サマータイム架空スクーターズブギ | -匿名係長補佐/只の一人ぼっち-

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太田光さんよろしく
それ奈良美智!(←それなら良しとも!と読む)というギャグを流行らせようとしたけど、チャットの皆には嫌われてたので誰も使ってくれなかった男の...苦悩と葛藤と少しだけ優しさの日々

滴り流れ落ちては消えていく
いくつもの汗を拭い去り
僕は蹴り上げてスタートさせる
舗装されてないあぜ道を過ぎれば
腕にのしかかる重みも暫く消える
切り取り線なひこうき雲に沿って
空振りを恐れず蹴り上げるのさ
風が止む前に疾走を企んで
僕は此処から抜け出してみせよう


見果てぬ架空に想いを馳せて
只管続く海岸線に青を重ねる
一人酷くやかましいノイズと
ジリジリと焼けた鉄の匂いに
少しだけ胸をヤキモキさせて
それでもこの季節抱きしめている
潮風が何とも気持ちいい
こいつらは灼熱を洗い流してく


ベタついた肌の質感を
気にする事なく繋ぎ合う恋人達
舌をなえんぼうにだらけさせて
絞れば勢い増して溢れ出す犬
子供は親におねだりをして
大人も一緒にアイスを舐める
木陰の緑はのんびりと揺れ
あまり飛ばすなよと枝を振る
何て幸せそうな一時なんだろう


エンジン切ればぬるさを飛び越えた
その炎天下に舞い戻るけど
ハンドルを握ってた手の中で
小銭を弾ませて自販機へ向かえば
甘い泡の数喉の渇きも消してくれる
目の前をふと眺めたら
まだまだこの海も綺麗だなぁと
人生もこの様に走り行けるなら
息抜きの間も悩まないだろうに
詮索も忘れて探し続けるさ
この季節過ぎれば又肌寒くなる
その頃にゃ君も機嫌なおってるかな
オイルの漏れなど気にする事もなく
吹き抜けるそれからサビを負う事もなく
とにかく蹴り上げて進むだけさ