東電原発事故に関する経営者責任を問う裁判の中で、メルトダウンを起こした東電福島の南に位置する日本原電では、密かに巨大津波対策をしていて、3.11巨大津波での電源喪失を免れていたことが明らかにされました。
日本原電は、電力各社との横並びを意識したのか、“津波対策をしない”と公言していたそうです。
国やリーダー的立場の東電に“迷惑がかかる”ことを恐れて、正しいことをしていながらそれを隠したのです。
日本的メンタリティが、結果的に大災害を避けられたかもしれない機会を失わせました。
原発は、その効用と破綻したときの被害の大きさ共に巨大な、一大プロジェクトです。
国として、この巨大プロジェクトをスタートし、造り、稼働し、廃炉に至るまで、幾多の決定的岐路に際し責任者の判断が必要になるはずですが、だれがどこでいつ決断したのかさえ、はっきりしていません。
こんなプロジェクト管理の実態が、無罪判決とメルトダウンにつながって見えます。
明らかになった一連の組織と人の問題から、“日本で原発は無理”と痛切に感じます。
翻って、自動車の電動化をみると、少し違った景色が見えます。
つい最近も、AMAZONがRIVIANという小さな企業に、自ら投資し、10万台のEVトラックを発注しました。
Teslaは、何年もの間巨大な赤字に耐えながらもEVを作り続けています。
日本企業や、日本の投資家では、決してできなかったであろう巨大投資であり、プロジェクトなのだと思います。
一方、日本の雄TOYOTAは、HVとFCVで先行したものの、ピュアEVへ一気に傾斜しませんでした。
巨大EVプロジェクトを、慎重に避けたように見えます。
日本人のメンタリティの強みと弱みを知っているからこその判断といえば、ほめ過ぎでしょうか?