前回ブログで、B200dのアクティブレーンキーピングの味付けに、違和感を感じたと書きました。
その違和感とは、昨年試乗したC、Eとの違いでした。
そもそも、FRとFFの違いかと疑いましたが、色々試してみるとどうやら意図された違いではないかと思い始めました。
CやEのレーンキープは、まさにレーンの中心をきれいに狂いなくトレースする制御でした。
これに対し、今回試乗したB200dでは違っていて、結構あいまいなレーンキープになっていました。
ハンドルからの制御反力に集中してみると、微妙に制御が入っていることは確かです。
運転感覚としては、通常の手動運転をしている感覚で、知らないうちに最低限のアシストをされているという感覚なのです。
決して正確にレーン中央をトレースはできてはいないが、普通のドライバーが出来る程度に、安全にリラックスして運転を続けられると言い換えられるかもしれません。
そもそも、自動運転ではない今のアクティブレーンキーピングは、ADASであり、あくまでドライバーをアシストするものです。
白線が消えかかっていたり、悪天候だったりすれば制御できず、結局はドライバーの運転にゆだねられます。
あまりに上手すぎるレーンキーピング制御は、ドライバーの主体性を奪い過剰な機械への依存につながる恐れがあると思います。
昨年C、Eに試乗して、メルセデスのアクティブレーンキーピングの精緻な制御に感動したのですが、B200dを試乗した後では、“上手すぎるADASは良くないのかもしれない”と実感し始めました。
以前から、完全自動運転車ではない今のクルマに仕込まれた、“半自動運転”ともよぶべきADASの心地悪さを感じ、ブログでも書いてきました。
ADASであるかぎり、普通のドライバーの運転を人知れずアシストし、決定的なミスを最後の一瞬で避けてくれるのが理想です。
今回B200d試乗で経験したアクティブレーンキーピングが、メルセデスが意図したものであるという確信は持てないものの、ADAS制御のあるべき姿について、私自身の考えを深めるヒントになったことだけは確かです。