白金高輪の駅から6~7分。
とあるビルの1Fに佇む、名店 コートドール
少しクラシック気分のフレンチを頂きたくて予約した。
ここ数回は フレンチの定番とも言えるメニューの組み合わせや
ソースの濃厚さ、●●年変わらないレシピ。
というものを味わいたい気分が続いている。
重めのオーク材(?)ドアを開けると
広めのウェイティングスペースと大きなお花が目を引く。
先日のAPICIUSもそうだが
贅沢なほどの生花が目立ち、ウェイティングスペースが贅沢だ。
まずは、そこで待ち、ほどなく席へと案内された。
テーブルには小さなお花と
christofleのカトラリー、WEDGEWOODのお皿が
セッティングされている。
■季節野菜の煮込み冷製 コリアンダーの香り
野菜の火の通りが浅めで歯ざわり、香り、壊されずとても美味。
コリアンダーの香りが時々 胃への良い刺激になり、
ますます 食欲がわく。
■長崎対馬産 鰆の燻製 紅芯大根といっしょに
燻製の香りが、かなり好きなんだと自覚した。
鼻腔をくすぐり、食欲中枢を刺激される香り・・。
身の厚さと皮の香ばしさも合わさり、
淡白だと思っていた鰆に こんなに攻撃されるとは。予想外であった。
■長崎産 平スズキ皮付きカリカリ焼き
ふきのとうソース
スペシャリテのスズキを
この季節は ふきのとうソースで頂く。
ふっくらとやわらかな甘味と、程よい苦味、酸味が重なりあう。
最後のソースまで 丁寧にパンですくって頂いた。
プレデザートは
食用花豆で最大の、豆の含め甘煮
待望のモンブラン。
熊本県産利平栗である。
中の生クリームの層と
メレンゲが非常に軽い仕上がりで
好みの一皿だ。
和栗のつぶつぶが時折良い食感を奏でる。
最近、定番のデセール
「いちごショート」「タルトタタン」「モンブラン」を
店内のデセールで頂いたが どれも美味しいのにめぐり合えている。
テイクアウトも楽しいが
やはり店内で頂くと改めて発見もあり嬉しい。
この日は とあるお祝いの日でもあったので
ミニャルディーズはメッセージ付き。
ひらがな。というのもクラシックな証拠か(?)
料理は ソースの味わいなど、
定番的かというと そこまででもない印象もあったが、
良い悪いではなく 今、改めて来て良かったと感じる。
ここしばらく、創作性に富むフレンチを食べ歩いており
自分としては クラシック気分を何となく感じたいので。
お客というのは
こうして自分達で適当にMyブームで
渡り歩いたりするもの。
お店としては
常連客を飽きさせない、また季節にそったメニュー変更は必須だが、
故意に、変化をしすぎないのも戦略の一つではなかろうか。
接客が丁寧で 常連さんの年齢層が高く
落ち着いた 心地よい雰囲気が醸し出されていた。