紅葉狩りを兼ねて、河口湖オルゴールの森美術館に行ってきました。

 

河口湖を一周する道路は整備され、道路の木々がきれいに紅葉しています。

 

以前に比べると車の数が多く、土日ともなれば渋滞で大変なことになっているであろうことが想像されます。

 

河口湖オルゴールの森美術館は、河口湖大橋に近い河口湖北岸にあります。

 

 

      オルゴールの森前の道

 

 

 

私は富士山が見たくて年に数回河口湖湖畔に来るのですが、そのうち1回はオルゴールの森に入ることが習慣になっています。

 

 

      着いたときは山頂だけ見えた富士山

 

 

 

 

昔と比べて入口(チケット売り場)の位置が変わっていて、今は以前出口だった部分が入口になっています。

 

以前の入り口はオルガンホールの近くにあり、入ってすぐに巨大なダンスオルガンの轟音の洗礼を浴びて度肝を抜かれたものです。

 

 

      巨大なダンスオルガン  音も巨大

 

 

 

オルゴールの森は

    ・ コンサートホール

    ・ オルガンホール

    ・ 小さな教会(ショップあり)

    ・ 大きなショップ

    ・ レストラン&カフェ

などの建物と、

    ・ 噴水のあるカリヨン広場

    ・ ローズガーデン

などから構成されています。

 

 

 

      コンサートホールのある建物

 

コンサートホールは、入ってすぐがオルゴールやオートマタを展示するホールになっていて、そこから階段で2階に行くとメインコンサートホールの入り口があります。

 

 

 

「オルゴール美術館」を名乗る以上、この施設の中心はオルゴールの展示・演奏にあるはずなのですが、残念なことに訪れるたびに展示されているオルゴールの数が減っています。

 

このオルゴールの森美術館を開館したのは、都内に多くの飲食店を持つ「うかい亭」の経営者でした。

 

銀座うかい亭は、トランプ大統領が来日した際に安倍総理と夕食を共にした鉄板焼きレストランとして有名になりました。

 

銀座うかい亭は、TVドラマ「ドクターX」で大学病院のお偉方がステーキを食べながら密談するシーンの撮影にも使用されています。

 

 

 

 

銀座うかい亭や表参道うかい亭に行かれたことがある方はご存知だと思いますが、両店舗の入り口には大きなアンティークオルゴールが置かれています。

 

河口湖オルゴールの森は、もともと西洋アンティーク好きだったうかい亭の経営者が始めたものですが、今は経営権は他の企業に移っています。

 

新しい経営者は日本人とのことですが、肝心のアンティークオルゴールには興味がないらしく、収蔵品を次々と売りに出してその数を減らしています。

 

美術館や博物館はその存在理由から言って、収蔵品の数を増やす、もしくは入れ替える努力をすることはあっても、収蔵品を減らすことはないと思っていたのですが、ここはそうではないようです。

 

残っている目玉のオルゴールを手放すことはないんだろうと思っていますが、すでに「オルゴール美術館」という態をなさなくなってきて、単に『オルゴールがあるミューズメントパーク』に変わりつつあります。

 

 

      ずっと売れ残っているオルゴール

      高くて買う人がいません

 

 

 

 

日本に2台しかないオルゴール「レジーナチャイナクローゼット」も現在は「調整中」で、稼働していません。

 

ということは、当院にある「チャイナクローゼット」が日本で唯一演奏可能なものということになります。

 

こちらのチャイナクローゼットの説明書きに「現存数が世界で5台」とありましたが、どのように5台しか残っていないと確かめたのか根拠はよくわかりません。

 

 

      調整中のチャイナクローゼット

 

 

 

 

 

メインホールでは、自動演奏機とオペラ歌手のコラボレーションというプログラムが今も行われています。

 

オルゴールの森は、オルゴール演奏だけでなく何らかの生演奏がいつも行われているのが良さの一つです。

 

 

      オペラ歌手とオルゴールのコラボ

 

 

 

 

オルゴールの森で、最近一番ほっこりできるプログラムは、3年前(多分・・・)から始まったサンドアートです。

 

サンドアートは一時的な催しかと思っていたのですが、ずっと続いてくれてます。

 

サンドアートは20分間のライブショーで、オルガンホールで開催されます。

 

ヴァイオリンとピアノの生演奏付きで、絵がとても上手だなあと感心し、そしてそのストーリーーにも心が温まります。

 

サンドアートを見るのは今年で4回目ですが、毎年演目は異なります。

 

これまで座れなかったことは1度もなかったのですが、今年はお客さんが多くて立ち見となってしまいました。

 

      サンドアートのライブ

 

