こんばんは
フリーランスのインテリアコーディネーターを目指しているいけだかおりです。
自分らしく生きたい 働く女性の為の大人かわいいカラフルインテリア
を提案できるように勉強中です。
ちょっとマニアックな照明の話、今回は最終回。間接照明についてです。
前回まではこちら
さて、間接照明。もうどこでも見ますよね。
建築家照明とも呼ばれますが、目的は
照明自体を光らせるのではなく、壁や天井、棚など他の物を光らせます。
照明は脇役なんですね。
まず、一般的な間接照明の仕組みをご紹介すると
①アゴを作ってその上に間接照明を載せる。
天井なんかで間接照明が使われていたら、この手法が多いです。
アゴと呼ばれる部分に間接照明を載せることで、光を天井や壁に当てます。
ENDOさんより
②遮光板を作る。
間接照明が見えないように遮光版を使って隠すこともあります。
ENDOさんより
③幕板を作る。
お店に行くと棚にディスプレイされている商品はこの手法が多いです。
目線より下のものも綺麗に照らせる手法です。
ENDOさんより
また、光と影の境界線をどこにするか?
ということも大事です。
これをカットオフラインといいます。
ENDOさんより
カットオフラインをどこにするかは、照明器具と照らす面との距離、アゴの高さなど、色々な要素で決まるので、上の図は一例です。
とにかく、間接照明は光と影のグラデーションが命なので、バツっと境界線が切れないことが大切。
ここまでは、設計さんが考えないといけない話。
ここからは、私達にでもできる注意点をご紹介します。
間接照明には相性の良い素材がある
間接照明を使うときは、ぜひ、周囲の壁や天井、床の素材がどんなものか?を見てみてください。
相性の良い素材としては
①漆喰など凸凹のある素材
写真お借りしました
塗壁などの凸凹した素材は、間接照明を使うことで、その凹凸が綺麗に照らされます。
Pinterestより
和紙とはすごく相性がいいですね!😍
Pinterestより
反対にパネル素材や壁紙などのフラットな素材は、継ぎ目が照らされて悪目立ちしてしまうことがあります。
ENDOさんより
壁紙を貼った壁を照らしたい場合は、継ぎ目を垂直にすると綺麗に仕上がります。
Pinterestより
②ツヤのないマットな素材
DAIKOさんより
特に床面に光を当てたい場合に注意なのですが、床のタイルがツルツルしたものだと、せっかく隠した照明器具が見えてしまう場合があります。
DAIKOさんより
同じように窓ガラスに写り込みがないかもチェックしてください。
お昼は良かったとしても、夜に照明をつけると隠していた部分が窓ガラスに写り込んで丸見え😵という場合もあります。
写真お借りしました。
他にもチェックしてほしい、ついやりがちな失敗
前回までの記事でもお話しましたが、照明器具を使うときは
何をどういう目的で照らすのか?
を意識すると、お部屋の演出具合がグッと上がります👍
それを意識しないで照らしてしまうとやりがちな失敗は
⚫︎何でもかんでも間接照明で照らしてしまう。なんならお部屋全部を間接照明だけにする。
⚫︎エアコンの吹き出し口やコンセントなど、目立たせたくないところも照らしてしまう
好みにもよるのですが...勉強やお仕事をする空間だと、やっぱり間接照明だけでは暗いですー😅
ダウンライトや手元灯と上手く組み合わせてみてください。
もうそろそろ間接照明の良いところを知りたい
ですよね!🤣
お待たせしました。
間接照明を使った空間をいくつか紹介します♪
⚫︎奥を照らすことで、空間に奥行きをつける
Pinterestより
⚫︎光で行き先や視線の先を誘導する
Pinterestより
Pinterestより
Pinterestより
Pinterestより
⚫︎棚やカウンター下を照らす
Pinterestより
Pinterestより
Pinterestより
⚫︎カーテンを照らす
Pinterestより
Pinterestより
⚫︎テープライトなど、光がつぶつぶして見える照明を使う
Pinterestより
どうでしたでしょうか⁈
全体を通して、ちょっとマニアックな話...でも役立つ...みたいな内容になったかな⁈😅
最後に、建築を勉強したときに
「絶対読んどけよ!」
と先生に教えてもらった本を紹介します。
なんでも明るくしがちな現代ですが、影があるからこそ光が美しいんだよ
とこの本で教えてもらいました。
エッセイになっているので読みやすいです☺︎