姫と天使 | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
めーーっちゃ久しぶりのカップリング
待ってた人いるかなー??






「ハハハッマジ?」

(そうそう恵も一緒に行く?)

「あー」

俺は上西恵
華の大学2年生
そこそこ勉強頑張って入った大学
いや、嘘ついた
めっちゃ頑張ったそりゃもう死にものぐるいで
理由は簡単一人の女性を幸せにしたかったから
小さい頃から家は近所
俺より5歳も歳上な彼女はバリバリの
キャリアウーマンってやつ
そんな彼女と俺は

ブーブーブーッ
【朱里】

「お、もしもしー?なんか…
え!?マジ!?行く!俺が行くから

わりぃ!今日は帰る!」





「ゆーり?」

「けい!」

「うぉっ、あれ?大丈夫なんか?」

(あら、恵くんこんにちは)

「こんにちはあのゆーりは」

(ちょっとお友達と喧嘩しちゃってね
ほっぺに傷できてあとは頭ちょっと打っちゃって)

「えぇ、おいおい大丈夫かゆーり」

「だいじょーぶ!
けい!一緒に公園行こ!」

「おいおい、朱里心配してるんやからなぁ」

「えー


ママが?」


そうゆーりは朱里の子供
俺の息子?
いやいや違いますよ
3年前別れたクソ男の子供
昔からあいつが嫌いだった
それなのに朱里は馬鹿やから騙されて
子供出来て初めこそ上手くいってたけど
暴力、ギャンブルが酷くて
そんな朱里に気づいた俺が
そのクソ男をボコボコにして別れさせた
朱里もゆーりを育てるために
就職して必死に働いてる

「けいー」

「ん?」

「けいはいつパパになるの?」

「ハハッそれはママに言うてくれー」

普通こういう話を聞くと
そこで俺の良さに気づいてー付き合って
とかになると思うやろ?
しかし人生そうはいかず
昔っから俺は朱里に告白をし続けているのに
年下はありえない、恵は弟
の一点張りで相手にされやしない
マジでやってらんねぇよ

「ゆーり!!
よかったぁ大丈夫やった?」

「ママおかえりー
大丈夫ー
今日もねけいが遊んでくれたの」

「恵もありがとう
ごめんなぁ夕飯まで」

「別に暇やし」

「ハハッこれお土産
ホンマにありがとう助かった」

そう言って背伸びして俺の頭を撫でる
スーツ姿に大人っぽい化粧
少し疲れた顔
朱里はどんどん大人になっていく

「朱里〜」

「んー?」

「今日ゆーりがけいはいつパパになるのってさ」

「ハハッ面白い冗談やな」

「うっ…」

「そろそろバイトの時間ちゃう?
遅れるで?」

「別に遅れたって」

「こら、社会に出たら困るで
はよ行き」

「…分かった
また、またなんかあったら絶対俺を頼れよ!」

「はいはいありがとう」

物心ついた頃から俺は朱里が好きで
初めて告白したのは幼稚園の時
朱里は小学生やった
そのときは将来結婚しようねなんて
言うてくれてたのに
いつの間にかそんなのは子供のおままごとで
でも俺が高校卒業する時
朱里があいつと別れて1年経ったとき


「朱里…俺と付き合って結婚してくれ」

「何言うてるんよ」

「俺!本気やから
ゆーりのことも朱里のことも
誰よりも大切にする
幸せにする!何を犠牲にしたって
それで」

「アホなこと言わんとって」

そのときの朱里は泣いていた
確かに泣いていた
すぐに涙をふいて笑って
チャラ男はタイプちゃうねーんとか
ふざけて言うてたけど
その時に気づいた
俺が朱里に伝える気持ちは
朱里を傷つけるんやと
だから本気で言うことをやめた
朱里は俺を近所の弟としか見てくれてないから


「ゆーり!公園で遊ぼーぜ」

「僕ゲーム」

「ゆーり、行っといで?
ゲームはいつでも出来るやろ?」

「んー、、、はーい」


ゆーりは優しくて可愛い子や
朱里のことを抜きにしても
ゆーりのことは本当に大切で
絶対に守ってやりたい
笑顔にしてやりたいって思ってる

「けいの髪は茶色だね」

「あー染めたからな」

「僕も茶色にしたいな」

「まだ早いって」

「ママがね茶色はチャラ男?って言うてた」

「ハハッ教育に悪いわ
自分やって昔は金に近かったくせに
そーやなゆーりは大きくなったらな?」

「けいみたいになれる?」

「…ならんでええよ
こんなだっせぇ男に」

「?」

「大丈夫やから」


(ゆーりくーーーん!)