 

お客さんの半分以上は外国人客です。

 

 

 

 

レストランもランチ時に2回ライブ演奏があります。

 

この日はジミー・ナカヤマという人のサックス演奏でした。

 

    人の好さそうなおじさんでした

    12月23日錦糸町のホテルでライブするそうです

 

 

 

 

オルゴールの森は1500円の入場料で、約半日楽しめる美術館です。

 

コストパフォーマンスの良い美術館としては、関東近郊では群を抜いていると思います。

 

展示オルゴール数が減っていくのは寂しい限りですが、施設を運営していく上ではやむを得ないのでしょう。

 

河口湖オルゴールの森は、私にとっては、レジーナ・チャイナクローゼットに出会った大切な思い出の場所でもあります。

 

今後も末永く存続していくことを期待しています。

 

 

 

 

 

 

ある日のシミ診療

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医療関係者の間には、「後医は名医」という言葉があります。

 

 

 

 

同じ患者さんを診る場合、時間が経って症状が揃ってからの方が正しい診断がつけやすいので、最初に診た医者よりも後から診た医者の方が名医と受け取られやすいことを意味しています。

 

例えば、いろいろな感染症の初期症状は上気道炎症状(すなわちカゼ症状)のことが多く、カゼと診断された患者さんの中には、肝炎や腎炎、心筋炎などの他の病気が紛れ込んでいる可能性があります。

 

しかし、これらの病気の初期はカゼと同じ症状しか認められないことも多く、最初に診た医者が間違えて「カゼ」と診断したとしても致し方ないこともあります。

 

ところが時間が経つにつれてカゼ以外の症状が次第に明らかになってくるので、後から診察した医者は本当の診断を下しやすくなり、名医とされるのです。

 

 

 

 

TV番組で、なかなか診断がつかなかった患者さんの病名を名医がピタリと当てるというのがありますが、正しい診断を下すには、いろいろな情報が出尽くした最後に診る医者が一番有利なのは言うまでもありません。

 

 

 

 

「後医は名医」というのは、後から診た医者が前に診た医者の診断の誤りを絶対に批判していけませんよという、我々医者の間での戒めの言葉でもあります。

 

 

 

 

先日、同じ日にシミの治療をしたけれど全然よくならないという患者様が何人かいらっしゃいました。

 

お一人は両側の頬のシミで、複数の皮膚科を受診してその全てで「肝斑」という診断を受け、薬を処方されたけど良くならなかったということでした。

 

 

 

これは、典型的なADM(後天性真皮メラノサイトーシス)であって、肝斑ではありません。

 

 

 

確かに肝斑やADMの特徴が表れていない時は両者の鑑別が難しいことがよくあるのですが、この場合は典型的なADMであって、肝斑を思わせる部分はありません。

 

この患者様において私は後医ですが決して名医ではなく、教科書通りに診断しただけです。

 

 

 

同じように、典型的なADMに対して肝斑と誤診されている例は珍しくはなく、肝斑と診断されたけど実はADMだったという患者様が来院されるのは日常茶飯事です。

 

 

 

また、肝斑という診断のもとに前医では保険診療によって飲み薬が処方されていますが、これは保険の不正請求に当たります。

 

美容医療に対しては保険の使用は一切認められておらず、保険薬とはいえ、適応が認められていない肝斑に対して保険を使って薬を処方することはできません。

 

 

 

もう一人は、レーザーを完備した皮膚科で「ニキビ後の色素沈着」と診断されて、やはり薬の処方だけがなされていた患者様です。

 

 

これは、典型的な老人性色素斑だと思われます。

 

基本的にニキビ後の色素沈着なら1年以内に自然消退することが多く、少なくとも数年の経過で大きくなってくることはありません。

 

 

 

 

診断に迷うのであれば、面倒くさがらずにシミを拡大鏡で観察すれば違いが判ることがあります。

 

老人性色素斑は表皮細胞の異常を伴っているので、シミを拡大して見ると表皮の肥厚を認めることがあります。

 

 

 

この場合も私は後医ですが決して名医ではなく、普通の診断をしただけです。

 

 

 

 

シミの診断は難しいことも多く、特徴が明らかでない場合は診断に自信が持てない時や、治療によって悪化させてしまうこともあります。

 

しかし、典型例に関しては自信をもって診療できるように経験を積み重ねていくつもりです。

秋バラ

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11月も中旬になったというのに今年は暖かいせいか、まだまだ庭のバラが開花してくれます。

 

昨日も新しい花がいくつも咲いてくれました。

 

 

 

