好きなものは好き | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
新しい中編



俺は小笠原茉由
今日から難波高校1年
サッカー部
得意なこと、人をわらかすこと
苦手なこと…女の子にモテる
…なんてな

「まーちゅん」

「おぉー彩」

(なに、あのイケメン)
(めっちゃカッコイイやん)

「今日はいい天気やなぁ」

彩は俺の幼なじみ
家は隣で
すごい仲良し
俺の大切で大事な親友
俺には釣り合わへん親友

昔から彩はモテた
女の子は必ず彩を
好きになるんちゃうかって
それくらい…
俺の好きな子もみんな
彩が好きになった
隣におる俺は
必ずいいように扱われた
でもそれは仕方ないねん
彩やって苦しんでるの
知ってるから…

「制服って難しいなぁ」

「ホンマやなぁ」

学校について入学式
クラスに入ると
さっそく彩には女子が
すごいよな…

「まーちゅん」

「ん?」

「帰ろっ」

「…おぅ」

彩はええやつや
俺の親友や
彩は俺が守るんや
よーわからん女から
絶対に俺が

「それで…あ」

「ん?あ、絡まれてる」

通りの端で
絡まれてる女の子がいた
助けへんと

「まーちゅん!」



(なぁええやん遊ぼ)

「やめてください」

(えー、だから)

「あらぁん…いい男ぉー」

(な、なんやお前…)

「逞しい体ぁ
ねぇねぇ今から遊びましょっ」

(ちょ、ちょい気持ちわりぃな!)

「ねぇーっ」

(や、やめろぉぉー!)

「…けっ
こっちやって気持ち悪いわ」

「…」

「あ、えっと大丈夫ですか」

「…」

うわ、めっちゃ可愛い
俺の方が誘いたくなってきた
ま、相手にされへんの
分かってるけどな
てか、めっちゃ引かれてる?

「あー別にそっち系ちゃうで!
その方が平和に…あーいいや
とにかく気をつけてじゃっ」


「彩お待たせ」

「まーちゅんってさ
ホンマに優しすぎるよな」

「そー?普通やって」

「疲れへん?」

「大丈夫や
俺はこーでもせんとさ
あれ、やし」

「え?」

「うん…」

「まーちゅん?」

「あー俺は彩たんがおるから
ええねんでー」

「何やねん気持ち悪い
先いくで」

「ちょっと待ってや…え」

突然前に進めなくなって
振り返ると
さっきの女の子が
俺のブレザーを掴んでた

「ど、どうした?」

「お礼…言ってない」

「お礼?」

「ありがと、助けてくれて」

「…お、おぉ」

「難波高校やんな」

「そーやで」

「そっか、私隣の難波女学院
近藤里奈」

「里奈ちゃん…」

「名前は?」

「小笠原茉由…まーちゅんでええ」

「うん
また会えたらいいね
ありがとう本当に
じゃーねまーちゅん」

「お、おぅ!」