彼女はナース
奉仕の心は純潔の象徴 全ての患者に平等な愛を
そう謳うけど僕は知らない
彼は公務員
市政に赴く市井の味方 全ての手続きに誠意ある対応
そう謳うけど僕は知らない
その人は店員
お金さえ払って貰えるならば お客の為にどんな物も
そう謳うけど僕は知らない
あの方は警察官
どれ程小さな事件だろうが 困ってる人を見捨てておけない
そう謳うけど僕は知らない
素晴らしい人達 素晴らしい世界
張りぼてよろしく美しい在り方
いくらでも変えられるその思想
此処は宗教 ワンダフル
真意の掴めない言葉の海で
今にも僕は溺れそうだけど
それはこの弱者だけらしい
兎に角この街は素晴らしい
彼はティーチャー
思いやる心を忘れずに 教えを基にたくましく
そう唱えるも僕は分からない
彼女はボランティアーズ
母が泣いて行くなと言っても 私の助けを待つ人達の元に
そう唱えるも僕は分からない
あの人は政治家
煤で汚れた視野を晴らそう 私一人が悪者になってでも
そう唱えるも僕は分からない
あの人は兵隊
海を飛び越え山を越え 戦地に向かいは国の為
そう唱えるも僕は分からない
デモクラもコミュもキャピタルも
ライトもレフトもセンターも
そんなの全く関係ないさと
感情の振り幅で自由にやってる
誠にもって正直な人達
手と手を取り合う言葉掲げては
各々が各々を罵りあってる
君達は宗教家 大人達の居ない閉ざされた施設
小さな心で正当さをひけらかす 一人一人が立派な教祖様
あの娘がそれなら素敵だな
好きな娘がそれなら最高じゃないか
朝日が昇れば思想も変わる まっすぐな瞳を持っているね