食べログ評価 4.42 高得点、予約困難店@ 「うなぎ かぶと(池袋)」 | 里井真由美オフィシャルブログ Powered by Ameba

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フードジャーナリスト。テレビや雑誌、webで活躍中。全国47都道府県、世界20ヶ国以上を着物で食べ歩きグルメ誌に連載中。日本の食文化に精通し、農林水産省 食料・農業・農村政策審議会委員に任命される。

約2ヶ月強待ちで初訪。
大将のトークと予約困難さで知られ、食べログ評価は4.42の高得点を誇る「かぶと」 へ。


噂の大将トークは、確かにマシンガン級。

「初めて?なら、任せてもらえる?鰻の良さわかってんだ。わかんないクソは帰ってくれっ」

「よその店でウナギ食べて うまいだマズイだ言ってるやつは、クソ、クソ。」


と、とにかく語尾に「クソ」が付着。笑

ヨソの店のうなぎや他のお店の批判も入れど、基本は「うちのウナギはおいしいんだ」ってことで、
そんな大将トークは温かく優しくも感じる。 

頂いたコースはザッと、えり、ひれ、レバー、心臓など希少部位の串6本。続いて 白焼き、蒲焼き、ご飯で〆。




その前に頂いた「冷奴」「お豆腐」もおいしい。
野菜は有機野菜のみで、代々続いたぬか床だそう。




画像を掲載した串の中でも「この部分、初めてかも」って思ったものもある。
でも、一番ビックリは「心臓」かな?
すっごく小さくて、しかもねー、ぴくぴく動いてるんですよ。

で。
「噛まないで水で飲んじゃって」

つまり「捌いたばかりのウナギ。うちは捌きたてしか出しません。
通常のお店では捨てる部分も食べるってことよ。そんな粋を食うんだ」

確かに。
ぴちぴち跳ねるうなぎは クイッと釘刺しサーッと捌かれる。
命の現実を目前にするのは事実。

(そして、私が座ったカウンター席はかぶるように見えるんですよね。特にスゴかったと思う)



続いて白焼きが登場する。

時々、ドキッとしながらも
串のおいしさと、そもそも食べっぷりの良いメンバーで来てるので、
「まだかな~」のワクワクモード。


「いい?最初はそのまま食べて! 次に塩。塩は2種類あるから、それも食べ比べてね。で、ちょっとだけさ、醤油があるから、その後で1滴だけつけてみて。 一滴だけだよ。そしたら面白いこと起きるから」

言われた通りにする。
何にもつけないで食べた白焼き。
甘く香ばしいうなぎの身。
皮の廻りで最高潮にむちむちする食感。
衝撃のおいしさがビリビリ走る。
おいしい。

2種の塩は、海塩と岩塩。

個人的には海塩の方がおいしく感じたけど、
焼き目が強い皮の部分は岩塩の少し尖ったような味わいでも合う気がした。


そして、醤油をつけた。

口に含んでもぐもぐしながら、大将の顔を見た。


「おいしくない・・・」




きっと私の顔はそんな顔してたはず。


大将は
「それ見たことか」とドヤ顔。
「面白い事ってこれかー」と納得。


大将曰く
「世間では、白焼きって、ワサビ醤油出されねえか? 
俺に言わせりゃとんでもねーよ。クソクソ。
 そのままか、せいぜい塩だな。」

最後の蒲焼きが焼かれている。香ばしくいい香り。





ど迫力で登場する。


タレのキレが良く、甘過ぎないところがいい。
ふっくらしたウナギの身、ムチムチの皮。
甘めのご飯のつぶつぶ感と合う。



肝吸いと一緒に頂き、最後まで余さず完食。


食べログ評価は4.42の高得点を誇る「かぶと」
この日はお酒は無しで7~8千円なり。


この後、大将トークが繰り広げられながらも、
なぜか、最後はお褒めの言葉まで頂けてビックリ。
食べっぷりの良さが幸を成したのか・・・・


相変わらずの予約困難さで、5月末の予約で9月のようでした。
途中キャンセルなどもあるかもなので、
少人数で伺おうという方は、こまめにご連絡チャレンジされてみてくださいね。

食べる価値あり、のうなぎです。

お店の方、ご一緒した友、予約して下さった幹事様に感謝。