共感の先にあるもの byにっこり | アイビーマッピングのブログ

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アイビーマッピングはカウンセリング現場から生まれた会話を「見える化」するコミュニケーションツールです。

おはようございます。
特別支援教育士で

ibマッピングインストラクターの
にっこりですニコニコ


いつもお読みいただきありがとうございますドキドキ

 

 

5月も半ば。

異動や転居で環境が変わった方も

新しい環境の様子が

つかみかけて来た頃かもしれません。

 

私の教室に通ってくる

子どもたちもそうです。

 

 

クラスのメンバーも担任の先生も変わり

不安や期待の入り混じる中

 

周りの状況が見えてきて

 

少しずつ自分らしさを

出せるようになってくる頃。

 

 

そういう時期にぴったりのお話が

中学1年生の国語の教科書に

載せられています。

 

『シンシュン』という短編の作品です。

 

シンシュンは

新春ではなく

シンタとシュンタの物語。

 

 

簡単にあらすじをご紹介しますね。

 

**********

 

姿かたちも、考え方、感じ方も

そっくりの2人は意気投合し

その仲の良さから

「シンシュン」と呼ばれるようになる。

 

好みも一緒。

とらえ方も一緒。

 

けれど、全く一緒はありえない。

 

やがて

 

2人は好みの違いがあることに気づき

違っていることを隠していることに疲れ

互いを避けるようになってしまう。

 

それでも、最後には

そっくりだけど、全然違う人間であることを

自覚し、認め合う。

 

全然違う人間だからこそ

 

なぜ、好きなのか?

 

なぜ嫌いなのか?

 

たくさん話そうと

本音でぶつかり合った2人は

以前にも増して友情を固めていく。

 

**********

 

この作品は

西加奈子さんが

教科書のために書き下ろされたそうで

 

書店で購入することができないのが

残念なくらい、大切なエッセンスが

きゅっと短編に詰まっています。

 

 

 

中学生は多感な時期。

 

 

制服のスカートの長さや

靴下の折り方

 

カバンの中の持ち物や

しゃべり方

 

ちょっとしたことで

 

あの子、ちょっとおかしいよね

 

と、異質の目でみられることも

あったりする。

 

 

西さんもそういう経験をもとに

この作品を書かれたそうです。

 

西さんが作品の中で

訴えたかったことは

 

 

共感できないからわからない

 

ではなく

 

一人ひとりが違う人間だからこそ

 

違うということを楽しむとうこと。

 

 

共感の先にある

理解と信頼。

 

互いを認め合うこと。

 

 

 

うん、うん、わかるわ~

 

と、共感できること

共感してもらえることは

とっても嬉しいことでもあるのですが

 

違いにも目を向けて

 

そうか、そこは私とは違うけれど

そういうとらえ方もありよねえ

 

と、違いを認め合えると

 

なおのこと関係性は深まりますよね。

 

 

 

共感の先にあるもの。

違っているからこその気づき。

 

みんな一緒はありえない。

だからこそ、面白い!

 

 

 

『シンシュン』の教材を中学生と読みながら

 

ええ話しやなあ~

 

と、感慨にふけっている横で

隣にいた中学生A君は

 

早く終わらせないとヤバいんや~

 

と、宿題にいそしんでいましたあせる

 

 

ええ話しに共感してもらえなくても

日々一生懸命なA君のことは

ユニークで大好きです爆  笑

 

 

 

日々是好日。

 

 

今日は違いに意識して

ステキな1日を~ビックリマーク