あけましておめでとうございます。

 

本日1月6日が2020年の当院の診療開始日です。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

今年のお正月で一番うれしかった出来事は、なんといっても箱根駅伝に26年ぶりに筑波大学が返ってきたことです。

 

 

私が学生時代は、筑波大学が箱根駅伝の本選に出場することは当たり前のことのように思っていて、箱根駅伝の本選に出場できることがいかに大変なことなのかということには全く気づいていませんでした。

 

私立大学が箱根に出場するために有力な学生を集めて駅伝専門チームで合宿生活を送っているのに比べ、公立の筑波大学では駅伝のために学生を集めることができないうえに駅伝専門のチームすらありません。

 

近年はどの大学も強くなって差が小さくなっている中で、筑波大学が再び出場することはもうないだろうと思っていたところの今回の本選出場です。

 

 

筑波大学が出場できたことだけでもすごいことなのに、さらに医学5年生の川瀬君が9区を完走して14位の成績を収めたことは驚異と言ってもよい出来事です。

 

医学の5年生というのは毎日病院実習と授業に追われて決してさぼることができません。

 

病院を離れても予習復習が待っていて駅伝の練習に充てる時間はあまりない彼が、毎日を駅伝の練習を中心にした生活をしている学生たちに負けない成績を残せたことには感服するほかありません。

 

医師になってからもあの情熱で仕事に励んで、きっと素晴らしい業績を残すことでしょう。

 

 

 

 

箱根駅伝をテレビ観戦したほかに、お正月に個人的に恒例となった富士山ドライブに今年も行ってきました。

 

 

 

 

 

晴れた河口湖で朝の富士山を拝んだ後に、箱根のポーラ美術館に立ち寄るのも例年通りです。

 

 

ポーラ美術館の駐車場は縦に長い配置で、入口から奥にした進み、Uターンして入口横の出口に出てきます。

奥に停めてしまうと結構歩くので、入口に入る前に出口近くの駐車スペースに空きがないかどうか確認しておくと良いです。

 

 

 

 

今年はポーラ美術館の後に、熱海まで足を延ばしてMOA美術館にも行ってきました。

 

MOA美術館は数点の国宝を含めた日本美術の美術館で、私も初めての訪問です。

 

ちょっと不便でわかりにくい場所に建っているにも関わらず来訪者が意外に多いことに驚きました。

 

展示品は多くないのですが、敷居が広くて建物が大きくて超豪華です。

 

 

掛け軸等はガラスを隔ててちょっと離れた位置に展示されているので、正直言って非常に見づらいです。

 

あれなら画集でも買って眺めた方がマシかななどと思ってしまいました。

 

展示品以上に感動したのは、眼下に広がる熱海の街並みと初島・大島を望める景色の素晴らしさでした。

 

 

 

 

 

 

いしい形成クリニックでは、痛みの少ないタルミ治療器、「ウルトラセルQプラス」を新たに導入しました。

 

 

ウルトラセルQプラスはHIFU(高密度焦点式超音波)によるリフトアップ効果を期待するタルミ治療器です。

 

同じHIFUを使ったタルミ治療器として」、当院ではすでに「ウルセラリフト」を導入していますが、ウルトラセルQプラスはウルセラをよりマイルドにした治療器と位置付けることができます。

 

 

 

 

ウルトラセルQプラスの最大のセールスポイントは、痛みが軽いということと施術費用の安さです。

 

HIFU治療を受けたいけれど痛みが苦手という人には、福音となる治療です。

 

ただし、HIFU治療時における痛みというのは照射部分のエネルギー密度に依存し、エネルギー密度が高い方がより痛みを感じます。

 

ウルトラセルQプラスとウルセラの痛みの差はこのエネルギー密度の差であり、エネルギー密度の高いウルセラの方がより大きい治療効果を得ることができます。

 

 

 

 

