長野県へ食材探求!「国産チーズの魅力」を探求(チーズプロフェッショナル協会×食べあるキング)前編 | 里井真由美オフィシャルブログ Powered by Ameba

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フードジャーナリスト。テレビや雑誌、webで活躍中。全国47都道府県、世界20ヶ国以上を着物で食べ歩きグルメ誌に連載中。日本の食文化に精通し、農林水産省 食料・農業・農村政策審議会委員に任命される。

「食べあるキング」の食材探求プロジェクトで、今回はチーズプロフェッショナル協会とコラボし「国産チーズの魅力」を探求!
 
長野県に本店がある「アトリエ・ド・フロマージュ」さんに伺いました https://www.a-fromage.co.jp/ 
 
生産の見学や試食体験など〜前中後編3回に分けてご紹介しますね
アトリエ・ド・フロマージュ」は地元長野での人気はもちろん、東京にも支店があります。オンラインショップや百貨店催事にも出展され、全国的に人気が高い名店です
場所は長野県東御(とうみ)市。東京からは新幹線「上田」駅で下車し、そこから車で30分ほど。小高い山頂近くで信州の大自然が見降ろせる気持ち良さ〜〜〜
ここで30余年。工房・レストラン本店・カフェなどが併設しています(工房は普段は入れません)
 
 
まずチーズ作りを見学させていただきました
 
 

ちなみに、日本のナチュラルチーズで長野県は全国2位を誇る生産者さんがいます。

 
 
また、アトリエ・ド・フローマージュさんは、2年に1度開催される国産ナチュラルチーズコンクールジャパン・チーズ・アワード2016」で2部門の金賞を受賞されています
商品名『ココン』が酸凝固(山羊以外)部門で金賞・最優秀部門賞を受賞、『ブルー』が青カビ部門で金賞を受賞。
特にブルーチーズは「日本人でも食べやすい!」と高評価の品です
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素晴らしい経歴をお持ちです。いざ、チーズ工房へ!塩川 和史(しおがわ かずし)チーフにお話を伺います
まず、牧場で搾乳された牛乳を標準化されていました
 
※加熱殺菌中
 
チーズ作りの工程は奥深く、一言でまとめられるはずがありません!!(苦笑)
 
原料になる生乳も、牛か羊かヤギか でも変わりますし、「ナチュラルチーズ」はさらに加工され「プロセスチーズ」にもなります。そこからも何十種類と存在する・・・チーズ作り、本当に奥深いです。
 
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※型にはめられ熟成中のカマンベールチーズ
チーズ表面に網状の線がついていること、よくありますよね。乾かしながら裏表反転させるからなのですね〜
 
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「アトリエ・ド・フロマージュ」さんでは年間390万tの牛乳で40〜41tのチーズを生産しかもたった4人で、15~20種類を作っておみえです。熱意と体力知力のすごさを感じます!すごい!
 
そのうち生産量トップ3
1位セミハード、2位カマンベール、3位ブルーチーズ だそう
 
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人気のカマンベールチーズ 熟成室です
熟成室に入ったばかりのカマンベールチーズ
まだカチッとした表面です。5日目頃からチーズ表面にカビが発生
これが適正温度と熟成期間(9~12日間ほど)で白カビが生えた表面に・・・ふわっふわ〜
紙に包んでさらに熟成させます(奥深い)
。。。
 
熟成室には様々な種類のチーズがありました
つるして熟成させる「スカモルツァ」発見♩
 
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そしていよいよ!金賞受賞のブルーチーズ熟成室です。扉を開けたら部屋中にブルーチーズが入っていました
塩川さんが、ずぃっと中に入って、この奥から、、、
 
「今日は一番いいだろうと思うものを用意してます。後ほど試食して下さいね」
 
「わー!!」と歓声です♩ 
 
美しい青カビが入ったブルーチーズが登場です。これでほぼ熟成3ヶ月だそう
いざ!目の前で半分にカット。塩川さん曰く「この瞬間が一番緊張しますね。うーん、この穴の状態と青カビの入り具合は・・・」
 
「70点かなぁ、(苦笑)」
「ええ!?」 塩川さーん、こんなに美しくおいしそうなのに!?
 
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伺えば、「チーズの穴の状態、穴へのカビの生え方、カビの均一性やバランスなど、もっと納得いくのができるはず。でも及第点ですし、おいしいと思ってもらえる品ではあります!」とニッコリ。
 
 
塩川さんはチーズ職人として11年目。ほぼ毎日!チーズ作りに専念され年間15〜20種を40〜41トン作っておみえです。「納得いくのは大体、年に2回くらいですがね」と笑顔でおっしゃっていました。
 
 
「作り手さんの熱意と前向きさが国産チーズの魅力のひとつ!」ですね
 
 
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レストランでチーズを試食させていただきます
左上から時計回りに 硬質チーズ、ブルーチーズ、カマンベール、ココン
さらに60日熟成のカマンベールも試食させていただきました。香りよく甘さととろみがいい。
私は特にブルーチーズが印象的でした。青カビの香りはしつつ、塩味のバランス良くクリーミーでおいしい!食べやすいです。
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カマンベールや硬質チーズなど種類は違えど、塩川さんが作るチーズはどれも後味が上品でクリーミーです。乳製品好きな方には どれもきっと好まれる味だと思いました
 
 
 
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ちょうどお昼に試食した後、午後もう一度工房に伺いました。朝、殺菌とレンネットを加えた乳が固まってくるころ。攪拌するシーンを見学〜 
 
朝はとろとろ液状でしたが、午後には ぷるんぷるん固体状態になっていました
塩川さんが手作業で絶妙なスピードと角度で攪拌されていきます
わ〜〜〜〜〜〜
四角いマス目の器具や、
器具を変えてさらに攪拌〜
白くぷるぷる!(豆腐とか杏仁豆腐とかに見える)
この状態でも試食させていただけました。
スッキリ爽やかな甘みに驚き!もっと「乳」の香りが強いかと思いましたが、なめらかでみずみずしい甘さ。そしてやっぱりクリーミーなんです。
 
塩川さんに「みずみずしく甘くクリーミー!」とお伝えしたら「いかに生乳の中のクリームを逃さないかにこだわっている」そして、そのこだわりから「とある、一行程」をふまえ塩川さん独自のチーズが完成していくそう(とある一行程は企業秘密
 
 
チーズ職人 塩川さんの熱意と体力知力に感激しました。これが国産チーズの魅力を支えているひとつですね!
 
 
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塩川さん、食べあるキング金成姫さん、西村愛さんと
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この後、中後編で
「アトリエ・ド・フロマージュ」でのチーズ料理やデザートをご紹介しまーす
 
 
 
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チーズプロフェッショナル協会