イヴェンターマン ア ペインターマン | -匿名係長補佐/只の一人ぼっち-

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太田光さんよろしく
それ奈良美智!(←それなら良しとも!と読む)というギャグを流行らせようとしたけど、チャットの皆には嫌われてたので誰も使ってくれなかった男の...苦悩と葛藤と少しだけ優しさの日々

テーマ:☆言寺

思えば君は昔から デッサンを描くのが苦手だった

グロッキーに陥るクロッキーな時間

描いては消しての繰り返しより溜息の数の方が多かったよね

けれど 塗り絵じみた事は大好きでそれをさせれば無敵だった

誰も思いつかないような組み合わせの色を混ぜ合わせ いとも簡単に塗りたくり

誰もを驚嘆させる凄い才能さ

老いてしまうともう駄目だね それが口癖の君も僕も

いつの間にかあの御日様と同じようにデブでよろよろの対象

確かに誇れるものは少ないままで歳を重ねてしまったかもしれない

けれど そんな事をするなんてどうかしちゃってる

ありのままを感じ取ったなら ありのままを受け止めようぜ

ありのままに出来る事をして ありのままに呼吸しようぜ

色付けなんてしちゃ駄目だ

事実をスプーンの様にねじ曲げては それをショー仕立てにして日銭を稼ぐ

それはマジシャンだけに許された特権

君は心まで捻くれてしまったのか それを悪いとも思ってもいない

友達だった僕の知り合い 彼は悲しき雑誌ライターに似てる

今じゃ目の前の箱からも 真実のパーセンテージは低く設定され

模造とコピーが垂れ流されてる

純真な心さえお笑いのネタにされ 虫眼鏡越しに見たような社会をテーマにした歌が流行る

君も僕もそれ以外の人々も特にそれを恥じちゃいない そんな部分も少しはあるさ

麻痺してしまった無垢な心 それが大人を受け止める事

そんな風に誰もが思うだろうか 逆に宥められそうになるかもしれない

それでも僕は構わないが これだけは言わせてもらいたいんだ

僕等の瞳で目にした事を パレットにとって配合させて

画用紙に塗りたくるなんておかしな話だ

それだけがすべてとは言わないけれど 器用に生きれないかもしれないけれど

ひた隠しになど ましてや色付けなんて出来ないのが真実ってやつさ

今にその筆を常に手にとってなきゃ落ち着かなくなる そんな日がきっと訪れる

君はもう戻れなくなってしまうんだぜ この世界は美術館なんかじゃない

友達だった僕の知り合い 彼は悲しき雑誌ライターに似てる

今日も大好きなシュリンプバーガーにありつく為に 青空にぶちまけて塗りたくる