KENT ケント
1952年に米国のロリラード社より、フィルター付きシガレットとして
発売されました。
折からの健康ブームに乗って人気となり、急激に売上げを
伸ばします。
それまでロリラード社は低迷していましたが、売上増とフィルターの
分だけタバコ原料が減ることから収益増となり、復活をとげます。
KENTについてWikipediaなどでは、世界初のフィルター付き
シガレットだ、いやパーラメントの方が先などと記載されて
います。
調べたところ、実はフィルター付きシガレットの歴史はもっと
古いようです。
1850年代にロシアで吸い口に綿を詰めたものが販売され、
1920年代にはスイスやイギリス、アメリカで「ちりめん紙」を
フィルターに加工したシガレットが製造されました。
ただ当時はフィルターの利点が認知されず、あくまでも特殊な
シガレットとしての扱いからあまり普及はしませんでした。
1952年当時の米国ではフィルター付きシガレットのシェアは
1.4%しかありませんでした。
(出典:「たばこの謎を解く」)
もっともKENTは、フィルター付きで世界で初めて商業的に
成功したタバコである、というのは間違いないでしょう。
KENTのヒットからウィンストン、マールボロが、日本でもHOPE
そしてhi-liteが誕生しフィルター付きタバコの拡大に繋がって
います。
さて現行のKENTについてですが、KENT6は2015年10月現在で
20本420円でタール6mg、ニコチンは0.6mgとなっています。
パッケージの表と裏でデザインが異なる、変わったつくりです。
フィルター長は2.8センチでチャコール・プレーンフィルターが
それぞれ1センチで、吸い口部分は固い繊維で煙突状に中空が
設けられています。
これはJETFILTERと呼称され、この形状によって煙が勢いよく
口内に広がり、濃厚な味わいを味わえるようにとの仕様です。
吸い味は薄くバニラのような甘味に、しっかりとした旨味、
後から苦味が感じられます。
フィルターのためか、独特の吸い込み加減です。
(何となくキセルに似た印象です)
タール値なりの軽さではありますが、薄味とは感じませんでした。
燃焼は早い印象で6分ほどでした。
フィルターへのこだわりがわかりやすく、それでいて軽いだけでは
なくタバコ感も味わえるシガレットで人気の理由が窺われます。



