結局アンタやねん | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
新たな中編
けい♂リンでーす


「朱里っ!目を覚ませぇぇ」

「いーたいっ!
もぉやめてや」

朱里は今
親友のみるきーに思いっきり
頬をつねられてる
理由は簡単
あいつの所に戻ろうとしてるから

「なぁこれ何回目!
浮気されて裏切られて
何回戻るんよ」

「でも恵の本命は朱里やもん
それは変わらへんくて」

「確かに付き合ってるのは朱里
本命は朱里やけど
でもだからって他の子と
エッチしていいことにはならんやろ!
朱里やって昨日まで泣いてたやんか
何がいいんよアイツの」

「分かってるけど
でも恵優しいし
やっぱり恵がおらんと
アカンねんもん...」

「もぉ、朱里
お願いやから
他にも男おるやんか」

「ありがとみるきー
でも朱里は恵だけやねん」

「はぁ...」

一つ下の階に降りると
3年の教室
少し歩いてN組向かう

「恵っ」

「ん?あー朱里」

一昨日あんなに
泣いて別れるって言うたけど
結局戻ってきた
恵も分かってたみたいで
いつもみたいに朱里を呼んで
抱きしめてから
膝の上に乗せて
みんなと喋る

「朱里ちゃんまたより戻したん?」
「コイツのどこがええんよ」

「うっせ
朱里は俺にベタ惚れやからなぁ」

「...うん」

「あーもったいない!
朱里ちゃんには
もったいなさすぎるってば!」

「残念やったなぁまーちゅん
悔しかったら彼女でも作り?」

「ムカつくー!」

「ハハッ」

恵は楽しそう
少しはなんか安心っていうか
心配してほしかったな
朱里が戻ってくるの
当たり前って感じやもん

「朱里...学校終わったら
部室で待ってて」

「分かった」



バスケ部の恵
エースでキャプテン
大学もバスケの推薦や
頭もええし
顔やっていい
モテるのは分かってた
そんな恵を好きになって
告白してOKもらった
でも本命やけど安心なんか
できひんかった
違う人の香水の匂い
キスマークやってつけてきた
何度も何度も泣いて
別れ話もしたけど
結局は...戻ってしまう

シュッ!!!

(恵くんカッコイイー!)
(恵ーっ!)

「ヘヘヘッ」


「...あの笑顔、ズルイねん」






「...ん。」

目を覚ましたのは夜の21時
隣には恵が寝ている
お互い裸
部活終わって恵の家に来て
エッチして
寝てしまったみたい

「んー、何時?」

「21時」

「まじかぁ...送るわ」

「ええよ帰れる」

「危ないやろー
誰かに襲われたら
困るしな」

「襲われへんよ」

「まあこの世には
物好きがおるし
ほら、行くで」

「...うん」

恵の良さを聞かれたら
確かにわからへん
でも朱里には恵だけ

恵しかおらへん