早くひっつけよ | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
お題箱のやつです




「あぁぁぁー!ムカつくー!!」

「また始まった」

「だってさ!普通わかるやろ!?
休みの日にわざわざ
遊びに行こって言うなんて!」

「まぁ遊びなら」

「二人きりで!っていうてんで!
それやのにあの鈍感しゃくれ
なんて言うたと思う!?」

「さぁ」

「せっかくやから
次の演目の打ち合わせしよか

やって
はぁ!?なにそれ
ただの幹部会議の延長線やん!」

「でもそういうのがあるから
うちのダンスサークル賞とってるわけやし
彩さまさまやで?」

「知らん!!」

「そんなに怒るならさ
もう諦めたら?
みるきーめっちゃモテるんやし
男の子からも女の子からも」

「そ、うやけど」

「でも諦められへんのでしょ?」

「…うぅ!!
朱里ぃぃ!!」

「あぁ、もう分かった分かった
困った赤ちゃんやっ…」

最初、私は彩ちゃんが苦手やった
真面目な感じと鋭い目付き
近寄るなオーラも強かったし
でも初めての飲み会で
全てが変わった
実はすごく笑って面白くて気が利いて
優しくて、すごい人見知り
そんなギャップに惹かれだした

そんな時
ある会話の中で私がチャラいという
話になった
誰とでも付き合うし、行為もする
半端なやつだと
先輩から少しバカにされた
別に私は慣れてるしどーでもよかったのに
彼女は先輩につかみかかった

「謝ってください!
こいつはそんなやつじゃありません!」

そんなに仲良く話したこともないのに
必死に叫んでいた
先輩も直ぐに悪かったと謝ってくれて
彩ちゃんは満足そうに笑ってた
その顔を見たとき
惹かれ始めた心はもう虜になってしまった


「でもまぁ彩は厳しいんちゃう
素晴らしく鈍感やから」

そう、散々愚痴ってる通り
彩ちゃんは極度の鈍感野郎
私ももう万策尽きたって感じ

「どーやったら落ちるんかなぁ」

「もうストレートに言ったら?
好きです付き合ってくださいって」

「いや!振られたら怖いもん」

「えぇ、、」

「それに彩ちゃん
振ったとしたらすっごい
よそよそしくなりそうやし」

「あー、わかるわー」

「もう、、やだぁ」



「なんかあった?」

「彩ちゃんっ!?
べ、別に」

「ふーん
おつかれー
あーあーあー、講義眠かった」

「そうなんや」

「あ、そーや
明日何時に行く?」

「え?」

「打ち合わせするんやろ?」

「打ち合わせ…ねぇ
別にお昼からでええんちゃう」

「何?ご機嫌ななめ?」

「そんなんちゃうよ」

「そうや、せっかくやから
遠くまで買い出ししよや
車出すから」

「え?運転?」

「うん家まで迎えに行くわ」

「ホンマに!?やった!」

「なんやそれ
ドライブでもするかせっかくやし」

「うん!いく!絶対いく」

「当たり前やろ
ドタキャンされたら困るわ…」

「ドライブデートや」

「デート?」

あ、、しまった
デートとかそんなんちゃうのに

「デートかぁ
美優紀が彼女ならきっと相手は
運転集中できひんやろな」

「なによ別に変なことせんし」

「いや、こんな可愛い子乗せて運転とか
緊張してまうやろ」

「えっ///」

「あー、じゃあ私
次のゼミあるから
おつかれーーー」

バタンッ
「朱里っ、、聞いた!?今の」

「あぁ、うん」

「どうしよ
可愛いって言われた///
彩ちゃんが私の事
キャー!!!!ッ」

「彩…とんでもない爆弾落としていったわ」

「朱里、、彩ちゃん好き
もぉ大好き」

「本人にいいなって」

「言いたいよーー
あー!!」

「はぁ、、もぉ
誰か、なんとかして」











おまけ
「お、彩おつかれー
昨日さぁ…うぉ!!!なんやっ!?」

「どーーーしよ岸野!!」

「はぁ???」

「美優紀に可愛いって言うてもうた!」

「え?何、どういうこと?」

「あーー!絶対キモがられてるよな
どーしよ朱里と今悪口言い合ってたら
あーーー、もぉ何してんねん私」

「彩…んー、、
落ち着け」

「あー!あー!」

「ダメだこりゃ

はぁ、もぉお互い同じ気持ちなんやから
早くひっつけよ…」