イケイケ彼女とダメダメ旦那14 | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
(太田くんほら飲んで飲んで)
(こっちもあるよー!)

「あ、、、はい」

今日は仕事の接待
本当はこういうのは営業の仕事やけど
これから数ヶ月仕事をするからっていうことで
朱里ちゃんにも話してて
行ってらっしゃーいって言うてくれてたけど
僕的には早く帰りたい

(太田くん可愛いー)
(ねぇねぇ彼女おるの?)

「ははははは…」

(あんまり太田に絡まんとってください
こいつ既婚者ですよ)

(えぇぇ!そうなんや!意外)
(たまには息抜きとか…どう?)
(ちょっとやめーやぁー)


システム系の会社だから男の人が多い
となると必然的に相手も…なんて思ったのに
なんでこんなに女性が多いんだ…



「ただいま…」

やっと解放され家まで来た
リビングに行くと
ソファーで寝てる朱里ちゃんがいた

「こんなとこで寝て…風邪ひくやん」

毛布かけてシャワーを浴びる
今すぐにでもベットに運んで寝かせてあげたいけど
こんなタバコやお酒の匂いがついた体で
彼女を抱えるのは嫌だ

少しだるい体にムチうって
シャワーを浴びて歯も磨いた
朱里ちゃんはまだ寝ていた

「はぁ…完璧」

寝顔も可愛くて…
お泊まりとか初めてした時は
すっぴんがダメだとずーっと言うてたけど
僕的には僕にしか見せない顔だし
いつも大人な彼女が少し幼くなるのが
とても愛おしいと思っている
思わずキスしてしまった

「あ、、しまった」

「…しまったちゃうよ」

「うぉっ!!!ごめん起こした!?」

「んーん帰ってきた時から起きてた」

「え?寝たふりしてたん」

「モニタリングしてた」

「なんやそれ」

「ほんまは迎えてあげようと思ったけど
すごーい香水臭かったからねー」

「あ、、、」

「何人の女の人に言い寄られたのかな?
旦那様?」

「覚えてない」

「…フフッゆーりの場合ほんまやろうね
全く無自覚にモテるんやから」

「ンッ…僕は求めてないよそんなの」

「仕方ないやん
ゆーりカッコイイし優しいからね」

「…そう言われても」

「でも、朱里しか見てないもんね?」

「当たり前っ…イデッ!!」

「ちょっと大丈夫?どこぶつけたんよもぉ」

ソファーから起き上がって
僕がぶつけた足をさすってくれる
あぁ、、なんだろ
寝起きだから少しふにゃっとした話し方
緩い部屋着
そんな状況さ…そりゃ

「朱里ちゃん」

「ん?」

「明日仕事早い?」

「んー、まぁそこそこに」

「そうか…」

「…なぁに?」

「…分かってるでしょ?」

「うん、ゆーりのことは分かるよ
でも…言ってほしいんだよなぁ」

「…しま、せんか?」

「なにをー?」

「…っ///」

「真っ赤」

「うるさいよ
ほら行くよ」

「んっ、だっこは?」

「え、、」

「だって先シャワー浴びて歯磨きしたの
私の事運ぼうとしたからやろ?」

「…バレてる」

「だからなんでも分かるって
早く抱っこしてーベットまで行こ?」

「っ///」

「はーやーくっ」

「あーもぉ、、、」

持ち上げると満足そうに僕にひっつく
数時間前に他の女性にも
くっつかれたが比にならない安心感

「着きましたよ」

「ありがとっ」

「朱里ちゃん」

「ん?」

「ホントに僕は朱里ちゃんしか
見えてないからね」

そう言うとびっくりした顔をした
朱里ちゃんが僕をわかるというように
僕だってわかる
本当は嫌だったんだ

「…ゆーりぃ」

「ん?…ンッ」

「好き…」

「うん、僕もだよ」