しかし、今年は9月に強力な台風が複数回通過したため、数多くの枝が折れ、新芽やでき始めたばかりの蕾が傷つけられてしまい、全体的な花付きは例年の半分くらいしかありません。

 

特に背が高いバラの株は被害が大きいです。

 

そんな中、昨日健気にも咲いてくれた花をいくつか紹介します。

 

 

 

   ウィンダーメア(イングリッシュローズ)

 

 

 

   クレアオースティン(イングリッシュローズ)

 

 

ウィンダーメアとクレアオースティンは、バラのカタログでは白い花ということなっていますが、蕾の色はそれぞれピンクと黄色で、開花した蕾の色合いが強く残っていて純白というわけではありません。

 

どちらも香りが極めて強く、それをかぐだけで幸せな気持ちにしてくれます。

 

ウィンダーメアは、カタログではコンパクトに育つと書いてありますが、我が家では高さ2メートル以上に育ち、長い枝が林立した状態になります。

 

クレアオースティンは、本来我が家には合わないくらい大きく育つのですが、株の勢いがやや悪いおかげででなんとか狭い庭に収まっています。

 

 

 

   アンブリッジローズ(イングリッシュローズ)

 

 

アンブリッジローズは、その杏色の花色と香りが素晴らしく、申し分のない品種です。

 

棘がちょっときついのですが、株も大きく育ちすぎないので、大変気に入っています。

 

早咲きで、春も一番最初に咲いてくれますので、1年のうち最も長い期間花を楽しませてくれる品種です。。

 

残念なことに、我が家では今回の台風の被害が最も大きかったバラです。

 

 

 

 

   レッドレオナルドダヴィンチ(仏メイアン)

 

レッドレオナルダヴィンチは、イングリッシュローズではありませんが、イングリッシュローズと同様のオールドローズ系の花型で、

とにかく丈夫で花付きが良いです。

 

数年前から根頭癌腫症に罹っていますが、元気がいいので病気になっているくらいの方が育ちすぎなくて丁度良い感じです。

 

しっかり育つとジャングルのようになり、手に負えません。

 

 

 

 

 

イングリッシュローズというのは、イギリスのデヴィッド・オースティンという人が作出するバラの一群の総称です。

 

『イギリスのバラ』というのではなく、あくまでデヴィッド・オースティンさんの個人的ブランド名と思ってください。

 

イングリッシュローズは、オールドローズと呼ばれる古くから栽培されてきたバラの花型や良い香りを持ちながら、現代バラの四季咲き性を併せ持つことが特徴です。

 

このような特徴のバラは、現在はフランスやドイツなどの他の会社でも作られているのですが、イングリッシュローズはその先駆けであり、魅力的な品種が多く揃っています。

 

 

 

 

イングリッシュローズを高温多湿の日本で育てると大きく育ちすぎる傾向があり、狭い日本の庭では育てにくいかもしれません。

 

説明書きに書いてあるどれくらいの大きさに育つかという目安は全くあてにならないので、大きさは実際に育ててみないとわかりません。

 

我が家のような狭い庭に向くイングリッシュローズの品種は限られます。

 

 

 

日本人がイメージするバラの花の形は、高島屋のバラのようないわゆる「高芯剣弁咲き」という形だと思うのですが、イングリッシュローズの多くは「カップ咲き」、「ロゼット咲き」、「クオーターロゼット咲き」というかわいい形をしています。

 

花もちが悪く、開花すると2~3日で散ってしまうことも特徴です。

 

その代わり、品種を選べば次々と咲いてくれて、非常に素晴らしい香りを楽しませてくれます。

 

 

 

私が品種を選ぶ時に重視するのは、中輪系の花であること、房咲きであること、大きく育たないこと、四季咲き性が強い(繰り返し咲く性質が強い)こと、香りが強いこと、などです。

 

いくら花が自分の好みであっても、これらの条件が揃わないと育てません。

 

我が家は全て地植えで、鉢植えは一つもなく、一度育ててみたけど庭に合わないとわかった場合は、もったいないけど抜いてしまいます。

 

広大な庭を持つ人なら何を植えてもよいと思いますが、庭が広くない場合は、花だけ見て育てるバラを決めてしまうと後悔することがあります。

 

 

 

 

秋バラは香りがいいので、もし公園等でバラを見かけたら、見るだけでなく、是非香りも楽しんでください。

 

私は香水の「ローズ香」というのは嫌いなのですが、生のバラの香りは大好きで、バラを見つけると花をゆっくり眺める前にすぐに香りをかいでしまうクセがあります。

 

先日、花に鼻を近づけた瞬間、いきなり花から蜂が飛び出してきて慌ていきなりました。