結局アンタやねん | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
「ッチ...」

屋上で午後の授業をサボる
もー早退しよかな
てか学校こんでもええかな
来てもおもんないし
...あれ?なんでじゃあ俺...

別にええかどーでも




「朱里ちゃん帰ろ」

「うんっ」

「今日はなークラスで
おもろい事があってなー?」

「なになにー?」

岸野くんはいつやって優しい
朱里のためにって
朱里が嫌がることせーへんし
ただ真っ直ぐで
きっと付き合ったら
幸せになれるって分かってる
でも...

(なぁ最近ひどいよなー)
(そうそう抱くだけ抱いて帰れやって)
(てかここらへん抱くこともせんねんて)
(本命と別れてだいぶ機嫌悪いよな)
(それだけ本命は特別やったとか?)

あの子達
恵の取り巻きの子
最近遊んでない?
何でやろ自由になったのに

「朱里ちゃん?」

「あ、ごめん
なんでもない...」

「...」

「なぁ朱里ちゃん」

「んー?」

「俺といて楽しい?」

「え?楽しいよもちろん」

「じゃあそろそろ
答えでーへんかな...」

「っ...」

「俺やって急かしたくない
でもそろそろ聞きたいんや」

「...」

「明日、いつもの公園で
待ってる
じゃあここで、おやすみ」

明日...返事をする
そーやんなずっと待たせてるもんな
岸野くんやって辛いよな
でもなんで朱里こんなに悩んでるん?
ええやん
岸野くんやで?悪いとこない
なのになんで...アイツのこと



「よーしそうかそうか」

「ん?...あ」

木の影から見ると
恵が猫を抱き抱えていた
なんか喋りかけてるし

「お前は1人か?
俺と一緒な...」

寂しいやつか

するとその猫の近くに
メス猫がきた

「なんや彼女かええなぁ
大切にしろよ?」

アンタよー言うたな

「俺にはできんかったから」

え...

「失って気づくなんて遅いよな
あんなに傷つけて
俺、知らんかってん
あいつがおらな、こんなにアカンって」

恵...

「だから大切にするんやで
俺みたいに手遅れに...おい
人の話最後まで聞けや...
って俺なにしてんねん」

...

「んーはぁ...今さらやろ
何したって...無理や」


そうやその通りや
浮気ばっかりした挙げ句
許したるとか言ったアイツ
きっとこれからも朱里のこと
奴隷みたいに扱うんや
そんなんイヤや
それなら絶対


よし、決めた