「あ!美瑠ちゃん」

「友達?」

「うん!保育園一緒」

「そっか」

そのお友達はゆーりに向かって走り出した
お母さんは慌てて手を掴もうとしたけど走り出した
そして


ブーーーーーーッ!!!


「やべっ!!危ねぇ
ゆーり!!ここにおれ!」

「けい!?」



気づいたら全身すげー痛くて
ゆーりが目の前で泣いててたくさんの人が
俺の周りにいた
あー車に轢かれたんか俺
だっせぇな

「けい、けいっ!起きてけい」

ゆーり、、こんな男になるなよ
お前はママを…朱里を守れよ…













「ってぇ…」

目が覚めたら真っ白の天井で
たくさんの管が身体中にあった
病院か?

「…あかり?」

右手が異様に暖かくて見てみると
朱里が俺にもたれかかって眠っていた
そっか来てくれたんや
指を動かすと朱里が気づいて俺を見た

「恵!?分かる?」

「…ハハッ、ゴホンゴホンッ!!はぁ…なんかドラマみたい」

「何言うてんのアホ…ホンマに
ビックリしてんからな」

「ゆーりの、友達は?」

「何ともないよ
ビックリしちゃって泣いてたけど
さっき落ち着いた
ゆーりもそこのソファーで」

「よかった…ハハハッ」

「笑い事ちゃうわホンマに」

「ごめんごめん
はぁ、死んだと思った
意外としぶといんやな俺」

「ホンマに危なかったんやからな」

「あーそうか
でも俺、朱里と結婚してないのに
死ぬとか嫌やねんけどハハッ」

「…」

「あ、いや…ほらこれ冗談やからさ」

「…」

「朱里?」

朱里は涙を流す
また、俺は傷つけたか

「ごめんごめん、分かってる
朱里にそんな気持ちないのは
追い詰めてるみたいになってるな
いや、じゃなくてその…」

「勝手に決めつけんといて」

「?」

「気持ちないなんて言うてない」

「…へ?」

「…こんなことになりそうな気がして
怖かってん」

「え?」

「高校の卒業式の日
告白してくれて嬉しかった
あー辛いことあったけど
こんなにも長い間好きというてくれて
真っ直ぐに見てくれる
ゆーりのことも守ってくれる
そんな人と結婚したいって」

「じゃあ」

「でも恵の言葉が怖かった
私やゆーりのために無理して
もしかしたら命まで余裕で差し出したらって
恵しそうやん」

「…」

「怖かったの…私」

「…アホやな
当たり前やん命かけるわ2人のためなら」

「っ…」

「それだけ愛してもうてん
俺はそういう男やねん、不器用やから」

「…」

「朱里…好きやでずっと
俺と結婚してや」

「…」

「俺じゃ、あかんか?」

「事故したって聞いて
手術から帰ってきて眠ってる恵見たらな
後悔しててん
長く一緒に過ごしてきて
恵のこと沢山知ってるけど
まだ、見た事ない顔あったなって」

「ん?」

「朱里も…恵と結婚したいって言うた時の

顔」

「…っ///」

「フフッそんな顔するんや」

「そんなん、、不意打ちやろ」

「そう?前もって言うたやん」

「そうじゃなくて
その、俺は断られると」

「断った方がええの?」

「アカン!女に二言はないやろ!」

「それ男やろ?」

「一緒や!俺は平等主義や!」

「ハイハイ子供子供」

「むっ…あ、朱里なんか右頬痛いんやけど
なんかなってる?」

「全身傷だらけやで?」

「いやここ」

「えー?ど…ンッ!?」

「…ヘヘヘッ
これからは朱里の知らない
男の俺を見せてあげるわ」

「っ…アホ ///」


バタンッ!

「「!?」」

「チューした!!!」

「ゆ、ゆーり」

「あ、えっと」

「けいっ!パパになるの!?」

ゆーりは俺に飛びついて
嬉しそうに聞いてくる

「ハハッ…そーやで!ゆーりのパパになった!」

「やったー!!!」

「ちょっと、まだなったわけじゃ」

「ママいいでしょー!!」

「えぇ」

「でしょー?」

「こら、真似するな…もぉ
旦那っていうか息子2人できた気持ち」

「誰が息子やねん
まぁ、、可愛がりたいなら
可愛がらせてあげるで」

「なんやねんそれ
…」

「ん?」

「あ、ゆーりこっちおいで抱っこしてあげる」

「?
わーいやったー」

「だっこ?」

朱里はゆーりを抱き上げ自分にギューッと
しがみつかせた

「朱里?突然…ンッ///」

「知らんかった?
私可愛がるより

可愛がられたいの…そーいうとこ
分かってな?旦那様…?」

「っ///」

「ゆーりかえるでー」

「けいばいばーーーい」


バタンッ


「あぁ、、、、、、



絶対守ったるで…姫と天使」