小屋入り | 10月の蝉

10月の蝉

取り残されても、どこにも届かなくても、最後まで蝉らしく鳴き続けよう

いよいよ本日小屋入りでございます。

夕方くらいから会場設営をやって、何人かはゲネをやります。

 

穴の会は一人芝居をやる人の集まりなので、一つ一つが完結してるんですね。

公演は数人がまとまって出演しますが、それだって、一人ずつ順番に演じていくだけ。

だからゲネも、来た人から順番にやっていくという方式でなんとかなるわけです。

私は今日、ゲネやってきます。

昨日の最終稽古のときに、ちょっと思いついたことを試してみました。

気持ちの流れとその蓄積をもう一度見直したところ、ラストの気持ちが変わってくることに気づいたのです。

見てくれた仲間が、確かに解釈が変わってる、と言ってくれたし、こっちのほうがいいとも言ってくれたので、これでいこうと思っています。

 

こうやって一つ作品を作り上げると、ある程度の気持ちの流れというのは固まってきます。

役の性格もほぼつかめてくるし、そうなると行動の理由も見えてきます。こういうふうに思う人だからこういうことをするんだ、みたいに。

でも、稽古で見つけた感情に囚われないようにしようとも思っています。ついなぞってしまうんですよね。ここはこういうふうに思うことになってる、とか、次がこうだからここはこうしていかないと、みたいな感じ。

これをやっちゃうととたんにつまらなくなってしまうんですよねえ。やりがち、なんですけど。

なるべく、その都度新鮮にその気持ちを味わうように心がけていこうと思っています。

 

やー、明日から本番なんだなー。ドキドキですわ。