治療効果だけで比較すればウルトラセルQプラスはウルセラにはとうていかなわないのですが、痛みが少ないという点は大きなセールスポイントとなります。

 

HIFUという治療法は、組織内に確実に熱凝固点を作り出す治療法ですから、ウルトラセルQプラスにおいても程度は軽くても組織内に変化を確実に引き起こしています。

 

 

 

 

ウルトラセルQプラスは、機器の価格や消耗部品代がウルセラに比べて安価なため、治療費も安く抑えられる点もメリットです。

 

ウルセラと比べてウルトラセルQプラスは、効果は小さくても費用か安いので、、費用対効果という点から見れば実は両者のバランスはとれているのかも知れません。

 

多少痛くてもとにかく効果を重視するという人には引き続きウルセラリフトをおすすめしますが、痛みが苦手でHIFU治療をためらっていたという人にはウルトラセルQプラスをおすすめします。

 

 

 

 

治療費は、1.5mm、3.0mm、4.5mmの3種類のカートリッジを使用した場合、

 顔全体(額+コメカミ+下まぶた下部+頬)+アゴ下 で

 100000円(税別)となります。

 

 

 

 

ウルトラセルQプラスを受けられない方は以下の通りです

 ・ 施術部位に金の糸や金属プレート等を入れている方

 ・ 重度の糖尿病、もしくは糖尿病のコントロール不良の方

 ・ 心臓ペースメーカーなど医療機器を埋め込んでいる方

 ・ 心臓疾患の方

 ・ 皮膚悪性腫瘍の疑いのある方

 ・ 妊娠中の方

 ・ 施術部位に皮膚疾患や感染症がある方

 ・ ケロイド体質の方

 ・ 出血性疾患を発症している方

 

 

治療時に注意を要する方

 ・ 糸のリフトを受けている方 

 ・ 抗血液凝固剤を服用している方

 ・ 肝斑の方

 ・ 歯にブリッジ、インプラントを施している方

 ・ フィラーを注入して間もない方

 ・ 血管腫のある方

 

 

ウルトラセルQプラスの主たるリスクは熱傷と神経障害です。

 ・ 発赤

 ・ 腫れ

 ・ 膨疹

 ・ 水疱

 ・ 毛嚢炎

 ・ 色素沈着

 ・ しびれ感

 

 熱傷ではなくても、施術後紅斑が残ることがあります。

  通常数時間から1~2日で消失します。

 

 

 

いしい形成クリニック ウルトラセルQプラスのページ

https://www.ibaraki-biyo.com/menu/anti-aging/ultracel_q_plus/

 

いしい形成クリニック ウルセラリフトのページ

https://www.ibaraki-biyo.com/menu/anti-aging/ulthera/

 

いしい形成クリニック タルミ治療のページ

https://www.ibaraki-biyo.com/menu/anti-aging/

 

 

 

 

 

まずは下の写真をご覧ください。

 

 

左右の同じような位置に同じくらいの大きさのシミがあるのでQスイッチルビーレーザー治療を行いました。

 

レーザー照射後2週間の状態が下の写真です。

 

 

左側にあったシミはきれいに消失していますが、右側のシミは残ったままです。

 

どうしてこのようなことが起こるのかと言えば、左のシミは一般的な老人性色素斑であったのに対して、右側のシミは真皮内にもメラニンが存在していたからです。

 

写真では非常に分かりにくいですが、治療前のシミの色調は左右で若干異なり、慣れてくると真皮内にメラニンがあるかどうか治療前に何となく判別できるようになります。

 

真皮内のメラニンは治療後2週間では消えませんが、真皮内のメラニン量が少なければ、、1回のレーザー治療だけで半年後にはほとんど消失してくれることが期待できます。

 

 

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次は上下に並んだ2つの老人性色素斑ですが、上と下のシミの色調が若干違うことがわかります。

 

特に上のシミの下半分は色が少し濃いというだけでなく、紫色がかっていて真皮内にもメラニンがありそうだとわかります。

 

