君に想いを伝えられたら | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
「おじゃましまーす」

「あ、みるきーや!」

「美瑠ちゃーん」

「いらっしゃい!
今日はどうしたん?」

「明日、コンテストあるから
ネタ合わせしっかりしたいって
彩ちゃんが言うからさ」

「えぇじゃあ遊ばれへんやん」

「ごめんなぁ?」

「美瑠ええから
あっち行ってて」

「お姉ちゃんのケチー!」

彩ちゃんの家は好きや
アパートの一室
少し古いアパート
おばさんと美瑠ちゃんと彩ちゃんの
3人ぐらし
お父さんは海外にいるらしい
皆仲が良くて
一緒にいて楽しいんや

「コタツーあったかい」

「美優紀の家ないんやっけ」

「そー辛いねんなぁ」

「そーやろな
ほれ、ネタ合わせすんで」

このくそ真面目…




「んでここでー」

「ミカン美味しいー」

「ちょっ…」

美優紀のスイッチが切れたみたい
危機感がないねんな
明日コンテストやのに

「あのなだから…ングッ」

「まぁまぁミカン食べて
ほら、美味しいやろ?」

「おいしいけど」

「ほらほら」

「おぉ…」

「まぁまぁ」

「あ、ありがとう」

「もっと剥く」

「もうええっちゅうねん」

結局美優紀は
家にあるミカン全部剥いた




「ヘックシュン!!!」

「クシュンッ!!」

「ったく二人して風邪ー?」

「昨日コタツで寝たのが
アカンかったんや」

「彩ちゃんが寝るから」

「先に寝たのは美優紀や」

「えー?ちゃうよー」

「美優紀や!」

「あーはいはい
もぉ何で普段は言い合いすんの?
せっかく入賞したのに
さすが難波女学院お笑い部エース達や」

「まぁな」

「私の可愛さのおかげや」

「はぁ?」

「あーもぉ!言い合いしないっ!
せっかくやし
打ち上げしようや!」

「あーごめん
私帰らへんと
テスト近いやん」

「あーそうやな
そろそろ受験やもんなぁ
私行きたいとこ決まらへーん
みるきーは?」

「ん?難波大やで
彩ちゃんと行くねん」

「あっ…」

「え?彩?
彩はだって…」

「まーちゅん!」

「…はぁ」

「え?どうしたん?」

「何もないから
みるきー勉強せんとな」

「うん!じゃあまたねー」


「彩」

「ん?」

「行ったほうがええで?
卒業したらアメリカ行くって
みるきーホンマに彩と
難波大行ってお笑いサークル入る気やで」

「分かってる…
けどタイミングが」

「いっつも言いたいこと
言い合ってるくせに
肝心なことは言わへんねんから」

「…はぁ」

「早くせんとみるきー
もっと傷つくで」

「分かってる…」