三遊亭兼好 独演会 けんこう一番! 春スペシャル 17.4.29 | i10k2のブログ

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平成29年4月29日 三遊亭兼好独演会 けんこう一番! よみうり大手町ホール

この水曜日から憂鬱で仕方がなかったが、この前日にMsのaouさんのお計らいを頂いて大分気を取り直した。
有り難い。

開場時間を過ぎてから到着する予定で家を出たが、15分も早く着いてしまい、次回のけんこう一番のゲストさんと四方山話をしたりして時間潰し。

席はお計らいいただいた快適席で、スピーカーの音が結構耳に入るが音源のメインは肉声。
いつもの皆さんも1列目から前方に固まって座れていてなにより。

三遊亭兼好
9連休の初っ端、海外旅行にでも行くところをようこそ、と。
でも、こういうところに来るのが良いかも、下手に海外に行くとどんな目に合うか分からない、と。
飛行機に乗っていてもいつミサイルで落とされるか、場合によっては飛び立つ前に引きずり下ろされる、と。
ここはそういう心配はないし、私の会は微妙に空き席があると、この話があれこれ続く。

このアカデミックな会場は柿落としの時に前座代わりでやって以来の2度目だ、と。
このクラシックなんかが合いそうな雰囲気に飲まれて、格調高い噺をしてくれると勘違いをする人がいるの、と。
特に私の場合、格調高いとか品があるということはない、そういうことはゲストの方にお任せ、と。

ここはセキュリティがしっかりしていて、3日前にカードが送られて来て、それだけでワクワクする、と。
カードをピッとやらないと入れないなんてことは、普通の落語会ではまずあり得ない。
末広亭みたいに建て付けが悪くって入れないところはあるが、と。

セキュリティが一番厳しかったのは東洋館で、入り口のオバアサンのチェックが厳しかったと、問答の様子を。
今は顔認証が当たり前になっていると、認証の顔で色々あれこれ面白いことを。

今は玄関横に犬小屋がある家も少なくなった、と。
自分は犬派で落語を間違えて落ち込んでいるときに寄り添ってくれると、猫と比べてあれこれ面白く。

元犬。下げやところどころ始めて聴く内容で。それにしても、なき真似が上手い。

三遊亭けん玉
めくりを開口一番に戻して座る。
間に挟まれて弟子のけん玉でおつきあいをと、雑俳
下ネタで下げ。

三遊亭兼好
三味線と太鼓のさんげさんげ。
この季節、五月病で会社をやめる人が出てくる、と。
仕事に失敗をして落ち込んでいるときにネチネチやられると、特に最近は人が優しくなっているから、直ぐに辞めちゃおうとなるのだろう、と。

我々の方も噺家にしてほしいと頭を下げてくるのだから、少しくらいバカ野郎と言っても大丈夫かと思ってやると、ヘエっと辞めてしまう、と。
我々は放っておくが会社の方は人で不足や上司の責任問題で、と。
落語界での小言が上手い人とそうでない人の話を。
小言をよく言う人は自分のことを棚に上げられる人だと、トランプと金正恩を出して二人の掛け合い漫才で大笑い。
人が一番難しいのは自分を見ること、一番簡単なのは小言を言うことと、小言幸兵衛

仲入り

東京楽竹団
3人で自作の竹の楽器で。
始めて聴いたが良い音がする。

三遊亭兼好
唄入りのさんげさんげ。
Youtubeでは聞いていたが生は始めてで素晴らしい技術だ、と。
昨日もらったタケノコの外側をどこまで食べられるかと、いい気になって食べていたら当たってしまって、と。
当たると力が抜けてしまう、と。竹は食べるものでなく聴くものだ、と。

いい季節になって、じめじめしていない清々しい恋の季節になってきたと、自分の初ラブレターの話を。
宛先を電話帳で調べたのでと、とんでもない失敗話。

包丁
談志がこの噺は難しいので代わりにやってもらうと圓楽を出している。
それを、ジメジメ感が全くなく聴かせた。