実は彼女ができまして | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
「あっ…山も…」

「…」

「…はぁ」

また無視か…
そうやんな私、傷つけたんやんな

「傷ついてるのは
どっちなんかなー?」

「菜々ちゃん…」

「無理したからやろ?」

「…」

「中学の時はもっと自分らしく
してたのに
高校になって派手な子達に
無理やり合わせたりするから
ゲーム?とかもめーっちゃ
可哀想な遊びやで」

「分かってる…だから辞めたんや」

「でも過去は消せないからなぁ」

「…」

「本気なん?」

「…最初は
周りの子が山本くんのこと
色々言ってて
気になってきて
前に腕についた
ゴミとってくれようとして
その時私、手繋いで
ちょっといたずらっていうか
けど顔真っ赤で何か可愛くて」

「ふんふん」

「デートした時
上着かけてくれたり
ずっと話聞いてくれたり
車から守ってくれたり
悪くないのに
謝ってくれたり…」

「みるきー…」

「ホンマはっ…
いっぱいいっぱいで…
急にドキドキしたりするのにっ…
山本くん傷つけちゃった…」

「…じゃあ
思ってること伝えへんと」

「無理や…避けられて」

「諦めんの?
それならずっとこのままやで?
誤解解きたくないの?」

「…解きたい」

「じゃあ聞いてくれるまで
伝えへんとな」

「うん…」



「っ…渡辺さん
どいてくださ…」

「話聞いて」

「聞きたくない
今更なんですか」

「お願い…」

「迷惑ですから」

「放課後
駅前で待ってる」

「行きませんから」

「ずっと待ってる!」

「…行きません
早く帰ってください
じゃ」

「待ってるから!!!」

「っ…」