バンド・オブ・ブラザース(BAND OF BROTHERS)
タバコが良い小道具として映されている作品を紹介します。
スティーブン-アンブローズによるノンフィクション作品です。
作者は歴史学者で米D-Day記念館の創立者でもあります。
従軍した退役軍人達へのインタビューや資料からの検証を
元にまとめられています。
500Pを超えてちょっと分厚いのですが、しっかり読み応えが
あります。
日本語訳も読みやすく、あまり難解な所はありません。
2001年にはスピルバーグ、トムハンクスによってテレビドラマとしても
製作がされました。
内容は主に第二次大戦中の米空挺部隊、E中隊の欧州戦線での軌跡
が描かれています。
ノルマンディーでの降下に始まり、主要な戦線を潜り抜け最後には
ヒトラーの山荘(要塞のような拠点でもあります。)まで進み、終戦まで
活躍します。
各話1時間ほどで全10話で構成されています。
作中ではラッキーストライクやチェスターフィールドなどのシガレット
がよく登場します。(兵士への配給品でもあります)
守備を命じられた塹壕(タコツボ)の中で分け合って吸ったり、
古参兵が新兵にたかったり、上官が和ませようと部下に勧めるなど
随所で煙草と兵士の関係が見られ、ドラマの深さに関わっています。
決して戦争に賛成するわけでも、煙草を広めようという考えは持ち
合わせていませんが、戦場という空間でのタバコの役割があることは
事実で、ドラマの中でもそれがよく表れています。
(因みにとある上官がタバコを勧めるシーンは、ちょっとクセがあると
いうか色々と噂をされる人物からの勧めだったので、隊員たちの反応
がとても面白いです)
煙草はさておき、私が感じるこのドラマ自体の魅力は登場する兵士
たちの本音や感情が素直に、現実感を持ってうかがえることです。
これは主役であるE中隊の面々のほとんどが開戦してからの志願兵
であることと関係しています。
最強の空挺部隊と称される彼らですが、根っからの職業軍人ばかり
ではなく、入隊前は学生や職人としてあるいは会社や農場で過ごし
ていた若者たちがほとんどです。
そういったついこの前までは普通の生活をしていた彼らは戦争
・軍隊との関わり方が非常に素直ですし時には批判的でもあります。
そして仲間たちとの絆を強めながら戦い抜いていきます。
時には辛いシーンのある戦争映画ではありますが、人間ドラマと
しても素晴しい作品です。
ぜひ一読を、もしくはご覧になってはいかがでしょうか?