 

 

 

下はQスイッチルビーレーザー照射後2週間の状態です。

 

やはり上のシミは下のシミに比べてシミの色が残っていて、特に下半分はレーザーが効いていないようにも感じます。

 

 

 

 

下は半年後の状態です。

 

半年後には上のシミもほとんど消えてしまいました。(下半分にはごくわずかに色が残っていますが、この程度なら2回目の治療はあえて必要ないでしょう)

 

 

 

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次は上まぶたと頬の老人性色素斑です。

 

頬のシミは褐色調であるのに対し、上まぶたのシミは紫色を混じたような色を呈していました。

 

 

 

 

下はQスイッチルビーレーザー治療後2週間の状態です。

 

頬のシミは完全に消失しているのに対し、上まぶたのシミはほとんど薄くなっていません。

 

治療前の頬のシミにはかなり濃淡の差がありましたが、濃い部分もきれいに消えていて、必ずしも濃いから消えにくいというわけではないことがわかります。

 

 

 

 

 

下はレーザー照射後半年の状態です。

 

上まぶたのシミもほとんど消失しています。

 

 

 

 

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最後は頬のシミですが、やはり紫色がかっていて色もかなり濃く、1回のレーザー治療では除去しきれない可能性が高く、そのことはあらかじめ患者様にも伝えてありました。

 

 

 

 

下はQスイッチルビーレーザー治療後2週間の状態ですが、やはりシミはほとんど薄くなっていません。

 

 

 

 

下は半年後の状態です。

 

半年待って薄くはなりましたが、まだシミが残存しているので2回目のレーザー治療を行いました。

 

残っているのは真皮内のメラニンであるため、シミが改善するためには2回目のレーザー後さらに半年待つ必要があります。

 

 

 

 

下は2回目のレーザー後半年。

 

シミはほぼ完全に消失しました。

 

 

 

 

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老人性色素斑は本来表皮細胞の異常なのですが、時々真皮内にもメラニンが滴落していることがあります。

 

表皮内のメラニンだけであれば比較的簡単にシミを除去できるのに対し、真皮内のメラニンが消失するためにはレーザー照射後3ヶ月から6ヶ月は待たなければなりません。

 

 

 

 

レーザーによるシミ取りを行って、痂皮が取れると同時にシミが消えると思っていたのに、痂皮が取れてもシミが全然消えていないとショックを受けてしまいます。

 

メラニンが真皮内にあるかどうかは治療前の視診が重要で、的確に診断できるようになるためにはそれなりの経験が必要です。

 

レーザーで消えるはずのシミが消えないとクレームとなる可能性が高く、真皮内にメラニンが存在することが疑われる場合はそのことをあらかじめ伝えておく必要があります。

 

 

 

 

以前にもブログに書いたことがありますが、シミが思っていたようにすぐに消えなかったことから、とある患者様から恫喝暴言を浴びせられたことがあり、それが今でもトラウマになっています。

 

その人のシミも真皮内にメラニンがあり、レーザーを照射してもすぐには消えないかもしれないということは治療前にあらかじめ伝えてあったのですが、そんな私の説明には全然耳を傾けてくれてはいませんでした。

 

以前に他院のレーザー治療で簡単にシミが消えた成功体験があり、当院の治療でも簡単に消えると思っていたので私の説明を真剣に聞く必要はないと思われていたのかもしれません。

 

以前のシミは単純な老人性色素斑だったのに対し、当院で治療したシミは真皮にもメラニンがあったので簡単には消えなかったのです。

 

 

 

それまではレーザー治療の経験者の方が治療の理解を得やすいと勝手に信じていたのですが、現在は経験者の方がより慎重な説明が必要だと考えています。

 

 

 

 

 

 

いしい形成クリニック シミ治療はこちら

https://www.ibaraki-biyo.com/menu/skin/shimi_type/