こんばんはぶっ君です。
【さあ入稿!のその前に/Illustrater編】シリーズを長々と続けてしまったので、
シンプルにまとめページを作っておきます。
各記事の中では解説順にリスト化していましたが、
まとめではリストを少し組み直します。
【入稿前にすることまとめ】
---- 事前作業ができていれば、省いていいチェック ----------------
①作成サイズに間違いがないかアートボードのサイズ確認
・基本的なサイズ違い(B5のつもりがうっかりA4で作業してた、とか)はないですか?
・塗り足しサイズ/仕上がりサイズで統一されていますか?
・Illustratorの断ち落とし設定と正しく連動したアートボード設定になっていますか?
・本文は単ページで作成していますか?(表紙の1枚物はOK)
・アートボードはページごとになっていますか?
最後にここの間違いが発覚すると大惨事になりかねないので、
できれば事前作業推奨。
各ページの作り出しの際に確認しておきたいところです。
毎回チェックできていたり、
間違いのない『台紙.ai』を自分で作っておいて、
常にそのファイルを複製→新しいページデータを作成、といったような、
【自分の製作パターン】ができている人は、入稿前には必要ない項目です。
②画像の解像度が適切か確認
・カラーデータ【原寸で】300~350dpiまで
・グレースケール【原寸で】600dpiまで/モノクロ二階調【原寸で】1,200dpiまで
・極端に拡大縮小して使った画像はないですか?
・逆に低すぎる解像度の画像を、うっかり使っていませんか?
これも後から直すのは結構面倒なので、事前作業推奨。
aiに素材を持ち込む時点である程度、調整しておきたいところ。
入稿データ容量が、意味なく膨大になることを防げます。
1つや2つ、やたら高い解像度の画像が紛れ込んでいてもそこまで影響は無いですし、
85~90%程度までの縮小使用なら問題ないので、
そこそこ意識して作業できていれば、これもスルーしていい項目です。
---- 省いていいけど一応サッと目を通した方がいいチェック ----------------
③塗り足しが正しく設定されているか確認
・罫線や帯パーツなど、小さなパーツの塗り足し忘れはないですか?
背景のベタ塗りや、大きな画像などは、
アートボードやガイド線・断ち落とし設定の赤線などがきちんと設定できていれば、
塗り足しが忘れられることはあまりないように思います。
なので、スルーしてもよさそうな項目ではありますが、
『見落とされがちなパーツ・デザイン』は確実に存在するので、
一応やっといたほうが…というチェック項目です。
---- チェックというよりは、慣れたら何分もかからない事務作業 ----------------
④リンク画像を埋め込む/リンク画像を収集
個別記事の時には記載しませんでしたが、
埋め込まなくともリンクファイルごと入稿するなら『画像の埋め込み』は不要です。
基本的にはどちらでも構いません。
ただ収集漏れやリンク切れのトラブルを生まないために、
埋め込んでaiファイルで完結する方がよいかな、とは思います。
【埋め込む場合】
・[ウィンドウ]→[リンク]でリンク画像のリストを表示
リスト内の埋め込む画像を選択 → ハンバーガーメニューから[画像を埋め込み]→ 完了
・少量の場合は埋め込む画像を直接選択 → コントロールバーの『埋め込み』ボタンを押す → 完了
⑤オブジェクトが非表示&ロックされていないか確認
・全てのレイヤーを表示、ロックを解除
→オブジェクトを何も選択せずに[オブジェクト]メニューを開く
→[すべてのロック解除(K)][すべてを表示]がグレー表示なのを確認 → 完了
・[すべてのロック解除(K)]が黒表示 →『Ctrl』+『Alt』+『2』→ 完了
・[すべてを表示]が黒表示→『Ctrl』+『Alt』+『3』→ 完了
⑥全てのレイヤーを統合
・不要なレイヤーを全て非表示に → 残すレイヤーのひとつを選択
→レイヤーウィンドウのメニューから[すべてのレイヤーを結合(F)]→ 完了
※不要レイヤーの削除と同時に残すレイヤーが全統合されます。
⑦不要パーツの削除
・『Ctrl』+『A』で全選択 → そのままダイレクト選択ツール(白矢印)に切り替え
→『Shift』を押しながらアートボード全面を囲う
→アートボード外にあるものだけが選択状態となるので削除 → 完了
※念のためもう一度『Ctrl』+『A』で全選択 → 選択範囲がアートボード内に収まればOK
⑧フォントのアウトライン化
ここまでの流れでオブジェクトのロックと非表示が全解除・レイヤーも統合済みだとして。
・『Ctrl』+『A』で全選択 →『Ctrl』+『Shift』+『O』
・[書式]→[フォントの検索と置換(N)]
→ドキュメントフォントにフォント名が無いことを確認 → 完了
※PDF入稿の場合はアウトライン化はしなくてOK。
ただし埋め込めないフォントも存在するので、
書き出したPDFは、プロパティからフォント情報を確認すること。
埋め込まれていない場合は、aiファイル上で埋め込めるフォントに変更するか、
処置可能ならアウトライン化 → 再度PDF化。
まとめも結構長かったw
それではまた。
実践・冊子用の見開きページをつくる