クソジジイ → 翁 | 路線バス運転手してます

路線バス運転手してます

2021年7月、44歳で転職して路線バス運転手してます。この業界は初めてです。大変かどうか、やりがいがあるかどうか、勤務などの全てをさらけ出して行こうかと思ってます。

おはようございます☀

今日は、休日出勤です。休日の1系統を担当しています。4時54分出勤で12時21分退勤です。労働時間は7時間27分ですので、7時間00分の休日出勤手当が計上されます。また、運行するだけで計上される休日出勤手当が30分あります。このほか、深夜手当が6分計上されます。休憩は1回で、1時間32分あります。走行は102キロです。なお、前日からの休息期間は13時間50分でした。



鉄道と異って、路線バスは


皆さまの身近な公共交通機関


だと思います。そのため、お乗りになられる方の質の高低は別として


色んな方が

気軽にご乗車される乗り物


です。通勤通学のため、買い物などへ出掛けるため、たとえ一区間でも、長い区間でもお乗り頂けるお客様が居られます。数えた事はありませんが、1系統あたり


3桁の人数の

お客様にご乗車頂いてる


のです。で、それだけ多くのお客様がご乗車されていたら、中には


物珍しいタイプの

お客様も居られる


のです。うん、実にオブラートに包まれた表現ですね(笑)。人間って、十人十色と言われるくらい多様なんです。自分だけを基準にしたら、ダメですね。そんな色々なお客様にご乗車頂いて、路線バス会社の経営が成り立っているのですから。


最近ですが、我が営業所管内の一部の路線において


無賃乗車しやがる

クソジジイが居てる


のです(笑)。無賃乗車って、珍しいタイプの不正行為です。大体は


現金を誤魔化して支払うヤツ


なんです。運賃箱に現金を投入したら分からない、とでも思われているみたいです。でも、運転席側からは


幾ら現金を投入したのか丸見え


なんです(笑)。だから、不正支払いをされたとしてもバレてるんです。大体のヤツってね、不足している旨を指摘したら


すっ惚けて誤魔化す


のです。でも、運賃箱の内側には


現金を運ぶベルトコンベアを

止めるボタンがある


のです。だから、そのボタンを押しながら


本人に確認させて

諦めさせている


のです(笑)。このような不正乗車って


老若男女問わずにしやがる


のです。でも、今日の話題の人物みたいに


無賃乗車するヤツは珍しい


のです。


ここ数週間の間ですが、休憩所や営業所の食堂に居てると、そのクソジジイの話題が出ていました。敬老乗車証などのICカードで運賃を支払う訳でもなく、また、現金で支払いもせずに


当たり前のように降車する


との事。運転手側の対応もマチマチで


追い掛けて捕まえる人も居れば

追い掛け無い人も居る


のです(笑)。そのクソジジイですが


捕まったら現金で支払う


ので、逃走する訳でもないんです。ただ、頻繁に乗車して来るのに


無賃乗車をやり続ける


のです。頻繁に乗車して不正を働くと、多くの運転手に目撃されるのです。そのため、話題の中心となっているのです。で、その噂を聞いていた運転手の一人が一昨日


不正乗車をした

クソジジイを捕まえて

警察に引き渡した


のです。運転手が追い掛けて捕まえたら大人しく運賃を支払うのですが、しびれを切らしてとっ捕まえたのです。


痛い目に遭ったら

次からはきちんと払う


と思わせるためって、その運転手は言ってました。で、そのクソジジイですが昨日


私の路線バスに乗車して来た


のです。


噂に聞いてた、無賃乗車のクソジジイ(笑)。乗車するバス停はマチマチですが


いつも同じ格好をしている


と教えて貰ってましたので、一発で分かりました。ハットを被って、服の上下は黄土色のスーツっぽい格好でしたのでね。で、しかもこのクソジジイですが


目つきが鋭いヤツ


でしたので


いかにも

不正乗車しそうなヤツに見えた


のです(笑)。乗車拒否なんて出来ませんので、終点までお乗り頂いたら・・・。案の定ですが


右手を挙げて降りようとした


ので


その右手を捕まえた


のです。このクソジジイですが、他の運転手などからは


会話は可能だが

耳が遠いヤツと聞いていた


のです。だから、他のお客様が全員降りられてから


筆談にて意思疎通を図った


のです。すると


私が書いた文章に

声を出して返答した


のです。例えばですが


「運賃を払ってくれないとダメですよ!」


と書いたら


「幾らかなあ?」


と言いました。


「不正乗車するヤツって聞いてたけど、メッチャ素直なヤツやん」


と思ったくらいでした(笑)。で、運賃を支払って貰って車内点検をして運転席に戻ったら・・・。ななななんと


折り返し便に乗る

行列の最後尾に並んでいた


のですよ(笑)。もう、これでハッキリと理解できました。このクソジジイですが


恐らく認知症を患っている


のでしょう。なので、運転席近くの席を確保して待っていたら


ICカードリーダーに

手をタッチさせた


のです。恐らくですが


以前は何等かのICカードで

ご乗車していた


のでしょう。私の予想が、確定に変わった瞬間です。で、確保した座席に着座してから筆談で確認すると


路線バスに

乗り間違えた事が判明


したのです。北方向の自宅方面へ行きたかったのに、南方向へと来てしまったのです。また、路線バスに乗車したら


運賃を支払うルールも

理解していないと判明


しました。不正乗車するようなクソジジイじゃなくて、本当に分かっていない翁だったのです。


こうなると、対応の仕方は変わります。稀に見受けられるのですが


認知症と思われる方の保護


と変わるのです。でも、昔から路線バスにお乗りになられた方って、認知症に掛かってしまったとしても


ご自身が降りる

バス停は憶えている


のです。この方も然り、目的地のバス停は憶えてました。しかも


「帰りの運賃は特別に無料とさせて頂きます」


と、私が書いた文章には


満面の笑みで返答する


のです。不正乗車なんて、この翁には当てはまりません。一時的にですが


路線バスに乗車した時の

ルールを忘れただけ


なんですから。お忘れになられた方には、それなりの寄り添った対応をすれば良いのです。恥ずかしいお話しですが


別に警察へ突き出すような

事案では無い


のです。そらあ、毎回右手を挙げて運賃未払いで降車されたら、腹が立ってしまうでしょう。でも、そこで


「もっと寄り添った対応をしていたら」


なんて思ってしまうのです。そうすれば、たとえ毎回無賃乗車して来たとしても、別の対応が取れたんじゃないんかなあ?まあ、お客様同様に


運転手も十人十色


ですからね(笑)。


今回の件ですが、取り敢えず解決はしたと思います。会社にも報告しておきましたし、休憩所では翁の話題をしておきましたから。でも、中には


「呆けてるんだったら、ウロチョロするなよ」


なんて事をヌカすKが居ます。いやっ、大半のKが言ってますね。自分達も、将来そんな翁のようになるかも知れないのに。こういう所が


ド底辺のKUZU


だと思ってしまうんです(笑)。