実は彼女ができまして | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
分かってた全部
俺を遊んでたこと
多分ゲームやろうなとも
だから驚いたりせんかった
ただ少し傷ついた
いや、かなりかな
だって君は
そんなこと忘れさせるように笑うから


教室に入っても
いつもと変わらな…いや違う
俺の席に君がいる

「山本くんあの…」

「どいてください
そこ俺の席」

「聞いてほしくて…
あのな?昨日の…」

「僕の負けで構いません
渡辺さんの勝ちで」

「違う…ホンマに」

「分かってました最初から
あなたはそういう人でしょ
学年のトップ
友達やって多くて
毎日輝いてる
退屈なんですかね何でも与えられると
だから俺で遊ぶことにした
どうせアンタたちは…人として
おかしいんや」

「っ…」

「傷つきましたか?
俺がこんなこと言うわけないとか?
もっとオドオドして
何でもyesやと思いました?」

「山本くん…」

「近づかないでください
俺はアンタが嫌いや
謝る必要もない
元々俺達…交わることないやん」


屋上に行って自己嫌悪
あそこまで言うつもりはなかった
もっと冷静に
許しますなんて言えばよかった
でも君のこと許したくなかった

君は演技が上手や
ホンマに傷ついて見えた
俺の色眼鏡か?

「っくそ…」

イライラする
こんなこと昔からあった
罰ゲームが俺に告ることやったり
そんなこと何度もあった
その度に普通に流せてた
怒ることもなかった

授業をサボって
上からグラウンドを見る
体育の時間
女子がサッカーしてる
ほら、笑顔やん
君の周りには沢山の人がいる
別に俺なんかに何言われても
傷ついたりせんやろ

人気者はそうや
影におるやつらを
心のどこかで見下し
評価の対象にする
安心材料にする
アイツらがいるから大丈夫
アイツらよりマシ
…なんて
表ではいい子ぶっても
腹の中は最悪
人としてどうなん?

よしよしいいぞ
これで…



(山本くんっ)
(山本くんが好き)
(ありがとっ)




「っ…アカン」

最悪や
どうやら俺は



君に本気みたいや