冷たく降り頻る雨の中、舞い踊る喧騒を振り切って
たった一人で歩いて帰る 風をはらい涙を拭って
たった一人でいるよになるかも なるかもしれない僕の家に
人々昼間は冷たく笑うも この時だけはと明かりを灯す
ぽつりぽつりと振られてるから 尚更寒さが心にしみる
ぽつんぽつんと灯されてるから その度明日が憂鬱になる
見透かしているなら気づいて欲しい けれど世の中啄いてくるだけ
微笑み合って笑っているけど 混ぜて欲しいなとはとても言えない
次のジョークにされてしまうかも 噛み締める度10代の夏へ
温かいスープを僕にくれ うずらのたくさん入ったやつだ
誤魔化すように拭き取りたいから 大きなタオルをとってくれ
ブランケットにくるまって横になる 幼子の様に眠りにつきたい
今夜だけでも構わないから
訪れる未来に項垂れてないで 頷ける程に愛を感じたい
冬になったから言ってるんじゃない
春も夏も秋も冬も それらがいつかひとつ減っても
一人ってやつはとても切ない
自販機の光に映る僕 一人ってやつはとても切ない
気丈に笑っておどけてみたら 「大丈夫そうで安心したよ」
彼女は誰かの傍に帰る 一人ってやつは物悲しいのさ