいた事。

経験の中から何を学ぶか?

何を活かせるか?



ずっと封印してきたけど

今は書く事で整理されてる気がします。

22年かかりました



照れ


つづきは

こちら