マツダの国内、海外での販売が不振です。
米国では、販売奨励金(インセンティブ)の増額を開始したようです。
国内では、オプションの標準装着とプライスタグ据え置きにより実質値下げを行うとのこと。
“クルマがよいのだから高くても売れるハズ”との当初の目論見が外れたことを認めざるを得ない状況です。
筆者は、以前のブログ“マツダ3試乗”でも触れたように、このクルマに限らず最近のマツダ車の質感の高さには驚きすら感じていました。
3年前に試乗したCX5では、ディーゼルエンジンのでき、乗り味、内装のどれをとっても高級車に感じました。ドアの開閉音などはドイツの高級車以上でした。
それが、今年になって試乗したマツダ3では更にその上をいく質感になっていました。
開発プロセスにおいても、MBDと呼ばれる開発初期段階でのシミュレーションの導入とヒトの感性に対する研究と理解にまい進していることを知っていました。
これらの成果が商品になって結実していることは、疑いようがありません。
なのに、売れません。
理由の一端を、私自身の試乗体験から拾ってみると、
以前のブログにも触れましたが、そもそもネット試乗予約が見落とされていました。
試乗車が暗がりに置かれていて、試乗するワクワク感が醸成されません。
ディーラーの建屋はすっかりきれいになっていますが、接客やクルマの見せ方は、イマイチでした。
試乗中の同乗セールスとの会話から、良いクルマを売っているという自負があまり伝わってきません。
クルマは高級車に仕上がっているのに、売り方にはどこか“値引き販売のマツダ”を感じさせてしまいます。
“クルマは良いけど、あえてマツダ車でなくても、もう少しでXXが買える値段だし”
というのが、偽らざる結論でした。
数年前から、高品質で高く売れるクルマを造る意思を鮮明にしていたマツダですが、今は覚悟をしていたとは言え、正念場なのかもしれません。
旗印を下げる選択肢はなく、当面の販売不振を何とかしのいで、高品質なクルマの開発と製造を継続しつつ、売る現場の最前線までを“高品質な商品”を扱うに見合ったものにしていく努力が必要です。
どちらも、1年や2年では完結しない困難な路です。
自動車業界を取りまく環境変化は急で、マツダが選んだ路が、マツダブランドを存続させるために正しかったのかどうかわかりません。
ただ、座して死を待たず、果敢に挑戦して、高品質なクルマを造れる所に到達していることは確かです。
頑張れマツダ!