【まともトーク】さあ入稿!のその前に/Illustrater編②【データチェック】 | ブックホンのブログ

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こんばんはぶっ君です。

 

 

昨日は【入稿前のデータチェック】ということで、

 

 

①作成サイズに間違いがないかアートボードのサイズ確認

②塗り足しが正しく設定されているか確認

 

 

とここまで進みました。

正直、この2点がクリアできていれば、あとはなんとでもなります。

ここからはどちらかと言えば『事務作業』に近く、

慣れると淡々と進めてあっという間に終わります。

 

 

4/12 追記 まとめで一気読みはこちら

 

 

 

 

 

 

③非表示とロックが解除されているかチェック!

 

後述する『レイヤー統合』前の下ごしらえですね。

 

データファイルを開き、全てのレイヤーを表示、ロック解除の状態で、

オブジェクトを何も選択せずに[オブジェクト]メニューを開き、

※何も選択しないのは、単にわかりやすいから。

 

 

 

といっても基本的には見るだけですw

ファイル内のどこかに、

 

・ロックされたオブジェクトがある場合→[すべてのロック解除(K)]が黒表示に

・非表示のオブジェクトがある場合→[すべてを表示]が黒表示に

 

なります。なので、

 

 

 

この状態なら、『Ctrl』+『Alt』を押しながら『2』と『3』を連打!

『2』でロックの解除、『3』で非表示の解除になります。

 

慣れたらメニューを開かずに黙って『Ctrl』+『Alt』+『2』→『3』で終了。

ロックや非表示があろうが無かろうが、まず安全。

このコマンドは癖付けしておくと、デザイン中でも入稿前でも、無用なミスを防げるので便利。

 

 

【注意点】

全レイヤーのロックを外し、全レイヤーを表示させておくこと。

 

  ロックされたオブジェクトがあっても、そのレイヤーが非表示やロック状態なら、

  [すべてのロック解除(K)]は黒表示になりません。

 

  また、非表示のオブジェクトがあっても、そのレイヤーが非表示やロック状態なら、

  『Ctrl』+『Alt』+『3』で非表示の解除はできません。

 

 

 

ロック解除・非表示解除を行う理由は、後述する『文字のアウトライン化』の際に、

ロックされたフォントがアウトライン化から漏れることを避けるためと、

 

ブックホン側でデータを開いた際、ロックはともかく

非表示のオブジェクトが紙面に必要なデータなのかどうか、判断がつかないからです。

 

またレイヤー統合後、最終的に入稿サイズのパスでマスクをかける場合には、

グループ化から外れたり、オブジェクトの重ね順の入れ替わりを避けることにもつながります。

 

 

 

 

 

 

④全てのレイヤーを統合する

 

これはもうそのまま言葉通りです。

 

大前提として、ページデータがアートボードごとに分けられているものとします。

言い換えると、

1つのアートボードを台紙として使用し、レイヤーでページ分けされたデータは受付不可です。

申し訳ありませんが、再入稿となりますのでご注意を。

※レイヤーによるページ分けは、アートボードが別々なら大丈夫ですので。

 そもそもアートボードがひとつしかないのに全ページ分レイヤー統合したらエライことになる…

 

 

といっても不要なレイヤーを削除し、[すべてのレイヤーを結合(F)]を実行するだけです。

 

おすすめは、まず不要なレイヤーをササッと非表示にして、

残す必要なレイヤーをひとつ選択。

 

 

 

ハンバーガーメニューから[すべてのレイヤーを結合(F)]を実行すると、

非表示レイヤーは削除されつつ、レイヤーが統合されます。

(この時、選択していたレイヤーにデータが集約される形になります)

 

 

レイヤー統合を行う理由は、入稿先を迷わせないため、です。

実例に近いものを紹介すると、

 

 

 

概ねキレイな(=わかりやすい)データが入稿されてきますが、

こういったフリーダムなデータも入稿されてきます。

基本的に非表示レイヤーはいらないんだよね?という判断をしますが、

 

 

ver.2(新しい方)が非表示ってどういうこと!?

 

『文字』『イラストとか』、なるほど分けていらっしゃるのね…

『いる』、あぁうん、いるのね… そうね…

 

『あとで』っていつ!?今ちゃうの?いらないの!?

 

『背景』ふんふん、

『ガイド』ってガイドはさすがにいらんよね…

 

って『back』は背景とは違うの?なくしちゃっていいの!?

 

 

などと声に出しつつ、各レイヤーにあるパーツがどういったものか確認、

削除していいものかどうか判断していくわけですが、

『大事そうなパーツ』が『不要そうなレイヤー』に紛れ込んでいたりして、

 

ほとんどの場合、迷いまくるのでお問い合わせ案件になってしまいます。

場合によっては納期にも影響が出ますので、よいことはありません。

 

 

『あきらかに不要と判断できるもの』であれば、そのまま削除で進行しますが、

それでも事故になるリスクはゼロではありませんし、

自分にとっての『当然』は相手にとっての『当然』とは限らないわけです。

 

となると、ロックや非表示オブジェクトのない、

 

 

ひとつのレイヤーしかない状態が最強

 

 

となるわけです。迷いようがないですもんね。

特にブックホンの場合はトンボが不要なので、トンボのレイヤー分けも必要ありません。

なので、レイヤー統合、大事です。

 

 

 

 

 

そして、その③へ続きます。

 

 

 

 

 

それではまた。

 

 

 

 

 

原稿の作成と入稿