実は彼女ができまして | さやみる推しのNMB妄想小説 別館
騙されてる気がする
でも、彼女は何となく
そんなことしない気がして
待ち合わせ場所に行った
すると彼女はもう来ていた

「あ、山本くんっ」

「早いですね
寒かったでしょ」

「ううん大丈夫
…ックシュン」

「ほら」

俺は上着を脱いで
渡辺さんにかけた

「え?」

「ん?あ、あぁ!
ごめんなさいっ
嫌でしたよね!臭かったですか
今取り…」

「大丈夫っ!
ありがと…」

「あ、いえ
俺こそ遅くなって申し訳ない」

「ううん、行こっか」

適当に街を歩いて
店によったり
とにかくぶらぶら

ふと横を見ると
すごい見られてる

「何ですか?」

「意外とおしゃれなんや
ちょっと驚いた」

「失礼ですね」

「ごめんごめんっ
かっこいいで?」

「っ…やめてください///」

「照れてんのー?」

「そんなんじゃ…っ!
危ないっ」

「キャッ!!!」

車が勢いよく出てきて
渡辺さんが危なくて
思わず手を引いた

「危ない車やな…
大丈夫ですか?」

「大丈夫…」

「え?でも」

「こ、こっち見るなっ!」

「は、はいっ!」

調子乗りすぎた
そりゃそーやんな
俺みたいなやつに
触られて嫌な気分になるやろ
そもそも俺がもっと気をつけへんと
からかわれてるだけとはいえ
渡辺さん女の子なんやし
怪我したら大変や…

「ホンマにごめんなさい…」

「…」

「帰りましょっか…ね
送ります」

「…うん」





「じゃあ、今日はありがとうございました」

「…うん」

「さよなら」

はぁ…何か
現実に引き戻された感じ
あーあー

「山本くんっ!!」

「え?渡辺さんどうしたんですか?」

「あ、あのごめんっ
山本くんは私守ってくれたのに
お礼も言わんで
謝ることなんかないのに
謝らせちゃって
ホンマにごめんなさい」

「渡辺さん…」

「ありがとっ」

「っ…」

触れたい…
君に…幼く笑う君
夕陽が君の目をもっと輝かせる
少しくらい触れたって…


(あれー?美優紀?)
(え、隣って山本?)

「あぁ…」

(美優紀まだゲームしてんの?)
(楽しいー?)

「ゲーム…?」

(え、山本…まさか本気?)
(美優紀が山本好きやと思ってたん?)

「ちょっとやめて」

(もーええやん美優紀)
(俺らと遊ぼや)
(また暇になったら他のやつ探してや)

「山本くん違うっ…」

腕に抱きつこうとする君を
思いっきり払った
バランスを崩した君は倒れた

(おい!何してんねん!)
(美優紀大丈夫か!)

「山本くん…」

「分かってた最初から
でも、俺やって傷つくで」

「山本くんホンマにちゃうくて…」

「お前…






最低やな」