最近、TOYOTAが新しい商用バン2種を相次いで発表・発売しました。

 

ハイエースはフィリピンで、プロエースは欧州で発表されていて、まだ日本市場向けには発売されていません。

どちらも、セミキャブオーバータイプで、エンジンが車両前部に搭載され、小さなボンネットがあるのが特徴で、日本市場でいえば、アルファードなどのミニバンと同じ形式です。

 

ハイエースは、フィリピンで発表されたことからもわかるように、アジア市場を強く意識して開発されたように見えます。

ロング仕様は、全長6m、全幅2mに迫ります。

東南アジア全域で築かれているハイエースの名声を、形を変えて引き継ぐことになりそうです。

 

日本で売られているTOYOTAの商用バンであるハイエースは、キャブオーバータイプで、ボンネットのない外形からわかるように、エンジンがドライバーシートの床下に搭載されていて、室内長が長く取れるという商用車としては大事なメリットがある反面、前面衝突時のエネルギー吸収ゾーンが小さいこと、前軸の上にシートがあることで、乗心地がやや損なわれる等の欠点があります。

それでも、NISSANキャラバンとともに、日本では主流の大型商用バンであり続けてきましたが、新しいセミキャブオーバーのハイエースが日本でも発売されるかもしれません。

 

一方のプロエースは、PSAグループとの共同開発で、欧州の都市部の配送車を主要マーケットとしています。

全幅は1.9m、全長は4.6m~5.3mで、ハイエースより小型です。

商用車市場では、けっして強いとは言えないTOYOTAにとって、このマーケットへの参入は野心的な試みと言えます。

スペックから見る限り必要十分な性能と魅力的なスタイリングを持ち、信頼耐久性は未知数とはいえ、売れるクルマになりそうな気がします。

 

ハイエースとプロエースは、基本的には商用車ですが、日本やアジアで盛り上がっている、VIPカーや、多人数を乗せるシャトルへの転用も意識されているのは間違いありません。

 

この新しい2台のセミキャブオーバーは、TOYOTA車のグローバルラインアップを、更に盤石なものにしそうです。