TODAY'S
 
暗黒時代



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通常5人で

各ポジションの持ち場を担うはずが

1人、また1人辞めて。。。



シェフ&スーシェフ(シェフの補佐)&見習いの私



という有り得ない状況になってました。

スーシェフと私の間にいるはずの

2人がいない。

入っても1日で逃げ出していく。



目の前の膨大な仕事に追われる

お2人を見ながらも

私には気軽に聞ける先輩も同僚もいない。

仕事を与えてもらうにも

私に「説明する手間より

やった方が早い」状況。



ピリピリした

戦場のような営業時間の後は

深夜まで残って

週末の婚礼の準備に追われるお2人。



邪魔にならないように...

言われた仕事はきちんとこなさなければ...

 


この頃から私の意識は

「目の前の仕事に対して」というよりも

迷惑にならないように...という

シェフの眼を気にするものになってました。



どんどん研ぎ澄まされていくシェフの感性

極限状態だったのだろう

「昨日より今日、なんで成長してないの?」

毎日言われた言葉。

私なりに頑張っても

求められるレベルに達してない。。

プロって厳しいんだ。。

帰って練習しなきゃ。。



23時まで仕事をして

帰宅してから野菜を切る練習をしたり

包丁を研いだり

今自分に出来る事をしたかった。

早く役に立ちたかった。

翌朝7時には職場に行くから早く寝ないと。。



「家で包丁なんて研ぐな

やり方が違う」

そう言われて何をしたらいいのか

分からなくなってしまった。

シェフも教えたいのに余裕が無い

ジレンマがあったのかも知れないあせる

今なら分かるけど

渦中は何が起こってるのかさえ

理解できなくて。



何度も怒鳴られ

泣くのを我慢して

2階のトイレで泣いてから

キッチンに戻る



「泣くなら帰れ」

「泣いてません」

って言うのが精一杯。

眼は真っ赤だっただろうからバレバレだけど



私は何してるんだろう?

進んでるのだろうか。。

毎日、気持ちの整理もつかないまま

話す相手がいない。



帰って寝たら朝が来る

また朝が来ると思うと怖くて

無意味にコンビニに寄ったり

身体は疲れてるのに

寝るのが嫌で起きていたり。



初めての一人暮らしは

とてもきつかったな。

こんな状況がしばらく続いて

この後、

更に

どん底になる事件が起こります。。




つづきは

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